『Men's nonno』2008-7
上等の見事な浴衣と帯。その華やかな質感になおさら際だつ侠気。
ぱっとみて、こわーい!と思って、何が怖いのかわからず、妙に日本的な雰囲気に怪談なのか?!と思ったのですが、よーく考えてみたら、その怖さはの由来はどうやら殺気に近いアウトローのさめた空気。
目の表情を徹底的に消した*1 *2作り込みのせいなのか。それとも、晴れ間のかけらもない空に、番傘さしてないけどきっと雨は降ってるだろと思わせる、そういう陰々滅々とした空気にカメレオンのようになじんで見せたその佇まいのせいなのか。
ともかく、まちがいなく堅気じゃないです(苦笑)。男も女もともかく泣かせるだけ泣かせて、自分は一滴の涙も流さない、そういう男の顔です。それが妙に色っぽいのが困ったところだ(泣)。
まいりやした。綿菓子なめながら金魚すくい!という浴衣の勝手なイメージにノホホンと警戒のかけらもなかった私が悪いか。
着流しでもなく、浴衣でこんな侠気を匂わせてしまうのは、それはもう背徳の罪*3でしょう。こうなったら、着流し素浪人でも演じてもらわないと、こちとら収まりがつきませんぜ!