クリエイト・Marisol・SEDA

『クリエイトDJ仕事発見』2008/6/2

 関西だからどうかなあと思ってたのですが、ちゃんと到着しました!次号予約案内メールも届いて一安心。
 表紙と裏表紙のインタビューです。
 表紙はね、真っ赤の襟裏をのぞかせたキレイ系コーディネイトだからかなあ、それとも襟を立ててるから太い首が細く見えるからか、とても中性的な印象。眉もいつもより細いよね?
 裏表紙側の写真は、真横から腕をグンと真っ直ぐ伸ばしてその先を眼光鋭く見つめてます。いつもながら美しい鼻筋だわ。いつ頃の写真なんだろうか、はけ口君の頃?ちょっと短めの少年っぽい髪型が妙に新鮮。
 インタビューは五右衛門ロックにまつわって、主に新感線への思いを語るもの。なかでも古田さんへの強い希求が彼の中に有るのが見て取れます。今度の舞台で、二人が火花を散らしてくれることを俄然期待しちゃう。
 それと「どっちがいい?」というのは何だったんでしょ。いっそ「どっちも」でも良かったんだけどな(笑)。いつか『49日後』みたいな芝居での共演も見られるのかも?? まあ、先は長いんだし欲張らない欲張らない♪ 
 

Marisol』2008-7, p.191

 この『Marisol』、久しぶりの白黒ページです(笑)。髪の感じからすると、五右衛門の制作発表の頃だったのでしょうか。アレンジも似てるし。それにしても『Marisol』と『SEDA』って、想定する読者年齢が全く違う雑誌なのね。二つ比べるといろいろおもしろい(笑)。

 テロンとした、羽織みたいな丈のパーカーをお召しです。色は何なんだろう〜すごく気になる!中に、礼服のチョッキをまたまたテロンと丈を伸ばしたみたいな、燕尾服のしっぽみたいな裾が特徴的なベストを着ておられますが、これはまたまた何色なんだろう。黒じゃなさそうだしなあ…気になる(笑)。
 こちらのインタビューも、新感線再挑戦の意気込みを語るもの。でも真っ先にすごく印象的に語られているのが、「僕はミュージカルをメインにやりたいと思っている」という、何というか「宣言」とも言える言葉。ちょっと「はっ」とするくらい。
 いや、わかってるんだけれど、彼の気持ちが常にミュージカルの上にあるってこと。でも、ダンスでも映像でも台詞主体のストプレでも、どんな場面でも彼の強い個性と思いが輝くことを、ここ数ヶ月の間、めくるめく思いで痛感させられてきただけに、再度彼の口から「ミュージカル」という言葉が確信を持って発せられたことに、目が開かれる思いがしました。うん。歌って踊って演じる森山未來が一番輝く場、間違いなくそれはミュージカル!もちろん、ただただ踊り踊る森山未來もたまんなくすごいんだけど。それでもやっぱり彼にはミュージカル…。 このタイミングでその言葉が発せられた意味、彼なりのそこに至る軌跡がきっとあるんだろうな…。そんなこんなをなぎ倒すような力強い宣言。彼らしい。
 インタビュー内容です。
 こちらはその「ミュージカル」ということを起点に、彼の中の演劇、その既存の枠組みのどれをも破壊しつつ突き進む新感線のパワー、それを『メタルマクベス』でとことん思い知った、自問自答のうちにあれよあれよと駆け抜けてしまった、そんな述懐が語られます。今回の五右衛門では、前回「してやられた」新感線の正体を見極めたいと、古田新太の正体を見極めたいと。そんな熱い思いが語られてます!いやあ、いいな〜こういう言葉、待ってました!!
 後、一ヶ月!泣いても笑っても初日まで一ヶ月と二日に迫りました。五右衛門ローック!!
 

『SEDA』2008-7,pp.182〜183

 ともかくもう目が離せないんですけど!どうしてくれる?(涙)
 いやあ、『Marisol』と比べると、モデルさんが若い若い(笑)。子供達だよ〜〜。いろいろびっくりでした…。
 
 写真もびっくり☆オフィシャルの写真が二枚どどんと載ってる、それだけですぅ(苦笑)。プロフ写真とブログトップの写真。でもインタビューは充実してますよ!その内容に、思わず買っちゃった私です…。
 
 五右衛門ロックから説き起こし、メタルマクベスの回想。特にそこで得られた、救われた思いが語れていました。
 このインタビューに通じて特徴的なのは、「演出」に対しての森山未來の思い、です…。わんだーと、虹、この二つのダンスライブへの思いが赤裸々に語られているのも、胸に響きます。というか、響くなんてもんじゃない。ぐわんぐわんと揺さぶられるよ…。そうなん?「虹」の時、君はそんなこと思ってたの?伝わらない!ってもがいてたの?……
 確かに、「虹」の森山未來は、それまでに見た何よりも必死で悲しく孤独で永遠で、脆くて強くて美しくて刹那的…。そんな、ありとあらゆる相反する価値の中にありながら、でも一貫してどうしようもなく「森山未來」だった。その姿のあまりの赤裸々さに、私たちは毎回見終わった後は放心状態、時には泣けて泣けてしょうがなくって…。いや、比喩でも何でもない。あの舞台の最初から最後まで、振り絞るようにただただ踊り続ける、どうしようもなく孤高な彼の姿に臓腑が引きちぎられるようで、毎公演後ぐすぐす泣いていたんだ、ほんとに…。いま思い出しても、あの白い人はとんでもなかった…。珊瑚のかけらのように真っ白で、だのにずっと燃えていた…。
 そうね、そんな反応は彼が伝えたかったことではなかったのかもしれない。そりゃそうだよな(苦笑)。でも、森山未來という存在が劇場すべてを支配してしまう…そんな舞台の有り様を思うなら、それは間違いなく「彼自身が伝わった」ということになるのかもしれない。どう?自覚有る?未來さん…。あれはやっぱり「あなた」以外の何者でも無かったのよ…。
 
 でもその後出会った新感線で、舞台での自分の居方が変わる、そんな経験をした、と強く語る彼に、読んでる私もホッと救われました(苦笑)。そう、「今」なんだ、語ってるのは今。
 そこからの彼の言葉はただただ頼もしいです。「伝えたいこと」「楽しませること」その二つのバランスを取る。自分がやっていることは、基本的に「娯楽」なんだ、と。ただ伝えたいことを言うだけでは成立しない、と。

 ここでも、ミュージカルをやりたい、との言葉が見える。「作ってみたい」と。はあ……。いつかきっと彼はそう言うだろうと、去年の戦争わんだーからキャバレー後にかけて、そんな気が私もしてたんだけれど、こんなに早くその言葉が聞けるとは思わなかったよ……。よっしゃ。またやりますか。お金、貯めますか!(苦笑)

 ファッションへのこだわりとか、「出会い」のこととか。
 本当にこの人は、とことん考える人なんですね。うん、確かにボロボロになるまで同じものを着続けてると思います(笑)。でもそのどこかに一貫するものが感じられるんだろうな。それが人には「こだわり」のように伝わる。まあ、それもそれでいいよね。

 「現実逃避」の意義は否定はせずとも、「逃避してたらあかんな」と思い始めた、か…。覚悟を決めた森山未來ほど強いものはない☆よなあ。それは同時に見る側も逃げ腰は許されないってことで…。そっか、私たちファンも、兜の緒を締め直せ!ということかな(苦笑)。よーっしゃ受けて立とうじゃない! (と一応勇ましく)