『School daze』@京都みなみ会館

mmooh2006-03-19


 懐かしいなあ…。3ヶ月ぶりだわ…。
 晴生君、一生懸命で、いっちゃってて、目が据わってて、でもとっても可愛くって、最後はやっぱり泣かされました。
 晴生と佐治とお母さんの激情が三すくみで駆け出す所、おもしろいですね。で、金井勇太君、芝居うまいなあ。未來さんと勇太君との二人の掛け合いシーンは、どれも見応えある。
 二人で牛乳飲んでるのも、下校途中に「ボケてんだから突っ込んでよ!」って佐治が言うのも、瞬時にイっちゃった晴生が佐治の乳首なめる所も、晴生のお見舞いに来た佐治が「無茶しないでよ〜」って甘え声出してるのも、黙々と林檎の皮むく佐治のナイフを奪う場面も(ここはライティングもいい)、全部ぞくぞくする。

 赤井先生は、登場してバキバキに力入った台詞喋るだけでおかしいし、俵先生の腹に力の入らない台詞回しも絶妙だし…。いとうまい子は怖いし…。


 未來さんは、今から1年半少し前…、ぐっと幼いですねえ…。「白い人」観た後だと、ほんとに同じ人なの?って思うくらい。茫然とする…。晴生は、ぐんぐん生きてるし、生々しい…。


 上映後に、守屋監督と柿本さんの舞台挨拶が有りました。司会者を交えて軽妙なトークです。柿本さんが京都出身ということで身内ネタ等もあったり、笑いの多いおしゃべりでした。
 脚本と演出との間の、ユーモアとシリアスとのバランスの問題や、海外と日本とのコメディに向かう感受性の問題とか、いろいろおもしろいお話がありました。もちろん、学園ドラマの元ネタの話なんかも。
 その時に、司会者から「でも主演の森山さんは、そういう学園ドラマなんて見てない世代じゃないですか?」というフリがあって、内心ヨッシャ!なんてガッツポーズ(笑)。しばらく、守屋監督による「森山話」がありました。監督は未來さんのこと「森山」って言うんですね。学校の先生みたい(笑)。未來さんが、とても積極的に自ら進んで「変な」役柄、「変な」行動を演じようと取り組んだ、世間の自分へのイメージをぶち壊すのにどん欲だった、というようなお話があって、とても褒めてくださってました。

  • 追記:監督は、とても慎重に一つ一つの言葉を選び、かみしめるように語られました。未來さんのことを、とても大事に思っておられることが、ヒシヒシと伝わりました。うろ覚えでそこで話された言葉を書き上げるのに躊躇を憶える程、大事に、です。ですから、これらは、私が乱暴に「見出し」風に内容を要約したもので、監督が話された言葉のままでは無いこと、どうぞご了承くださいね。


 低予算の映画だったのに、すごい役者さんが揃ったのは、脚本の面白さによるところが大きい、とも。役者さんがみんな喜んで集結してくださったのが幸せだった、と。
 脚本は大事ですよね…。人を集める力になる。これが本来の姿なんだろうなあ…。ホン以外のお金で人をかき集めても、決して良い作品になるとは限らない。そういうのは、役者をころすよね…。
 柿本流さんすごいな♪ 柿本&守屋コンビの次回作も、期待してます!