改めて『SWAK』2010秋冬号

 下のエントリーで、リセットして最初からやりなおす!って宣言したので書き始めてます。読んで、なぜあんなにテンションが上がったのか、それはわかってきた。
 いや、良かったんですよ。ほんとにとても良い対談(だよね笑)。本当に読めて嬉しかった。最高だった!
 でもあまりに直球の連続で、ドキドキするし小津の話はするし、戸惑うし仰天するし、で、ほんとに大変だったのも事実。なぜかって言うと、一つには、対談の形式にあるのは間違いないです。
 およそ対談らしくない対談。好きな日本酒を飲みながら、居酒屋のカウンターで二人がどんどん突っ込んだ会話をしていく、腹を割って話しこんでいく、それを何というか、横で聞いている?いや盗み聞きしているだな、そんなドキドキ感が濃厚に漂ってるんですよ。現実にそんな場に偶然居合わせたら、間違いなく聞いてない振りをする(で思いっ切り聞き耳を立てる)、そんな罪悪感までも読みながら喚起されるほど(苦笑)。それ程に、あけすけで飾らない嘘のない本音の会話で満ちてるんです。え?そんなこと、私たちに聞かせてくれるの?ほ、本気??っていう、そんな今まで経験したことのない戸惑いみたいなものが、真っ先に襲った。
 二つめは、もちろん話の内容です。
 語られているのは(誌面に掲載されているのは)、すべて仕事のこと、共演した瑛太のこと(大好きって…♪)、表現への思い、芝居をすること、ダンスをすること、歌うこと………。
 彼の口から「(歌を)やってみたい」という言葉が漏れると、それだけで泣けてくるし、自分で自分に振り付けること、それを「考えている」って言うのにもブルブル震える。この間の『VoCE』のQ&Aで「0から1に踏み出す勇気」って言ってたのも、ああ、このことだったんだ〜って得心するし、あれやこれや、もう大変ですよ〜(苦笑)。
 また、エリーさんがこちらの言いたいことをどんどん言ってくださるんだよなあ…。例えば、「海外で通用する」というくだり……。ああ、よくぞ言ってくださった!と思うと同時に、それに対するモリヤマミライがいるわけで…。独白じゃないのよ、会話なのよ。その彼の反応を読むのが怖くなる(苦笑)。
 勝手なもんだなあ。彼に言いたい伝えたい、みたいな気持ちは私の心の中のどこかにも確かにあるんだけれど、じゃあ、実際に言いたいかというと、そんなこと露ほども思ってない。それに対する彼の回答を聞きたいかというと、それも毛頭思ってない。思ってないから、というか、自分とモリヤマミライはまったく連続してない別次元に住む人間だから、だからこそ勝手に好きなことを言ったり感じたり、好き勝手な一ファンを自分の生きてる世界でやれている訳です(笑)。でも、同じことを、こんなプライベートな空気の中で(公的なインタビューっぽくない、というのはこの場合とてもとても重要!)さらりと聞かれてしまう、告げられてしまう、そしてそれに対して、モリヤマミライが笑ったり答えたりはぐらかしたりしてるのを覗き見する(いや正々堂々と読んでるんだけれど)。ドギマギしない方が無理!!特にねえ「そういう問題の箇所」では、彼は見事に笑ってるだけだったり、話題を変えたりしてるんだよね(苦笑)。あーー心臓に悪い!って勝手にジタバタしてるこっちがどうかしてるって話ですが……。
 ああ、でもありがとう〜〜!!ほんとにすごい対談でした。
 彼が何をどんな風に言っているのかは、是非とも皆様の目で直にご確認を!転載や紹介の勇気は、私には無いや(苦笑)。文責はあくまで大宮エリーさん?『SWAK』編集部?ってことで。
 大宮エリーさん*1、ホントにありがとうございました。
 何だか、読んだ時のこちらの反応の解説だけに終わっちゃったわ(苦笑)。

*1:おじいさん先生」の演出でしたよね。よくぞ鹿にしてやってくださいました。あれは、前のダンカンを辞めて直後、パルコさんにお世話になってた時代のお仕事で、私たちも何だかすがるような気持ちだった時期、そこにあの「鹿」!(笑)ほんっとに肩の力が抜けて救われたんだったなあ…。