64回目の終戦記念日
 50回目を迎えたのはついこの間のように思うのに、時間は経っていくんですね。風化ではない時間を積み重ねていかないといけない。
 数日前に、実家に帰って始めて母方の祖母のことを色々聞きました。招集された中学生の長男(母の長兄)に会いに、家族や父が泣いて止めるのも聞かずに、「このまま二度と息子に会わぬまま送り出すことはできない」と、単身満州に渡ったのだそうです。無事に帰ってきたから良かったものの、何という豪傑…。でも、それ程までに肉親同志が無残に引き離されるのが常態だったということで…。同居していた父方の祖母と比べると,ほとんど知らないままだった母方の祖母,まだまだ知らないことが沢山あると,痛感しました。
 二度とあの時代のように、若い命が続々と戦地に奪われるようなことが無いように。声を出すべき時に出せる人間でいられるよう、この日を過ごすことにします。