テイクフライト(梅田芸術劇場メインホール)@1/3マチネ

 もちろんじゅんさん目当てです♪
 じゅんさんとなるしーはライト兄弟、主演の天海さんがアメリア・エアハート、城田優くんがリンドバーグ、それだけの情報で臨みました。ライト兄弟リンドバーグは時代が違うからどうなるのかなあと思っていたら、アメリアも含めて(まあリンドバーグから少し時代は下るんですよね)、三つ巴に物語が進行するんですね。狂言回しはラサールさん扮するリリエンタール。
 この構成が、うーん、どうなのかなあ…。三者が等しい比重で進行するために、短い尺ではそれぞれにエンジンが掛かり出すまでのドラマが散漫になり、ぶつ切れの印象を残してしまう。だから、ステージ自体の時間は短いのに、特に一幕目が起伏に乏しくて、私にしては極めて珍しく、ふとした瞬間に眠気が襲う程で…苦笑(寝なかったけれど)。もちろん、ライト兄弟の所は一番チャーミングなシーンだから、しっかり楽しみました。声を出して笑っちゃったし、もちろん手拍子にもしっかり参加しましたよ!二階席だったけど(笑)。
 じゅんさん、声いいなあ。腹筋が音を響かせてるような声、大好きです!なるしーも良かったです。ついつい、真面目な芝居をしておられても何かボケはるんやないかと思って身体が笑う準備に入るのが我ながらおかしかった(笑)。
 それと、何と言っても特筆すべきは城田君の歌です!昨日、mnmさんも書いておられたけれど、基本がしっかりしていて、腹から響く声。タッパのある身体を生かして見事な存在感でした。いやあ、アイドルっぽいカラオケ唱法とは全然違ったです。お見事!髪も金に近い明るい色に染めておられてお顔立ちとマッチ、時代に合わせて短く刈り上げた髪型も似合ってて、テレビドラマで観るよりずーっと魅力的でした〜!
 この人も、舞台で一層華やぐ人だなあ。どんどんミュージカルの舞台を踏んで欲しいです。
 ただ楽曲は、私には少々難しかったです(苦笑)。メロディーラインが掴みづらくって…。
 あ、舞台美術はおもしろかったですよ!
 飛行機の機体を思わせる砂丘、可動式のアルミでできたような飛行機工場、コンテナの組合せみたいなの、それの出し入れと、開く場所によって時代や場所や時間を変えていく。そのアルミ風の物体が時にスクリーンのようにもなって、群衆はそこに投影される人影で表現される。三次元と二次元が交錯している演出は、多分に暗示的だった。