6/3マチネ@厚生年金会館芸術ホール

 土曜日から、GAM?のコンサートが大ホールであって、会場前の公園がすごいことになってました。ちょっと異様な熱気というか雰囲気(笑)。こんなにたくさんの男性が集結しているのを見るのは初めてです。ブロマイド売りの屋台やら、ダフ屋さんやらが出没し、賑やかと言うのかなんというのか…。

 
 そんな中、お隣の芸術ホールはアンダルシアのひび割れた大地を暗く照らす月とともにありました。


 マチネ。
 初めての2階席です。センターブロックだったので、少し遠いけれど舞台全体が見渡せてとてもナイス!なお席です。見下ろすので、今まで観られなかった舞台奥の宴会のレオナルドもよく見えました。
 以下、1階では見えなかったことを中心に簡単に。すでに多くがソワレの舞台で上書きされてしまってるんですけれど(苦笑)。



 これまで通り、畳みます。




  • 冒頭の交錯する人々、全体がよく見えると、その緻密に計算された動きがもたらす緊張感にぞくっとします。断固とした歩幅の緩まぬ動き。
  • ドロドロと広がる赤い血。すごいなあ。
  • 舞台の照明。ひび割れた赤茶けた土の壁。真ん中に座る江波さんが配された光景が、ほんとうに絵画のように美しい。
  • 黒い男の前、舞台上に、空を流れる黒雲のような影が走ります。男が登場すると、その姿を追って黒い影がゆっくりと動く。逆U字状に黒く色分けされた舞台。右端の影が覆わぬ場所に登場する花嫁とレオナルド。
  • 荒野をかける馬。フラメンコ。その向こうの人々の動きが少し見えました。駆け寄ろうとする妻。にらみつける花嫁の父。女中。凍えた目で見つめる少女…。
  • うめき声と激しい息は、2階席にもはっきり伝わります…。
  • ちゃぶ台返しの前。すでにレオナルドは自分が飲んだグラスを乱暴に置いたので、それが床に転がってしまいました。少女の登場前にそれを拾い上げる根岸さん。根岸さんの冷静で安定した演技に、ほんとに色々救われてます。カテコのフラメンコ前、はけるときにさりげなく舞台に転がる赤い糸玉を拾い上げておられたり(東京で、未來さんが毛玉蹴飛ばしちゃったから:笑)。
  • サクッと飛びます。婚礼の日。泣く妻を抱きしめて連れ立って去るレオナルド。その後に登場する花嫁。舞台に、花嫁を照らす白い長方形のライトが当たります。その長方形が狭まって、窓のような扉のような光。その中に花嫁がいる。何かに気づいたように急いでその場を立ち去る花嫁。
  • 宴の最中。レオナルドを追って身体をゆっくり回転させ、じっとその姿を見つめる、見つめる、見つめる黒い男の姿、ここへきてようやく確認。長かった〜〜。
  • 妻と踊るダンス。優しく寂しげな微笑みを頬に浮かべ、優雅に踊るレオナルド。視線の先には花嫁。
  • でも、花嫁の視線がレオナルドを捉えると、目をそらすんですね。見つめ合ったりはしない。
  • 暗い川が、黒い男と少女を照らす。逆立つ波。ひたひたと流れる暗い葦の河。空を覆っていた雲が晴れて大きな月が姿を現す。
  • 舞台全体が月の光に照らされたように明るくなり、レオナルドと花嫁が登場。偽りの夜明け。
  • 今日は花婿はレオナルドのうなじを触らず。直立のままギリギリに2人が近づく。レオナルドは左手を挙げる。
  • またまたサクッと飛びます。葬礼の場面。少女と入れ替わりに登場する黒い男に導かれ、姿を現す花婿との母と女中。
  • 「また始まった」じゃなくって「またやってきた」でした。これも昨日の記憶訂正。この池谷さんの声がすごく素敵。ガラリと声色が変わる…。
  • カーテンコールで悲痛な表情の尾上さん。素晴らしい表現者…。


なんか、レポにもなんにもなってませんね…。
ソワレの感想は、次のカテコ報告の下に、1カ所だけ下に追加しましたが、他はまた改めて明日にでも…。