東京千秋楽@新宿コマ劇場

 なんかもう、ただただ幸せなんですよ。こんな気持ち初めてで、同じことしか言ってませんが、ほんとにひたすら幸せです。思いっ切り花火を上げて、歌と踊りと大見得と、渦に巻き込まれて翻弄されて、嬉しくって身体が動いて叫んで泣いて、放心状態。楽しかった〜!幸せだ〜〜!!それしか出てこない。
 頭、使ってません(笑)。なんかもう、脳内快感物質ドーパミンやらアドレナリンやら放出しまくって、目の前のものが現実なのか幻覚なのか、でももう涙流して大騒ぎですよ、幸せなんですよ!
 はー。

 千秋楽のお席は、ど真ん中どセンター、私の前2列が関係者席で、作詞家の森雪之丞さんや片桐はいりさんや秋山奈津子さんや高島のお兄ちゃんや第三舞台の鴻上さんがおられました。通路挟んでもう一列前には原田芳雄さんも…。興奮してなんどか鴻上さんの座席の背中をけっ飛ばしてしまってすみませんでした(苦笑)。
 そんな緊張の席ですが、やはりセンターはすごい。音が割れるなんてこともなく、音声はクリアに、役者さんはみんなこっち向いて見得を切ってくれます。ゾクゾク鳥肌立ちっぱなしで、もうもうもう…。
 この芝居は、端の前より後ろの正面ですね〜。すごいです。

 さて、たいした内容じゃないけれど、以下畳みます!大阪五右衛門も控えてるし!(嬉)
 それを思うとまだまだ続く幸せに夢心地だわあ、ああ、幸せ。
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 11日に見た後、ぐーんと飛んで27日・28日だったわけですが、ともかく全体的に思ったのは、芝居の緊密度と脱力度が、見事にこなれて醸されて、最初にうちはちょっと長いかな?なんて思った一幕目もワクワクのおもしろさ、2幕の怒濤の展開に至っては、脳内体内あちこちで「キャーキャー」叫びっぱなしで大団円!!
 未來さんは、もちろんプレや11日でも、見事な殺陣にダンス、かっこよすぎじゃな〜い!だったんだけれど、人より大きな身体の動きとスピードで、制限時間いっぱい使ってギリギリぴしっと決めてきてる!っていう、そういうドキドキの迫力が際だってたんだけれど、今回驚いたのは、そのダンスや殺陣が、余裕タップリに決めてきてるっという進化の仕方で…。だって、前に見たときだと比較的すぐに次の動作に入っていた場面でも、いちいちつま先を美しく伸ばして一瞬空中で動きを止め、大きくすばやく次の動作に入る「タメ」が見事に入っている。普通に一歩を踏み出さないの、まず膝を上げてつま先までピキーンとポーズを決めてから、、、駆け出す。ひょえー。もう身体の中に動きが根を下ろしてしまってますよ〜。完全に自分のものにしちゃってるよ〜。ものすごい高度で難度の高い振付と殺陣にもかかわらず、自由自在、八面六臂の大活躍です。すごいよすごいよ!
 
【1幕】

  • 五右衛門ロック」。完全に聖子さんに惚れてしまった今、最初はダンサーたちの後ろで太鼓叩いてる聖子さんやよし子さんやかなこさんが最後に前に出てきて、前列センターに陣取ってギラリと笑ってみせる、あのシーンでまず鳥肌!かっこいいよ〜聖子さん〜〜!!
  • クガイ王。ほんとに何ていい声なんでしょう! こればっかりは訓練でどうかなるもんじゃないですもんねえ…天賦の声。ただただ聞き惚れてしまう。かっこい〜!こっちも目がハート型ですよ。
  • まだ諦めきれぬか、カルマよ…。しびれます。「カルマよ」と、苦渋を絞り出すようにうめくように語りかけるように…誰も聞こえぬ魂の声を口にするクガイに、ただただ痺れます。この後、舞台に後ろ姿を現すカルマのことを思うと、涙が出てきます。
  • 「復讐こそ我が道」。なんでこんなにかっこいいんですか?人違いですか?いやいや間違いない。
  • 冒頭のバラードを歌った後、手を左右に開いて仁王のように(表現できない)ポーズを取る王子、かっこよすぎですから。
  • こんな息子、殺せませんって。こんな美しく強い息子が自分を憎んでる、クガイの悲哀って…(涙)。
  • 憎しみに満ちた声で、憎しみと苦しさで声がつぶれてる。声帯を狭めて、ここは後の「絶望と光」とは発声がちがうよね。かすれ気味の声がまた凄みがあってゾクゾクします。
  • ステップを換えるたびにつま先が優雅に伸びて、身体の動きにすこし遅れるように弧を描くのがすばらしい。視線がふとつま先に行くのよね。
  • で、待ちに待ったボノー将軍のいじり場面です!
  • 突っ込んだ王子に体当たりのボノー将軍(笑)。王子、応戦してます胸で!勢いをつけて挑みかかってます(笑)。2回ほど2人がガチンコ。3回目、やる気満々に見せたボノー将軍に反動をつけて王子ジャンプ!ボノー将軍、飛びません(笑)。空振りの王子! すごいなあボノー将軍!おこちゃまの王子より一枚も二枚もうわてです(笑)。考えてみると、前楽(27日)では、ここ、1回ガチンと胸を合わせて、2回目王子が挑みかかってきたので、ボノー将軍は急いでアタックかましてくれてはりましたんですが、その直後の捨て台詞で「毎日同じやと思うなよ!」だった。この伏線か〜(笑)。じゅんさんさすが!王子、完全にだまされましたねえ(笑)。未來さん、高麗屋さん兄妹に続いてじゅんさんに弟子入りするしかないよ!
  • 「信用できない!」と悪態つく王子に「信用しろ!」とまたまたアタック!ぶっとばされて「気をつけろ!」。そこで王子が「お前がな!」。場内割れんばかりの大拍手。そこですかさず、「確かに俺は不注意だしダラダラーっとデレデレーっとしてるが」と言うじゅんさんがあっぱれすぎて降参です!ありがたや〜。「おまえがな!」とよく言った王子!それを拾ってくれるじゅんさん、かっこよすぎです。
  • 「こまかく小姑のようにつっこむ王子」(笑)。一人お呼びじゃなくおこちゃまな王子が可愛すぎます♪
  • タップ。千秋楽は、高速タップの後、つま先立ち連発、つま先片足立ちでかなり長い時間静止してて拍手喝采でした!ってこれタップじゃないよね〜(笑)。
  • 殺陣も余裕の刀さばき、マントさばき、キメで拍手喝采でしたよ。
  • クガイにやられる殺陣がかっこいいんですよねえ。一太刀でやられるのに、その一連の動きが美しくてほれぼれです。情けなくみじめに「わ〜〜!(涙)」って叫びながら逃げていくのがまた良いんですよ。
  • 「ちっちゃいあなた」。いいなあ〜かわいいなあ〜。マリさんのかわいい声がたまんないです。「ちっちゃいの!」反論できません(笑)。断固として愛に満ちたダメ出し。「タケモトピアノ」に前に座った高島のお兄ちゃんが大受けでした♪
  • 「2幕からキャラ変更じゃ!」というボノー将軍にシュザクが「それもうええから!」と突っ込んでました(笑)。


えっと、時間切れなので2幕は後から補充することに…。2幕はなんと言っても聖子さんです。聖子さんで私はいつも泣くんですよ。かっこいい!かっこいい人を見たら無条件で泣いちゃうみたい、私(苦笑)。


【2幕】

  • 聖子さん!おもしろい女隊長!声も動作も自由自在で,かっこいいったらない!
  • カルマの絶望と光。声がいいなあ。「あはは,ははは」が自嘲の笑いに満ちて,胸がつまります。この人の歌声って,どうしてこんなに心がこもるのかなあ…。歌が芝居の流れから飛び出さないのねえ,ちゃんと流れに沿って観客の心の動きに直接作用する…。
  • キレイなんですよ,この王子が。重装備の甲冑を解いて,白のスカート?もヨレヨレなんだけれど,かっこいいんですよ。
  • ホッタル族との,ギター侍&王子の歌とダンス!楽しい!倒立やらバク転やらバク宙やら,暴れ回ってます!そしてみんなでスクワット!あの段階でのスクワットはきつかろう。切り株前でぶっ倒れた王子,心臓が早鐘のようにバクバクしてますよ〜〜。
  • クガイの登場!ここからはドラマが一気に進んで,もう息つく暇もない。クガイにはやっぱり叶わなくて,やられつづけるんだけれど,この時の,ごろごろ転がったりのけぞったりはいつくばったりの動きも,やられてるのに美しい。困ります(苦笑)。でも,クガイが呟く「潮時か…」って何なのかな。息子を手にかける時が来た,その「潮時」なのかな…。そうだとすると,左門字が思わず刀を抜くのもわかる,ね。ただならぬ空気に「義によって助太刀いたす!」となった。左門字も男前です。
  • 凶弾に倒れるクガイ。負傷した父を見捨てて行かねばならない王子。「情」に勝てない。中島さんの脚本,「義」より「情」を重んずるところが好きです。
  • 「安全第一」前で,正体を見破られる穴掘り隊長インガ。ここの,定番お猿ポーズやら,口笛嘯いてしらばっくれる聖子さん,おかしすぎです!!牢を開けられた囚人達を皆殺し!その殺陣も決まってるし惚れ惚れします。
  • そこに登場するお竜!お色気歌合戦☆もちろん松雪さんは美しいんだけれど,聖子さんの女っぷりに私はいつも軍配挙げます!まあ私が挙げてもしょうがないのですが(笑)。
  • で,やっぱり「白浪さんよ」と呼びかけられて,声をすっと低く落として,キッとして「誰のこと…」と言う聖子さんがかっこよくってかっこよくって,泣いちゃうんですよ(涙)。過去の自分を捨てて生きてきた女が,その名で呼ばれる。しかも「しらなみ」ということばには様々な思いがこめられていて…。これについてはまた別に改めて。
  • で,まるで「アテルイ」の堤真一染五郎が,新橋演舞場で二本の花道を歩いて睨み合ったのを思い出させるような,女2人の通路をつかっての対峙は,かっこよすぎてゾクゾクします。かっこよすぎて涙が出ます。
  • 私はもう聖子さんしか見られませんよ〜〜。
  • 「果てしなき戦い」。いつの間にか傷も治ってる王子だけれど,迷いながら闘ってるのね。王子の歌の台詞の先にガモー将軍への問いかけに答えた「ここまで来たんだ,やめるわけにはいかない」が有るんだよね…。
  • 人質に取られている王子が,美しすぎてドギマギします。表現に困るくらい,きれい。そして,父を救うため,その身を投げ出す。父に強く手を握られて「これくらいの敵,一人で蹴散らせ」「…はい」。この「はい」の言い方が凄かったです。感極まったように呑み込むように口にされた「はい」。どんな言葉も要らない。その直後の,目も覚めるような輝かしい殺陣,若い力でそれで十分。父の思いは確かにこの若く美しい王子に伝わった。その対比が鮮やかで鮮やかで,もう涙涙ですよ…いのうえさん,すごい!
  • さあ,いよいよ口上です! カーン! 気分をいやがおうにも高めてくれる拍子木と,「ダッダッ」という音楽と。鳥肌ものです。声が裏返って,大見得を切る王子,一人だけ決めポーズがドンドン変わっていく。大向こうから声が飛ぶ変わりに,一人づつ拍手喝采です!しびれるよ〜〜。
  • 一人大きなため息をついて椅子に腰を下ろすクガイ王。この時の王が,赤いけれど,和服を身にまとっているのがぐっと来ます。腰を下ろした北大路さんの姿の美しさに惚れ惚れです。座って目を閉じているだけなのに,揺るぎのない威厳が充ち満ちている。ほんとに威厳がある。とんでもない存在感。そばにいる聖子さんがキレイでねえ(涙)。
  • で,大団円!!! ああ,こーじゃなくっちゃ! 「芝居するならド派手に!!」 そのとーり!! 嬉しそうに楽しそうに,この歌詞を歌い上げてる王子を見て,またまた涙ですよ〜。
  • また大ジャンプ!高いところ上ったら飛び降りないではいられないのか?君は!でも怪我しないでね〜。ちゃんと見守ってる粟根さん,前に陣取ってる古田さん。好き放題暴れさせて貰って,ああなんて幸せもんの王子なんだ!!(感涙) それを思って,こっちまで幸せに幸せに,幸せすぎて泣けてくる!
  • 北大路さんを迎えるときのみんなの楽しそうな舞台片付けパフォーマンス。たまんないです!「カーン!」ひときわ大きな拍子木。御大の登場です!鳥肌が立ちます!
  • で,高下駄を履いた古田さんの登場!!ここで,すでに客席は半数以上がスタンディング状態です。私もここで立った。前二列の皆さん方も全員立ち上がられました。
  • 後は「五右衛門ろーっく」五右衛門ローック!「GOEMON-ROCK!」愛があるんじゃない!!!
  • おせんべいは,予想通りザンからもらいました!直接じゃなく,列の端から回ってきたんですけれど。
  • コマがせり上がってメインキャストの皆さんがウェディングケーキみたいに回り出して大興奮です! 未來さんもおもしろがって逆に回ったり追いかけたり。松雪さんと片手を挙げて小さくガッツポーズ。北大路さんも拳を振り上げて客席の声援に応えてくださってます。ああ,楽しいよ〜〜幸せだよ〜〜!!!いま思い出しても涙が出るくらい。
  • やっぱり,てっぺんから飛び降りるのね〜〜(苦笑)。一旦上に飛び上がってから落ちるから,3メートルくらい飛び降りてるんじゃない?しょーがないなー(苦笑)。
  • すっかり終わって場内アナウンスが流れても鳴りやまぬ拍手。そこにもう一度幕が開きました。大拍手!! 帰りかけていた鴻上さんが,足を止めて右手を高く高く何度も突き上げておられたのが印象的でした。

あ〜〜〜幸せだった!
書きながら,また追体験。たまんないや!この舞台!!