危険なアネキー2話

 やっとやっと再生して見直しました。予告編まで見たよ(笑)。はい。
 で、月曜日に書いた田村教授の台詞、間違ってましたねぇ。まあ、それは大した問題じゃないけど(自分で言うか笑)。


 勇太郎の人間的に弱くて甘え根性丸出しの、でもとっても健気な愛すべき言動の数々で画面を静止したりしてると、まあ、いろんなことどうでもいいか、って気になるもんですね(苦笑)。だって、勇太郎はこんなにリアルな弱き人間なんだもん。表情の豊かさと本気の演技はやっぱりこちらの心にぐさっと届くもん。お家のお勉強シーンは、もう全部むちゃむちゃかわいい。大学受験勉強中に見えますよ、研修医さんじゃなく(笑)*1
 ドラマとは別に、今後はかわいい健気な勇太郎に没入するのでいいか☆とすら思いました(笑)。私、ああいう弱くて強がりでいらつく人間、大好きだもん(嗜好が変…?)。友達になれるよ。勇太郎型人間、ばっちり(笑)*2


 以下、もう書かなくてもいいことなんですが、これを最後のつもりで書いておきます。自分の気持ちをすっきりさせたいだけですんで、畳んでおきます。偉そうに何いうてんね、ってことです。


 では、パタン☆
   
    
  
 二度三度リピートして、慣れてはいっても、どうしても拭い難く残ったのは、ともかく全編が散漫でつぎはぎが目立つという印象。プロットそのものの端折りは仮に百歩譲っても、端折る主たる要因となっているのが、物語にとっての無理矢理な遊びの部分にしか思えなかったことも一因かな。で、ひとたびそういう印象を持ってしまうと、寛子のストリートワイズであったり、勇太郎の成長過程であったりといった大筋が、しわ寄せを食っておざなりな編集処理になっているという印象しか残さない…。
 芸人さんも、ちょっと出過ぎじゃないですか?スパイスとしてピリッとアクセントになるなら良いんだけれど、初回は卵、二回目はゴルフボール、ともに寛子に背中を叩いてもらって窮地(?)を脱するという登場の仕方、これ、まさか三話以降も延々と続くんじゃないでしょうね…(苦笑)。


 もういろいろ言われているけれど、人の死を扱うに十分な丁寧さが感じられなかった、という点はもう、ね…。岩田さんが「えろじじい」と設定されたのは、たぶん、人間的な敬意を集めにくい存在、勇太郎の軽視を誘いやすい人物としてひねり出されたんだろうと苦々しく想像します*3。でも、一旦その無理を想定したのなら、せめて物語の中だけでも説得ある位置を与えようと必死の悪あがきをしてもよさそうなのに、そういう粘りみたいのが感じられず、最後まで必然性のないまま…。ライトなタッチって軽く流すってことではない、よね…。唐突な岩田さんのキャバクラ潜入、そして森のくまさん、一気に死…。この軽すぎる流れの中で、岩田さんの本心を読み取り、姉の人間的魅力を説得力をもって感じるのは至難の業です。この作法、このまま残すと、姉とのぶつかり合いを通して成長する勇太郎の姿を描く上での「研修医」という、その設定の足元すら揺らぎかねないのでは、なんて危うさ感じたり…。
 初めて見た時,私、岩田さんがブルーベルベットで森のくまさんを唱い出した場面で、マジでスイッチ切りそうになった、でも耐えた、だってまあいわば第三者…(変な言い方:苦笑)。でも、霊安室で、あの勇太郎までもが森のくまさんを唱い出した時には、ああ、なんてこった…て、茫然として…。未來さんが出てる場面で、生まれて初めてスイッチに指が伸びそうになったけれど、ああ、それはギリギリ耐えて…、でもでも、音を消してしまった(涙)。次の瞬間、はっとして、もとに戻したけれど…。いや耐えられなかったよぅ。二郎さんでは耐えたけど、彼には耐えられなかった…。ごめんなさい(涙)。


 登場人物の性格として、勇太郎は大好き。愛ちゃんの前の表情が、他の場面と全然違ってしかも同じ不自然な笑顔で一貫してるのもおもしろい。北村さんも好き。カッコいい☆
 お姉ちゃんはねぇ(苦笑)。天真爛漫だけれど、どう考えても無責任で、顔の良さに任せて結果オーライの人生、まあ、そういう設定なんだもん、しょうがないよね。武田先生は、うん大好きだけれど、アニメキャラで現実感はない。まあこれもこれでいいのか(笑)。

 勇太郎の心理的起伏、よくわかるよ。前後の長いスパンの中で感情を消化し、カメラで切り取られる一瞬にもストーリーが滲み出るように、内面が演じられている。悪態を1つつくことが導火線となって、想定外の10までもの偽悪者になるのも、それは人間的に悪人だからじゃなく、甘えと弱さが姉の前でさらけ出されるからだってことが、とてもよく伝わってくる。屋上で、武田先生の語りを聞きながら、何も言わずに小さくかぶりを振るその姿には、ほろりとこみ上げるものがありました。彼が振り払おうとしたのは、何だったんだろう…て。
 それは、勇太郎の感情に一瞬共感したからこみ上げた私の思いで。二郎さんと勇太郎との格闘や確執、そして死を通して伝わったことだったら、もっとドラマに入り込めただろうな…。


 いや、見てる方も軽く見てればいいんだと思います。でも、これまでのドラマとは違って、ストーリーの核心に未來さんがいる、これがなかなかそういう視聴態度を許さない(苦笑)。だって、言い古されてるけど、喜劇の本質は悲劇以上のシリアス、だよね…。
 第三話ももしかするとこの路線かもしれないけれど、第四話以降、徐々にドラマ内の求心力が高まっていくように、ひたすら期待します。
 きっと、軌道に乗って行くはず!!
  

*1:それにしても、パソコンが家に無いのはなんでだろう?なんて思ったり

*2:あねきとは,たぶん私は合わない(笑)。

*3:安直…