天保十二年のシェイクスピア 10/29ソワレ

 

行って来ましたシアターBrava! 嗅いできました色やら空や、血糊乾けば涙も無用、つまりお湿り股ぐら一つ。(ちょっとお下品)

 いや、私が勝手に作った都々逸(?)でござい(笑)。
 まあでも、つまりはそういうことって…☆うそ?かほんと?かそれが問題だ☆。
 いずれおちついたら、感想を書いてみますが(いつだ?)、初見一言感想を下に少しだけ。

 
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 大好きな俳優さんの白石加代子さん、彼女はやっぱりすごいや〜、はあどうしましょう。もう、何から何までかっこいい、惚れ惚れする。一言で書き切れません。ほんとかっこいい!
 唐沢さんはきれいな顔ですねえ。声も歌もいかったです。特殊メイクのせいかな、却って美しい顔立ちが引き立ってたように思った。いろんな意味でのフットワークがすごい。
 藤原くんは、うまいね。せりふの明瞭さや、低音から高音までメリハリのある声使い、おまけにあの生き生きした表情…。ちょっと嫉妬する感じでイイと思った。女形風の立ち居振る舞いの場面は、いやあ息を呑む美しさかわいさ。並みの女性じゃあ太刀打ちできないですね。歌になるととたんに声が小さくなっちゃったのが、ちょっと残念(笑)。
 篠原さん、可憐さとしたたかさと、難しい二役を見事に演じておられましたね。もう少し声量があるといいな、と思わないではなかったけれど、歌なんかしんみり聞かせてもらったし、後半の穴蔵の中のシーンは、演出と脚本の老練さが際立つ場面だと思うけど、唐沢さん共々、なるほどなあ!って納得させられる演技でした。
 夏木マリさん、歌うまいし、とてもよかった。悪女の悪っぷりと、ちらりと見せる可愛い女心と、見事に演じておられて、うなりました。
 高橋恵子さん、もちろんとっても安心して見てられる。でも、夏木マリさんの迫力と並ぶと、すこーしお上品だったかも(笑)。
 高橋洋さん、ああ!この人かあ(笑)。いえ、かねてからお名前は、なのですが舞台を見るのは初めてで☆間違いの喜劇も楽しみにしてます。
 

 ともかく、4時間という長い上映時間を、飽きさせずに各種仕掛けと策略と、さらにさすが江戸時代でシェイクスピアを唱うだけあって、まるで近松のような(笑)人情噺もちりばめつつ…、めくるめくスペクタクルで一気に真夜中のシンデレラの私でした(ちがうから)。
 すんごく面白かった!しかしたくさん人がしんだなあ…(笑)。
 シェイクスピアの翻案(パロディ)ということでの、冒険と安心と、そのちょうどいいバランスが保たれてたと思う。タネ探しの面白さもあるし。登場人物の名前やダジャレなんかの中にも潜んでるから油断できません(笑)。「こーでりゃあ、そーくる(だっけね)」を聞いて、ああこの芝居はこーくるのね、と思いました。いえ、全くの初見で予備知識なしだったので、今日までは唐沢さんの役が狂言回だと思ってたけど、舞台には、狂言回しは別に百姓隊長の中に歴然とあって…。そこらへんの折り合い(と決断)を、自分の内部でつけるのにちょいと時間はかかったけれど(唐沢さん登場〜「大事の前の障子」あたりまで、ってすぐやん笑)、でも、あっという間に仕掛けの中で楽しめました♪。
 あれだけの役者がずらりと揃っているのに、終始、舞台と客席の距離がぐぐぐいいっと近く感じられたのも凄いなあと思った。すぐ側を、唐沢さんや藤原君や篠原さんが駆け抜けるんだもん…。いろんなどろどろ演技の迫力もすごいし…。いやほんとに感心。

 
 ともかく「天保12年」は、いろいろ血の騒ぐ舞台でした。♪もーしーも、シェイクスピアがいなかったら♪ …脳内ぐるぐる廻ってます。

  
 落ち着いての感想は、また後日☆ということにいたします。眠い……。

【付記】いま翌朝です。一緒に行く予定だった友人がだめになって、急遽声をかけたmnmさんが同行者になってくださって楽しかった。ありがとうございました!