BatBoy@1/17 思い出すままつらつらと

以下はネタバレ有りです。大したこと書いてないけど(笑)。






一幕

  • 洞窟でのエドガー、背骨の柔らかさを発揮して、一旦伏せた姿勢から波打つように首下をピンと伸ばして状態をうねらせ持ち上げておられましたが、これがもう、まさに獣さながら。まるで、獲物を見つけたコブラのような動きです。もしやヘビ風の動きは、フォッシー模写のたまもの?(笑)-DANGER の袋に入ってる所、ツンと尖ったお鼻がすごく際立ちます。ふしぎだなあ。
  • 野生着衣、穴の数増えてませんか?
  • 「コウモリ少年」という言葉を聞いてメレディスが動揺するのが、初演よりもずっと明白になってる。
  • シェリーにモップでつつかれる時のエドガーの仕草が、猫が毛糸玉と遊ぶみたいな感じで、さすがにゃんこのいるお家で育った子です。
  • 名前を決めるシーン、「エドガー」か「やじゅう」か。人見て決めたな(笑)。ママの「野獣よ、あなた!」っていうのがおかしい。
  • リック登場。またまた柵の隙間からするりと抜け出ちゃいます。動作がきれいだから、なんか騙し絵を見てるみたい。するり。でもこれは葛飾の方がうまく抜け出てたかも(笑)。
  • ナイフを巡ってリックとエドガーが追いかけっこ。檻の上からもの凄い跳躍で、上に飛び上がって下に着地。一体何メートルの高低差だろう。足、いたくないのかな。裸足に補助版みたいのつけてるだけよ…。
  • 「守ってあげる」…。この歌の冒頭。「かわいそうな小さな子、震えているのね」。葛飾ではそれを聞いてすぐわざとらしく震えてみせるエドガーが信じられなくって(笑)、なんてこった!と思ったのですが、今日は少し違いました。いえ、演技はそのままなんです。でも、震えてみせた後、それに動じず、確信を持って自分に近づいてくるメレディスに、ちょっと差し出した手を払いのけようとするかのように手を挙げたりもするんだけれど、後半は身じろぎもせずに、いや瞬きすらせずに、メレディスを見つめ続ける姿が愛らしくも切なくてね…。思わずはもる「うーうーうーうーうーうー」。徐々に導かれるように檻の外に出て、ママにホッペタを触ってもらいます。
  • ほら、食べなさい…。おいしくなくってお鍋に投げ返して、お手て振り振り(笑)。
  • 町議会シーン。町長とデイジーとの関係が再演はがらっと変わってて面白い。再演デイジーは町長にしたら拳骨の対象なのね(うん、わからなくもない:笑)。
  • 牛が、う、う、牛が…。去年は、エドガーは時に天井に宙づりになって登場しました。今回、私が見た二回ではともに立ったまま。檻が舞台上に押し出される時に、既にえさ用のトレイを手にしていて餓えてます。
  • パーカ―先生、酔っぱらってます。破綻した人間性がにじみ出る喋りかた(笑)。「でも、大漁だったぞ〜!!」…。
  • エドガー、必死になってトレイを差し出してます。毒薬入り注射器をさされそうになる。ここは、トレイは持っていても去年と同様、何をされようとしてるかわからずきょとんと無垢な表情のママで…。
  • ママが登場。ここからはパーカー夫妻の駆け引きです。でも、檻の中のエドガーもがんばってます。最初は毛布を被ってるんだけれど、途中で、獲物の鴨に気がついて、檻にしがみついて鴨に手を伸ばそうとしてます。
  • お前が入れば、彼女は私のもの♪ パーカー先生が鴨の首を落としてエドガーに与えて。今回は、ちょっと血の量は少なかったかな(笑)。でも、抱きかかえられてラッパ飲み、これで血は補充されました。
  • テーラー夫人と看護婦さんは、絶品です!(笑)。意外と看護婦さんがハマってます。いますよ、あんな看護婦さん☆美人でなかなかチャーミング。テーラー夫人はドスが利いてますが、もっと女声出してくれればいいのになあ♪
  • お勉強!!ああ、もう何も言うことないです。可愛すぎる。舞台上を左右に四つ足でばったんこばったんこを走り回ってたとき、下手で靴が滑ったのか右足がグインと前に投げ出されちゃって、そのままお相撲さんの股割れ状態になるのかと思っちゃいました☆。普通の人はあそこまで開きませんから、足(笑)。全然平気に立ち上がってそのまま演技続ける未來さんの股関節は、どういう構造なんでしょうね(笑)。
  • 猿も木からおちる♪するっと言っちゃってますよ、この子(笑)。
  • ちょっとーまって!(涙)。あの声よ〜!戻って来たよ〜。
  • 白のジャケットで登場!「踊っていただけませんか」がとっても素敵なのに、なぜか大外刈り(笑)。
  • お茶を飲むシーン。葛飾ではずっと「ですます調」で、片言喋りって感じだったけれど、今回は、ところどころにそれが使われることはあっても、ほぼ初演通りの台詞回しでした。やっぱり、このシーンはその方がいいや。その方が自然にCONFORT AND JOYに移行して行ける。
  • しんこうふっかつしゅうかい。片言だけれど随分上手にお喋りしてます。葛飾ではほんっとに不思議な喋りかただった。いや、私、あの葛飾版の「しーんこーふっかつしゅーかい」とっても好きなの実は(笑)。だからあれっきりだったらちょっと寂しいなあ。
  • ウサギとの格闘、切なくてキリキリした…(涙)。こうでなくっちゃ!
  • 血、尋常じゃないです。白のズボンの後ろまで血糊が何筋か流れ落ちてるよ。
  • えっと、衣装、今回も去年のを皆さん使ってますよね、シェリーちゃん以外。エドガーのもそうなんだろうな…。で、思ったんだけれど、今回、おへそが有る!ってお腹を出す所。ズボンをずり下ろす前から中のショーツが見えるんですよね、黒とか紺とかチャコールグレーとかの(笑)。去年は見えなかったなあって思って。腰回り、痩せましたか?ズボンのウエストちょいとユルそう(笑)。はい、余計なお世話ですね。
  • このCONFORT AND JOYはすごかった。息を呑んだ…。魂を素手で揺さぶられた感じです…。

二幕

  • 町議会メンバーが出て来て、町長とバドの2人が舞台を下りちゃいます。一列目の前がけっこうなスペースになってて、そこをバドが「ダンススペース」と称します。町長に一緒に踊っていただけますか?って尋ねて手に手を取って…。そこですかさず「せいや!」西村さん、おもろすぎです!!
  • でも、上にも書いたように、この「信仰復活集会」へ名乗りを上げる為に待機中のエドガー、これがもう心打たれる姿だったのよ…。ニコニコ笑って嬉しそうで。でも、右目が銀色にすら見える薄いカラーコンタクトで…。ああ、切ない…。
  • LET ME WORK AMONG YOU!よかった。葛飾では町長を椅子から押し倒したり、おふざけが過ぎたし声もウガウガだったけれど、今日は、もう伝えたい!って思いが前面に出てて、すごくよかった…。
  • だから、続くバドの「オーケイ!」、も少し、溜めてくれたらいいんだけどな(笑)。ね、どらちゃん。
  • ここで壇上に駆け上がって、十字架の下で軽やかにステップ踏むのがもうたまんなくかっこいい!こういう初演で封印されてたダンス要素が各所にほんの少しだけれど散りばめられてるのが、なんか、万感胸に迫るって感じです(笑)。これも、葛飾公演後では、君、変わっちゃったね…って気分になったんだけれど、作品自体のできばえで、こんなにも印象変わるのね(笑)。
  • 酒を食らったパーカー先生が、わーーって登場します。エドガー、パーカー先生に向かって手を振ります、一生懸命に手を振ります。その手が止まって、がくんと下ろされ、そのまま自分の右側頭部を抱える。右は獣性の象徴。そして痙攣…。
  • 厚生年金会館は、通路までの距離が長いから、すごい距離を疾走せねばなりません。でも、いつもと同じ伴奏の範囲でエドガーは姿を消しました。すごい加速力だわ…。
  • チルチルに飛びます!ここ、本当に楽しい。去年よりカーニバル風味がアップして、なんだか動きもみんな怪しくってラブ&ピースで、オイオイ☆って感じ(笑)。エドガーのはしゃぎっぷりが可愛いし、側転したり、ペアダンスみたいにポーズ決めたり、キリンさんと向かい合って、腕と胸をブンブン振ったり(きっと名称有るんだろうなあ、よくミリィ公演で観るもの:笑)ほんと素敵!夢中になります。そうそう、牧神登場初っ端の、シェリーを守って獣性剥き出しにする切なさも書いとかなきゃ☆
  • キス☆心籠ってますよ、ほんと、なんて素敵なキスをしちゃう子でしょう…。
  • シェリーとデュエットの INSIDE YOUR HEART、すばらしかったよー。未來さんの声がすごく伸びてて。
  • ママに、お前の本当の母親なのよ…って告白される。シェリーちゃん、指で親族関係のおさらいをするのね…。ママとパパが夫婦だから、エドガーがママの子供ッてことは…。その後、戦慄の表情。エドガーは下を向いて、ゆっくりシェリーを横目で眺めやる、その怯えの表情。2006年では一番悲痛な表情だよね。その後の跳躍…。
  • ガーティーちゃんを抱えてキス☆ APOLOGY TO A COW という曲名が胸に迫ります。
  • この歌の、段階的に色彩を変えて、どんどん追いつめられ絶望し、退路を断って行くエドガーの唱いっぷりが鬼気迫りました。時々モノローグのように、呟くように挿入される、「はじめから、いないんだ、そう、はじめからいなかった」や「ころしてやる…」が、去年とは違う唱い方なんですが、これが胸に痛くて、思わず息を止めて聞き入ってしまいました。だめだ、すごすぎる…。
  • 唱い出しで、弾け出されるように櫓の柱の根元に吹き飛んで、そこで膝を揃えてうずくまるエドガーが、膝を揃えて空を仰ぐエドガーが…。もう表現しようのない愛おしい表情と姿です…。
  • シェリーとの一夜を暴露するエドガー。荒々しくキスし、目を見つめ合い、そして突き放す…。とんでもない。心がぐわんぐわんと揺さぶられます(涙)。
  • わかっただろ、これで! この偽悪的な口調といったら…(涙)。
  • 思わずエドガーを羽交い締めにするパーカー先生。そのとき、エドガーがパーカー先生の腕に優しげに触れるの(涙)。殺される為にお互いを名乗る父と子…それが自分であること…。
  • パーカー夫妻と倒れるエドガー。オーラスの HOLD ME BATBOY、パーカー夫妻が立ち上がります。ぎりぎりまで寝転んでいるエドガー、必ず或る音が鳴ると、見事な腹筋力でガバッと一気に美しく上半身を持ち上げます。ゆっくり身体を起こすんじゃなく、パカッと立ち上がる、それが何なのか…。初演からずっとその姿が心に残ってます。生きてる人間が自らの力で立ち上がるんじゃなく、別の外から加わる力で立ち上がるような、そういう意味づけがあるのでしょうか…。知りたいことの一つです(苦笑)。


 ほんまにもう眠たくなって来たわ。ああ、でも今日はとても幸せでした。
 会えた。あのエドガーに会えました。

 みんなに、いつまでも報告していたい気分です(笑)。