雑感

 昨日の舞台でもボロボロ泣かされました。
 でもこの舞台で流す涙って、通常のドラマや芝居で流す涙と全然違うんですね…。
 かっこよくって涙が出る。ここまでやってくれる、見せてくれる、みじんの手加減もない、プロの信念と自信と覚悟に泣かされる。ただただ笑顔のままで涙が出る…。身体が浄化されるみたいなの。
 
 CGやらコンピューター使いも得意な新感線が、敢えて人力主体での場面転換を採用し、生バンドの演奏も常に圧倒的な現場性を限界までバックアップする。大勢の役者が入り乱れる殺陣は、舞台人の集中力(背後に完璧な稽古があることはもちろん)を毎度見せつけるし、ストーリーを運ばす歌の数々には、それぞれの方々の歌唱力はもちろん、その歌声やキャラクターを最大限に生かしきる演出の妙が冴え渡って、かっこいー!!って舞台の最中ずっと心の中で叫んでる。

 そして、4人交互の大見得ですよ!
 これが無くったって、聖子さんの歌とかっこよさに泣かされ、カルマと父の絆ウルウルしているというのに、その上まだ、こんなゾクゾクする、とびっきりかっこいいシーンを用意してくれるなんて…!格好良さに、鳥肌はおろかブルブル震える気分です。

 もう降参。痛快すぎて涙がでる。
  
 ♪芝居すんならド派手に!♪
 
 この歌詞を聞くだけでも、本気で涙が出ちゃう。


 人間の力、生の人間が演じきる創り上げる、このド迫力に圧倒されて、ほんとに生きる力や希望が湧いてくるんだから我ながら単純です。未來さんキャラだって、まるでアニメのヒーローものみたいなんだけれど、二次元やゲームの超人的な動きや身体能力、そんなものが薄っぺらく見えちゃう程の迫力と美しさとスピードと軽やかさを兼ね備えているから、やっぱり生身の人間はすごい!って痛感させられるんですよね。

 
 あー!人間っていいな、捨てたもんじゃないな!
 毎回、脳内アドレナリン大放出で家路につく。
 この舞台に出会えたこの夏に、大感謝です。