仮名手本天宇受売ーその2@兵庫県立芸術文化センター

 (下に有った1幕の感想こちらに移動しました。2幕はまだ書いてないけどこちらに追記していきます←完了
 (2幕も、追記し終わりました。Part1の下にそのまま続けてます)
 
 ではボチボチ本編の感想を!
 迫力満点のとっても楽しいダンスパフォーマンスの連続で、1幕&2幕で計約3時間、あっという間でした。

Part1

  • KIDSクラスがね!かーわいいのよー!小っちゃい子達が、楽しそうにニコニコと、またはビックリするくらい真剣な顔で(笑)、タップ踏んだりジャズを躍ったりバレエしたり!子供そのものがお人形みたいですよ(笑)。ときどきパタッと倒れてみたり、一人だけ逆方向にお手々ぴーんって伸ばしちゃったり(笑)、それもぜーんぶかわいいの!この中から未來のモリヤマミライが出て来るかしら〜!なんて想像するのもまた楽しくって!
  • Part1から始まりますよ〜初っぱなのアフリカン「地響鼓舞」!迫力有るなあ!愛先生と清水愛先生の、ダイナミックで力強くてなおかつ軽やかなダンスに感動!すっげー!軽いよ軽いよ!足の上がりが尋常じゃない。すごいなあ。振付は愛先生。由巳先生も出ておられました!
  • 続いてバレエ「Clear base」。とても穏やかでまさにカノンというダンス…途中で気づきました!真ん中の美しいお嬢さん、なんと、なんと、「虹」少女を演じた三谷美紀ちゃんですよ!!切り株に座って、水瓶からペンダントを取り出して高く掲げてた、あの少女ですよ!わ〜〜……。感無量ですよ。あれから二年?あんなに小っちゃかった少女が、こんなエレガントでステキなお嬢さんになるなんて!目が釘付けでした〜。
  • ちょっと先に飛びますが「付喪神」。これはちょいと恐い!衣装も恐い(笑)。なんというか、映画のRINGとか(見てないのでわからないんですが苦笑)、妙にオカルトチックで真っ赤な色の、小学生のようなワンピース…。唐傘お化けまで登場します!清水愛さんが、また着流しが似合うっちゃない!梶葉子さんというダンサーさんが、すごく目を引きます!なんとも言えない身体のキレ!
  • 深キョンかMizrockか!って感じのかっこかわいいコスチュームの「ダーティペア」も楽しかったなあ!ここでもやっぱり梶葉子さんと、それととってもステキな小田樹里さん!彼女は二幕の「罠」や「晴れ時々ピエロ」でもステキだったです。
  • 「Lines」。森下美樹先生振付。とてもキレイでした。ストライプの上下の衣装を着たダンサーさん達が真っ直ぐに舞台手前から舞台奥に向かって一列に並んで静止して、それからそれぞれ動きを奏で始めるところがステキでした。そういうと、今回の演目には、全部別の振付家なのに、こういうポジショニングを取るのが幾つかあったなあ…。斉田美和先生振付の「付喪神」にも有ったし、二幕の中山陽子先生「晴れ時々ピエロ」にも、まるでスタートラインに立つみたいに全員が一列に並ぶというシーンが有ったかと…すごく印象的でしたよ。確かにそのライン前後の静と動が際立ってました。敢えて動かない一瞬をレベルゼロに集合させるのね…。人間の身体っておもしろいな〜。
  • 「太陽の悪戯」。振付は由巳先生。マイケルなんですよね?これ。でも衣装がエスニックというかボヘミアンというか…一番近いのは、『マージナル』@萩尾望都ですけれど…ともかく意外性にインパクト大です。ここには、戦争わんだーで最年少だったかりんちゃんが出てますよ!それだけじゃない♪妹の菜ちゃんと二人で出演!かりんちゃん、お姉さんになったね〜!二人ともうまいうまい! かりんちゃんはダイナミックなダンスで、菜ちゃんはとっても端正。二人の持ち味は全然違うんだけれどリズム感がピッタリ合ってる!途中で登場の由巳先生がまたかっこいい!ピシッと空間が引き締まるのよねえ。迫力だなあ。とてもステキな演目でした!
  • 「コントロールファンタジー」。林田先生。未來さんがらみの感想は上に書きましたが、由巳先生が出ておられたんですよ!それにもちょっとびっくり〜かっこよかった!
  • 宇田先生の「POP」!曲名通り、衣装もすごくポップ!かわいかったな〜。宇田先生も黄緑色のパーカーにチェックのジャケット?かなかわいいの。かりんちゃんが出てますよ!チェックのつぎはぎノースリーブに赤いスカーフまいてたまらん可愛い!ダイナマイトなダンスでした!手を大きく振って弾けるようなダンス!すてきです。いちいちポーズをつけるんじゃなく、リズムに合わせてピーンと伸ばして思い切りよく回す手足が、自然に美しくどこまでも伸びる感じ!笑顔もすねたようなとんがったお口も、いちいちキュート!かりんちゃん、良いダンサーだなあ〜。この曲は、かりんちゃんだけじゃなく、小田樹里さんや梶葉子さんといった華の有るダンサーさんがいっぱい!とても見応え有る作品でしたよ〜。
  • 安川先生の「心の扉〜その彼方へ」。ザ・安川ワールドです。白の衣装を身にまとったダンサーさん達が、緊迫した動きで世界を作っていきます。前半のゆっくりと静かで沈静する力を漲らせたダンスから、一気にテンポアップして躍動していく後半への展開が見事です!これだけ動けたら世界が違って見えるだろうなあ…はあ。

 そうそう、1幕2幕通じて、大受けですごく楽しかったのは、「御影石町応援隊」のチアパフォーマンスです。由巳先生を始め、清水愛先生、ゆぅ先生、PARAさん先生、斉田先生の格好良くてユーモラスなチアです。みなさん先生だし、そりゃもうとってもかっこいいんだけれど、HipHopのPARA先生が、なんともおかしな雰囲気で(笑)登場だけで大喝采です。チアなのに何だか世をすねてる(笑)。皆さんが健康的に真っ直ぐ高く足を蹴り上げてるのに、PARA先生は林田先生ばりに足をくねくねさせてがに股だし(笑)、ピンクのチアコスチュームからリアルタトゥーがのぞいてるし!(笑)。客席大歓声ですよ!すごい個性的ですてきなパフォーマー!(笑)いつも絶妙の間で笑わせてくれる清水愛先生が、ここでは優等生役なのもおもしろい! 会場のお子さん達にも大人気です(笑)。1幕で味を占めた観客、2幕では登場を待ち望んで、登場前の暗転ですでに歓声と笑い声が起こっちゃってました。このあたりもミリィらしいところだなあ(笑)大好き!
 

Part2

  • 初っぱなはタップです。義先生とゆぅ先生お二人の振付。もちろんお二人とも出てらっしゃる氏、小田樹里さんや清水愛さんも出てらして、どこを見たらいいのか迷う〜!(笑)。ともかく忍者コスチュームのすっごい密度の濃い演目ですよ。ちょっと人口密度高すぎるんじゃ?と思わないでもない(笑)。清水愛先生の手裏剣投げポーズが決まってました♪
  • 続いてもタップ。こちらは森本先生振付の、クラシカルで優雅なタップです。「男装の麗人」。まさにその通り。宝塚のレビューみたい!(って宝塚見たことないのですが苦笑)。いいですね〜こんな優雅でクラシカルなタップも。全員の足音が揃うのがとっても気持ちいい!森本先生の靴音も乾いていてかっこいい!
  • 応援隊チアの後は「罠」by 安川先生です。すごい!の一言です…。何と言ったらいいんだろう、絵画的な肉体表現とでも言うべきなのか…。舞台の下手奥に、椅子やら籠やら木の箱(枠だけ)などが積み重ねられていて、エンジ色?赤茶かな…そんな色の布を身体にまとったダンサーさんたちが、最初はまるで中世のフレスコ画のように、絵画のようにただ存在しておられます。ある人は籠を見つめ、ある人は木枠の中で胎児のように両手足をうごめかせ…。それから徐々にその絵画の額縁を抜け出すように生々しい肉体表現が始まります。動きは安川先生らしい、手を美しく持ち上げたり手を持ち上げたり、音もなく倒れたり起き上がったり…ふと見ていて、辻本振付の、Contact未來ダンスを思い出してしまった…。心臓の鼓動じゃなく、肺の呼吸のようなダンス。拍を超えて連続する動き…。音楽は鳴ってるのに、いつしかそれが耳から遠ざかっていくような感覚。ひたすら静かに静かに…。で、途中で天井から布が落ちてきます。その布ともつれあうのが森下美樹先生!Wonderlandの「沼」でも息を呑む硬質で美しいダンスを披露しておられたあの方です。すごい…。このダンスの世界の、背景というか土壌というか、その根っこを完璧に表現しておられました!そして、小田樹里さん!森下先生が「罠」の影だとすると、この人は光です。主体的に動く唯一の存在。安川先生はすべての造物主のようで、森下先生は主体的に動いているはずの彼女の動きを、後ろから意味づけていくような存在…。それに光の小田さんは気づかない…。最後に一人ネズミ取りの籠?のようなものを投げ捨てて全てが終わります。…はあ、これ、すごいよ〜。キャストの配役も見事だし、何よりもこんなダンスを創作してしまう安川先生がすごすぎます!
  • 続いては、宇田先生のIn the Closet。相変わらず宇田先生のスピード感といったら!今回の公演では、疾走感有る演目はすべて宇田先生振付でしたね(笑)。沼野さんも激しいダンスで駆け回っておられます!ただただ格好いい!苦いビールをぷはー!って飲み干すようです。それにしても、宇田先生わかい、わかすぎる(笑)。
  • 由巳先生の「Jazz-a-go-go!」。フォッシーです!キャバレーです!!とてもとても正統的なキャバレーです!由巳先生以外は皆さん生徒さん。これがまたレベルが高い!由巳先生ってきっととても良い先生なんだろうなあ。とっても良いまとまりですよ〜。でも衣装が!刺激的〜!(笑)ガーターベルトに胸の大きく開いたコスチューム。それでフォッシーらしく前屈みになって椅子に腹ばいになって仰向けになって、躍るんだもの!でもかっこいい〜。かりんちゃんと菜ちゃん姉妹も出てますよ!中高生のガーターベルト(笑)。でも二人ともそんなことお構いなし、当たり前だよね!ダンサーとして舞台に立ってるんだもの!堂々たる踊りっぷりに感動です!ブラボー!あー。かりんちゃんでmimiも見てみたいなあ〜なんて、このダンスを見てふと思っちゃいましたよ(笑)。そうそう、途中で登場の由巳先生が、真っ赤のルージュにハットをかぶって出てこられてステキでした!ライザミネリみたいだった♪
  • 実は今回魂抜かれちゃったのが次の「晴れ時々ピエロ」。中山陽子先生の作品です。中山先生の振付は、いつもドラマが有ってストーリーを感じさせて、ダンサーさん達の表情も豊かでころころ変わって、まるでお芝居を観てるかのような求心力を感じるんだけれど、今回もそう…。中山先生と清水愛先生が、裏表のような役柄だったんだろうか…。目に見えない仮面をお互いに奪ったり着け合ったり…。中山先生の豊かな表情は思わず目が釘付けに。クールな清水愛先生が、仮面を不意に着けられて、それから胴体(胸?)をくるくると腕で二度三度かき回して踊り出すパフォーマンスが、とても印象に残っています。たぶん人間の心?それを探しているの??見ながらいろんなストーリーを自分で想像(妄想)しながら見入ってしまうダンス。力があるなあ…。小田樹里さんの笑顔もとてもステキでした。中山先生の黒子(くろこ)のような存在だったんだろうか。決して脚光は当たってないのに、その存在が全体の中で意識され続ける演出で…。いやそれも私の妄想なのかもしれないけれど…。中山先生の振付っておもしろいなあ!
  • で、Break Timeです。これは下に書いたので飛ばします(笑)。
  • 縦ノリ!いっやーーー!!これは楽しい! 躍ってる人が一番楽しんでるでしょ!(笑)ほんと縦ノリですよ、ノリノリですよ!!フェイクが何度もかかって、終わるかと見せかけてグングン躍っちゃうから! 真ん中の梶葉子さん、かっこいー!ひゅーひゅー(笑)。細いんですね〜梶さん。いやそれはどうでもいい(笑)。ポーカーフェイスで、完全に横向いちゃって手をボクサーみたいにぐいんぐいんとリズムに合わせてぶっ飛ばしてるのが格好良すぎましたよ(笑)。あと唯一の男性、重豊さん?かな?がうざくておかしすぎました(笑)。お腹かかえて笑っちゃった!さいこーです!あ、振付はPARA先生だったのね〜。出てなかったじゃないですか〜(笑)! あ、もしや、出を間違えて直前の「Break Time」の果たし合いの真っ最中に出ちゃったのか?!そっか、そういうことだったのか?!(笑)。
  • ヒルの恋。永楽千秋先生です。題名は謎ですが、白鳥の湖のアレンジだったから、醜いアヒルの子ってことなのかな? 安川先生も藤井先生も出ておられますよ!千秋先生がアヒルかしら、青いシャツの上に白い白鳥?の毛をつけておられて、他の人が真っ白なのとは明らかに違うものなあ。途中で真っ赤のチュチュを着た藤井先生が登場。千秋先生の恋の相手ってことなのかしら。実らなかったよね、恋…。安川先生のスタイルの良さに、感動!
  • So Tired。佐竹先生と田中武士さんがメインで、そこに沢山の女性達が集っては離れ、離れては近づくという、そんなダンスです。なぜSo Tiredなんだろ?(笑)全然疲れてはおられませんでしたよ〜。オーソドックスなジャズナンバー、安心するなあ。疲れないよ?(笑)
  • 最後の応援隊は、みなさん被り物を!最後にPARA先生がかぶっていた帽子の耳当てを、最前列のお客さんに投げ入れてました!青い耳当て。私もほしい〜耳が冷たいのです、ちょうど(笑)!ほんとこのチアチーム、大人気ですよ!!

 あー楽しかった。元気を一杯もらったです。外に出たら寒風吹きすさんでたけれど、身体がポカポカ。
 ほんとにステキな時間をありがとうございました!