在世界的中心呼喊愛情ー台湾回響ーその2

 この間、こちらで2回目見に行ったとき、しみじみと感じたのですが、大沢さん、若いですねー。なんか文弱でモラトリアムな雰囲気が、朔のイメージにぴったりだと思いました。ということで、2回目は大沢さんのところばかりで大泣きでした。みらの方は、かなりマニアックな見方に移行しつつあるし…(笑)。

 で、みらい君に関連した報道でこんなのがありました。公開前の先行記事ですね。ちょっと端折って意訳します。

  • 中国時報』2004/10/30【純愛映画「世界の中心で、愛をさけぶ」は、日本で83億円の興業収益をはじき出し、主演の大沢たかおの評価も鰻登りである。もう1人忘れてならないのが主役の高校生時代を演じた新人俳優*1森山未來、確かに大沢たかおのようにハンサムとはいえないが、そのひたむきな赤子の心*2で、日本の新世代女性アイドル長澤まさみとともに、純粋で凄絶な愛情を演じきっている。森山未來は、この映画によって人気が沸騰、「女子高生が最も交際したい男」に選ばれている*3。女子学生の多くが、彼のように細やかで深い愛情のボーイフレンドが欲しいと願っているということだろう。】

 下は、最近の公式HPへの書き込みから、例によって未來君関係のを幾つかピックアップ*4

  • 良かった!ほかに言葉が見つからない。予告編を見て既に二回泣いてたんだけど、映画館に入って、もうボロボロになりました。朔が空港で言った「助けてください!」のセリフには戦慄が走りました。この世には、こんな愛があるんですね…。
  • 森山未來が、おちゃらけキャラじゃなく、こんな感動的な演技をするなんて思っませんでした〜〜(涙)。(きみらにマジで井本を見せてあげたい。台湾っ子は立松しかしらないもんねー…。)
  • 最悪…。日曜日、桃園の○○映画館で見たんだけれど、夢島のシーンまでず〜っと上映機の焦点が合わないまま!遠景では登場人物が二重になってた。だから、大きな口を開けて焼きそばパンを頬張る可愛いシーンがボケボケだったんですー(涙)。
  • わたし、中間試験中だけど行ってきちゃいました。「結婚しよう」、あのシーンで涙が決壊。たぶん若いから、だからあんなに愚かなんだろうけど、その純粋な愚かさが相手を求める真っ直ぐな心の表れとなってるんですね。あんなに人を愛せるなら、人生なんてきっとそれでいい…。

 
 最後に、桐さんやtomkoさんのリクに答えて、まっさんへの感想でーす。これはホントにたくさんあって、もう大変なんだけれど、一つだけ長編を書いておきます。とっても長いので、まっさんの部分だけかなり端折って。*5

  • 「在世界的中心呼喊愛情」─長髮真情

 「世界〜」を見る前、私は柴咲コウのことしか知らなかった。でも見終わった今、私は17歳の清純な女星長澤まさみが好きになってしまった。…「青春」という言葉は、造物主が長澤まさみに送った宝物だ。彼女の健康的で明るい容貌、にっこり微笑む魅力的な輝く笑顔、彼女が体操服でグランドを走っている様子を見たら、誰でも彼女を抱きしめたくなるだろう。彼女の若さ溢れる美しさは、90年代に一世を風靡した宮沢理恵や広末涼子を思い起こさせる。…でも、私を本当に驚かせたのは、彼女の仕事に対するプロ意識である。
 長澤まさみが、白血病の少女亜紀を演じて、抜けた髪を眺めたあの時から、観客は、彼女の美しい黒髪が、化学療法に直面したときどうなってしまうのだろう、と心配したはずだ。髪が抜け落ちる場面は、映画ではどのように処理するのだろう…。しかし長澤まさみは、観客に長い時間心配させたりはしない。病気の進行に連れて、彼女は本当に髪を剃ったのだ!鬘ではなく、尼僧が三千の煩悩を拭い去るように、本当に髪を剃ったのだ。…あの光景を見て、最初こそ驚かずにはいられなかったが、すぐにその迫真の演技に深く感動することになる。…そう。外見なんて関係ない。美少女はあくまでも美少女だ。彼女が頭をそることで病に苦しむ役柄を演じようとした、そこには「自己」は存在せず、ただ「演じること」「作品」しか存在しなかった。…仕事への敬意を持ち続ける彼女、私たちは、俳優の真の美しさをそこに見るのだ。

*1:新人じゃないけど、まあ映画的・台湾的にはそうなのかな

*2:あかんぼ、ということではなく、「赤子之心」で一片の曇りもない純真で真っ直ぐな心、という意味で使いますです、わかりにくかったですね(汗)

*3:これって、Junonの例の「純愛なんとか」のこと?

*4:単に「ダイスキ!」なんてのは省略します。そういうのもとうとう出てきたよ…笑

*5:原文は台湾のyahoo奇摩BBSにあります。映画の中国名でBBSを検索すれば最初の方に出てきます。