9/30東京大千秋楽@Zepp DiverCity TOKYO(その一:お色直し前)

 前日29日マチソワから参戦しました。マチネではまだ喉が十分温まってなかったようにも思ったけれど想いの強さをヒシヒシ感じ、特に言葉一つ一つがすごく丁寧に発せられていて心にダイレクトに伝わる、そんな思いがしました。
 ソワレには声も伸びて、会場内が一つの核心に向けてすごい勢いで吸い寄せられていくのがわかりました。初見の友人が来ていたのですが、終わった後、真っ先に彼が言ったのは「モリヤマミライのカリスマ性は危険だ」でした(苦笑)*1
 
 そんなこんなで迎えた大千秋楽。大きな台風17号が接近していたけれど、まだ午前中の東京は快晴。ダイバーシティーに到着した昼前には、少し黒い雲が現れ始めていましたが、まだまだ良い天気のお台場でした。
 細かな節々は、桐ちゃんが詳細に書き止めてくれているし、いつもながらそれに全部ゆだねてしまいます。自分の感想のみをだらだら思いつくままに行ってみます。
 

  • 舞台が始まるその前から、会場内の盛り上がりがすごかったなあ。渋谷O-EASTも大熱狂でしたが、Zeppは会場が大きかったり音響がよかったり、人々の発する声や拍手や歓声が、回り回って別の所から聞こえてくる感じがする。それが、自分たちの声でありながら外の何者かが促す声のようにも思えてきて、得も言われぬ昂揚感でともかく高ぶる。会場が一つになってヘドウィグの降臨を待ちわびる、自然と自然とそういう空気に包まれていきます。
  • 舞台奥に、マントをまとったヘドウィグがとうとう姿を見せる。お獅子のように首を旋回させながら舌をべろべろと出して目に見えぬ何かを威嚇する彼女の姿。この戦闘モードの滑稽さ。武装したまま愛するカタワレを探すという、矛盾を抱えた姿を象徴するようにも見える。
  • ちなみにですが、私、命綱のロープを腰につけてポールを慎重に下りてくる姿を見るのがとても好きです!ええ、あのモリヤマミライなら丸腰で下りるなんてお手の物だろうし、実際、「戦争わんだー」では高〜いはしごから丸腰で下りて来たましたよね。でも、そんなの要らないよ、と言わない。毎回同じように装着し同じように解除する、一種の儀式のようにその動作を繰り返す姿に、舞台に対する敬意、舞台を支える全てのスタッフへ自分が示すべき責任と信頼、そんなものが現れているように感じて、いよいよ好きになってしまうんです。だから、あのシーン、ホントに好き!
  • 座席は、B列のほぼセンターでした。目の前に立つ姐さんの姿を、ともかく見落とすまいと目力入れて見続けました。まぶしかった…誇張無しに。
  • 肌がきれいだなあとか、衣裳のお腹にNeo Kawloon、右脇には縦にdragqueenて書いてあるなあ等々、ぼんやりとそんなこと考えながらだから、まだこの時は比較的冷静だったです、私(苦笑)。
  • そうだ、「ねえ、いやらしいと思わない?!」と迫る姐さん、私に聞いてるんだと思って一生懸命両指でOKサインしてたら、「あなたに聞いてんのよ!」と私の真後ろの青年をご指名になられたので、ちと恥ずかしかったです(苦笑)。でも振り返ったら、二十歳前後の男の子が直前の私と同じ両指OKサインをしてて、何だかそれで救われました。意味ないですが(笑)。
  • お台場ネタ、ペリーやら大砲やら日本のペニスやらレインボーブリッジやらフジテレビやらホリエモンやらガンダムやらてんこ盛り(笑)。ご本人も「もう、てんこ盛りですが」って言ってた(笑)。
  • お台場では「いかせて!」でした。どこからそうだったのかしら。福岡は「かついで!」って言っててみんなで「オイッサ!オイッサ!」の手拍子だったもんね。
  • この時のポーズ、渋谷では階段に平行な姿勢でやってたけれど、これもどこからか、股間を客席に正面向けて煽るようになりましたよねえ(苦笑)。
  • それにしても、さっきからペニスだの股間だの、もう書くのに全然照れが無くなってる自分が怖いです(笑)。この方面の壁は確かに越えました。日常生活では気をつけねば。
  • Origin of Loveで、短い間奏が入るときに、お腹から胸をくっと波打たせて背筋を伸ばす姐さんの姿が、ホントにセクシーで格好良くって、見とれてしまいます。自分でもやってみたけど、お腹が出るか胸がでるか、見苦しいったらなかったです(苦笑)。
  • Sugar Daddy、ほんと可愛い。一緒に踊るイツァークがまた無茶苦茶可愛い!パワフルダイナミックな姐さんのダンスとほんわかイツァークダンスに、メロメロです。
  • 悪顔のウインクもだーーーい好き!(笑)
  • 「でもそれじゃ僕が男だってすぐにばれちゃう」って甘えん坊な言い方なのもまた可愛い。
  • あ、ルーサー牧師の物まね、私も姐さん並みにいつもわかりません(笑)。もの知らずなんで。
  • で、一気に暗転してのアングリーインチ。真っ暗な中で「え?ここどこ?!」って言ってる時、舞台正面にまりこちゃんが寝転がって懐中電灯をぐるぐる回してソーセージを掲げる姐さんを照らしてる。これに気づいたのはやっと名古屋あたり。どんだけ姐さんとソーセージ凝視してたかという話です(笑)。
  • このアングリーインチ中に挟まる姐さんの言葉。この言葉が、アンコールでのアングリーインチ@森山未來バージョンでの、あの言葉になるとは、その時にはまだ予想もできなかったなあ…。
  • ソーセージ、いつもより細かくかみ砕いてたように思いました。吐き出す回数が多かったような。で、必ずカメラマンさんに一つぶつける(笑)。
  • 大暴れした後の、Wig in a Box。いつもこの曲の高音の入りにうっとりする。しっとり聞かせてくれるから、大騒ぎのアングリーインチ後に、観客も音楽にすっと耳を傾けることができる。で、コール&レスポンスに自然と入っていくんだよね。うまい演出だなあ。
  • パンティー投げは大蔵ざらえでした(笑)。これでもくらえ!って最後の方は両手で掬って投げてましたよ〜。
  • 客席をぐるっと回ってマイクを向ける。これ前楽からでした。前楽では、何人かのミュージシャンの方が指名されてたらしくって、どうやらそれ狙いで始めたんじゃないか疑惑もあるのですが(笑)。いえ、前楽の舞台開始前に、大根さんが珍しく袖から顔出して客席をチェックしてる姿があって、誰かを探してるのかな〜なんて思ってたんですよね。そしたら、本職ミュージシャンが指名されて歌っちゃってた!という(笑)。でも、大楽は、たぶん一般のお客さんばかりでした(笑)。
  • 最初と最後が女性だったのをのぞけば(ま、前方席はカメレオン席だし女性率高くなっちゃう)、後は見事に男性狙いの姐さん^^正しい!マイク向けられた人たち皆とっても個性的で、音外してる人には「大好物だわ!」って声をかけ、歌詞めちゃくちゃなんだけどノリノリで歌ってる人には「身体で表現してます!」って合いの手入れて(笑)、姐さんもとっても楽しそうだったなあ。
  • バンド紹介(笑)。シンプルに行きましょうね、と言いながら最高に複雑でした(笑)。とある田舎町で、羊や馬を飼って生活していた私が、嵐に巻き込まれて突風に吹きとばされ、気がついたらそこはアフリカの先っちょに不時着した宇宙船の中!周りに「エビ」が?エビに似たエイリアンがいっぱい居る。エイリアンはお腹がすいてて、性欲やら食欲やら(食欲って言葉がすぐに出ずに「肉(欲)…」って言いかけて、ああそれだと性欲と似たようなことになっちゃうって感じで回避してたね(笑))でいっぱいになってて私に襲いかかる……というシンプルとは遠く離れた世界でした。なんなんだそれ(笑)!
  • 映像で映されるトミーの姿が明らかに増えました。大阪で増えて、その後も何だかどんどん増えてったような気がする。途中で、一瞬濃いカラーで、トミー…なのかモリヤマミライなのかわからない映像がサブリミナル効果のように入るのは、大阪初日に気づいてその後もずっとそうだったけれど、ロックスターになったトミーが歌う映像も、何となく増えたような気がするんですが、どうでしょうか。

 
 と、お色直し前で、今日は力尽きちゃったです。2時半過ぎてしまったので寝ます。続きは明日…がんばります。お休みなさい。
(つづく)

*1:その後、二人でソーセージ専門店でワイン2本開けながら、やいのやいのと言い合いをしました(笑)。まあそれはさておき。