WOWOW映像@ひとまずこの辺りで(四)

 tomkoさんも書いてらしたけど、劇場にあーんなに通ったのに、wowow映像に2日間どっぷりです。何度見ても見飽きないよー。
 作品の詩的世界や美術の美しさ。言葉の丁寧な構築と、音楽&舞踏の融合。人物の動きが、ストレートプレイではありつつも舞踏的で視覚的…、ともかく見れば見るほど魅力に嵌る。
 鳥瞰の映像、2階から見下ろすと、舞台の「床」=地面が強烈に印象づけられる。舞台装置を極限まで廃していることによって、「地面に配置される人々」てのがが強調されるんだよね…。

 
 大満足なんだけれど、映像だとやむを得ない、記録されない所もやっぱりあって…。
 てことで、最後に少し残念だったところなど書いておきます(笑)。

  • 冒頭の前史シーン、ギターの音を強調させた音響処理のせいか、空気のコントラストを一瞬で変える未來さんの靴音、それがほとんど聞こえなかった…。劇場では、あの靴音がとても印象的だったですよね、それはちょっと残念(苦笑)。
  • 馬のフラメンコ中、舞台奥の壁に馬の影が映っていたという情報、劇場では最後まで確認できなかったので、映像で是非!と思ってたんだけれど、やっぱり映ってなかった…(よね?)。
  • 馬のフラメンコを踊った後、服を脱いで背中を拭くレオナルドが、ほとんど映ってませんでした〜〜。姑の向こうにチラリと斜め後ろから、しかも腰をかがめた状態の映像が、ほんとにチラリと、チラリと…(笑)。もったいないな〜。あの部分は脳内再生やむなし(気持ち悪い:笑)。
  • 宴会の最中、舞台を降りて宴席を立ち去るレオナルド、それを追うかのように舞台を降りて、でも上手側の扉前にうずくまったまま、それ以上追おうとしない花嫁の姿が入ってませんでした。あれ、グローブ座だけの演出だったものね、記録しておいて欲しかったんだけれど。逡巡する花嫁の心が表れる、印象的な場面だったし…。さすがにそこまでカメラはフォローできなかったんでしょうか、残念。


 ……なんて諸点はあるのですが、圧倒的な満足の前では小さいもんです(背中以外は:苦笑)!劇中の荒々しくも美し過ぎるレオナルドや(こんな透き通った美しい男、因習にとらわれた村では危険そのものにしか映らなかったろうな)、カテコでの気品ある可愛くきれいな未來さん(悪戯っ子みたいに可愛い笑顔で、それでいて穏やかな品位が感じられてふーん!って思ったり)を見られたんだもん、もうもう感謝感謝ですよ。いろんな方面に!
 そういうと、この日のカテコ、足を手でパタパタ叩いてたり、舞台奥で、まるでフラメンコ&タップのミックスみたいなステップではけていったり、とってもお茶目だったんですね〜☆
 そんなあれやこれやを目に焼き付けて仕事にもどりやす。そんなの目に焼き付けたまま仕事になるのか?ってのは聞かない方向で(苦笑)。