「その街のこども」一夜明けて

 仕事が午後からなのでまた朝から録画を見ました。
 ゆっちのおっちゃんに会いに行った美夏を待ちながら、公園で素振りをしたり、ボールを投げる格好をする勇治の姿を見て、今度は涙腺決壊・・・。
 最後の試合でサヨナラホームランを打った勇治、それなのにチームメイトにも誰にも受け入れられなかった勇治にとって、悪夢のような記憶でしかなかったはずの野球・・・きっとその後二度と野球に触れることなんて無かっただろう彼が、少しだけ過去の記憶に近づいていく、トラウマから歩み出て行く、そんな気配を感じさせる象徴的なシーンで…。
 
 何度でも見直してしまいそう。
 本当にすばらしいドラマでした。震災が題材にはなっているんだけれど、とてもとても普遍的な人間の姿を描いている。「神戸」が象徴する「その街」、ドラマを見る者一人一人が、それぞれにとっての「その街のこども」から大人になり歴史を担うことを思い起こさせる、本当に暖かく力強いドラマだった。
 こんなドラマを作ってくださった、すべてのスタッフの方々、ありとあらゆるきっかけや出会いに感謝,です。