鹿男あをによし

 今期、続けてみてるドラマはこれだけになっちゃいました(苦笑)。玉ちゃん、がんばってるよ。
 情けないシーンでの声がいいね。普通にかっこつけて話すときの声は、ちょっとだみ声気味の抑揚のない声になっちゃうんだけれど、あたふたしてる時とか、焦ってる時とか、もうだめだ〜〜!な時とか、良い声出しますよ。顔も、なさけなーい時の方が、今のちょっと痩せたルックスには合うんじゃないかな。だってクールに笑っても、なんだか口が大きく見えちゃうんだもん今だと(苦笑)。
 でも、これを見続けてる本当の理由は、玉ちゃんだからってだけじゃないんだな。玉ちゃん、もちろん好きだけど。
 それよりも、なんとなくドラマ全体のまったりした、のどかな冬っぽい雰囲気が、すごく心地好いんですよ。季節感がちゃんと有るドラマだなあ、ってほんわかします。今日の第三話では地震を起こす大ナマズの話とか出て来たから、ほんわかムードだけを狙ってる訳じゃ無さそうだけれどね〜。でもまあそういう自然現象とリンクさせていくなら、ほら、やっぱり季節感は大事ですよね(笑)。ロケが多いのも成功してるんじゃないかしら。
 今日のシーンだと、玉ちゃんがキツネさん(柴本さん。まったり見てるんでキャスト名を全然憶えていないのよ〜汗)と伏見稲荷の鳥居を歩いているとき、玉ちゃんの吐く息が白くて蒸気機関車みたいだったり、奈良公演の芝生がすっかり黄色かったり、多部さんの後ろから差し込んで彼女の耳を桃色に透過させる太陽光線だったり。そういうのがすごく気持ちいい。
 それから、登場する役者さん達がいいんですよ。これは初回見たときに唸りました。
 教務主任?の篠井英介さん。いやあすごくステキ!小心そうに若い教師の様子をうかがう目線とか、今日なんかは、ひくひく左の頬だけを引きつらせてつんのめるように喋っちゃう様子に、思わず上機嫌の私です。キムラ緑子さんは体育の先生かな。佐々木蔵之介さんは先週からひたすら生八つ橋食べてるし(彼が食べてると美味しそうに見えるから不思議だ)。てなぐあいに、舞台役者さん達がたくさん出ておられるのも嬉しいところ。それにみんな、何となく鹿とかキツネとかにお顔の系統が似てるようで、その辺りも、制作側はねらったのかねらってないのか(笑)。そうそう、鷲尾真知子さんを忘れてた!お味噌汁、おいしそうだよ〜。綾瀬はるかちゃんもこれまで見た中では一番かわいいんじゃないかしら!(笑)
 
 しかし、伏見稲荷、あそこはなかなかの魔界ですよ〜。京都市内から少し離れているから観光で行く人は少ないかも知れないけれど、是非一度行ってご覧になることをお薦めします。あの山に暫くいたら、何かに遭遇するんじゃないかと、本気で思えてくるような場所です。えも言われぬ不思議な空気が満ち満ちてます。参道の名物は雀の焼き鳥です。冗談じゃないですよ、本当の話。
 ほーら、行ってみたくなったでしょ!