長塚圭史インタビュー@BUAISO.net

 実家に戻っていてiPhoneから更新したらページが変になっちゃってたので、↓書き直しました。
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 《演劇が引き出す「想像力」「体感力」》と題してのインタビューです。「タンゴ」についても語っておられます。
 長塚圭史インタビュー 演劇が引き出す「想像力」「体感力」 | BUAISO.net - インターシティビジネスメディア
 「上演当時,賛否両論を巻き起こした」
 ……この戯曲を語る上でまず枕詞のように置かれるこの一種の「謳い文句」。それはこの戯曲に込められたテーマや主張そのものへの「賛否」ではあり得ない。であるから,その「当時の反響」が,この戯曲がもつ普遍性に対して,過度の付加価値を加えたり,当然のことながら存在意味を危うくするものでは全くない。
 私自身が感じるのは,その当時の「賛否両論」−−これはほとんどが「批判」であったことを意味するのだけれどーー,それはこの戯曲が行き着いた先の,ある種「悪趣味」で,(どこかで未來氏も語っていたけれど)「エグい」結末,その辺りの演出的「不愉快さ」がもたらしたものではなかったか…,ということ。
 もしも,当時の「批判」がそういった脚本の「演出」構造に由来するものであったとするならば,今回の長塚演出がそれを徹底的に「喜劇」として読み直し,たとえ「悪趣味」ではあっても(…これはどうにも逃れようがなさそうだ…笑),現代的テーマのもとに思いっきり騒々しく,尚かつ役者力を徹底的に引き出しながら,愚かしさとチャーミングさとの間で空回りし続ける荒唐無稽な喜劇として編成しなおして見せてくれるならば,当時とは全く異なる演劇空間を、現代の光と闇の中に構築しうるのかもしれない。
 期待と,願望と,祈りを込めて,結末は変えられない以上せめてその過程で,我々の「想像力」と「体感力」を大いにかき立てる舞台を現出していただけるよう,切に切に願いっております。長塚さんならではの舞台を!