『Papyrus』2008-2, vol.16

 本屋さんに並んでる場所といい、版の大きさ分厚さといい、『考える人』と似てますね〜。表紙や中身のコンセプトは重ならないようにかなーり考えてある感じだけど。
 そんな初めて手に取る雑誌の96〜97頁に、生成のカットソー、首の細い巻物を取った姿でファインダーを見つめておられます。かなりのアップで、なんというか曰く言い難い表情…。こちらに視線が飛んでいるのに何かを見ている風でもない。スナップではない、自然でもない、なんというかカメラが彼の存在を全部受け止めてしまってるような、そんなショット。…という意味では、限りなく肖像画に近いのかも…。
 撮影、誰だろう?と思って名前を見たら、ああ、見覚え有るよ!
 『スクールデイズ』の時の未來さんの肖像写真を、まず『コマーシャルフォト 2005/6』に、後で『人生はドラマのように…』のカバー写真として公開された、須藤秀之さん、でした。3年ぶりの未來さんは、写真家さんにはどう映ったんだろう…。
 インタビューのテキストと、写真との関係性が興味深い。テキストはかなり情動的な筆致で彼の中での踊ること演じることをリンクさせていく、それに対して写真はあくまで静…。ただ、「踊るようによく動き、感情が前へ前へとつんのめる。森山だから可能な演技」(p.96)というくだりを読んだ時は、うん、この言葉は、この静かにファインダーを見つめてる青年にふさわしいかも、とふと思いました。
 えっと、ちょっと懐かしくなって須藤さんの写真を紹介☆と思ったものの…うーん、ちょっと年末には刺激が大きいか(苦笑)。

人生はドラマのように… school daze the novel

人生はドラマのように… school daze the novel