『噂の男』初日 9/7@シアタードラマシティ

 イープラスの、信じられない、でも結果的にはありがたい手違いで、初日のチケットがキラキラと舞い込んできました! 代打を指名してくださった女神様、本当に本当にありがとうございました〜。おまけに何と最前列!端の方でしたがそれでも役者さんの表情しっかり確認出来ました。ありがたいよ〜(感涙)。

[作]福島三郎 [演出]ケラリーノ・サンドロヴィッチ
[出演]堺雅人/橋本じゅん/八嶋智人/山内圭哉/橋本さとし
※未就学児童は入場不可。

 えっと、↑就学してても、児童は見ない方がいいと思います(苦笑)。 


 さて、待ちに待った大阪初日。情報シャットアウトでジリジリ臨んだ初日。
 ただ、かなり不愉快な舞台だとは小耳にはさんでいて、何がなんやらワクワクハラハラ、ともかく行ってきました。ほんでですね…
 はあ、もう、噂に違わぬ不愉快さ、だのに笑う。
 目はぱちくり、ただただ嘆かわしい。だのに何故か笑う。
 笑ってる自分が不思議で困惑し、そして苦笑い。


 ブラックと一言で片付けるのともどこか違うんですよ。闇の「たち」が違う。最大の闇が、「そこから来るか〜」という意外性とともに絶望的で…。
 演出と、そして役者さんの「力」が、これは多分ものすごいですね。意味は全然わかんないですよ、それはもう(苦笑)。それを楽しめるかどうか、そこらへんに分かれ目があるのかな。


 今日のカーテンコール2回目、演出のケラさんが登場。大阪初日、見届けに来られたのですね。



 以下、初回につき、簡単なメモ程度ですが、ネタバレを起す恐れが有るので畳んでおきます☆内容からいって、これから見る人は、まず間違いなく情報入れない方がいいです。考えてみれば、舞台の上で種明かしは何もされませんが(結果だけが残る)、結末は相当に、善人の意表を突きますので(苦笑)。


 そうだ、パンフレットに粟根まことさんの漫画発見!これは可愛らしかった☆唯一。そんで、八嶋さんが、出演を決めた決定打として「橋本じゅんさんと一緒にお芝居をしてみたかった」と語っておられるのも、そうじゃろそうじゃろと嬉しかったり…(笑)。それにしても、戸田奈津子さんがじゅんさんに向かって発した「出てらしたの?」には、開演前に思わず吹き出してしまいましたわよ。




 そろそろいいかな。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓ネタバレあるかも☆危険↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



 冒頭から引きます、それはもう…(苦笑)。すさみまくってますしね。でもまず、あれ?登場人物にこんな2人いたっけ?という驚きから始まりました。単に点描的な登場かと思いきや、この2人が後々大きな意味を持ち出すんだから、その展開にもドンドン肝が冷えて行きます。
 八嶋さんが無茶苦茶いい味です。ハイテンション、すごい!前半の笑いを一手に引き受けています。もちろん、山内さんの黒ーい笑いも、まあ、この時点ではこんな感じかと(笑)。ただ、八嶋さんの可笑しな不可解な行動には……だったんだけれど。


 ここで、じゅんさん&さとしさんの、パンストキッチン登場! 思わず私は拍手しそうになっちゃった。でも場内は笑い声だけなんだね(笑)。私の気分はすっかり贔屓のお笑いコンビ登場☆って感じだったのでつい…。拍手したいな〜。
 それはさておき、さすがですよパンストキッチン!2人の息の合い具合・絶妙の間・テンポの良さ、それは見事な漫才コンビっぷり。うまいわ〜〜!!ここでお腹を抱えて大笑い☆体当たりの凄い芸だったな♪やんや、やんや!……でもここから急展開にドラマが進んで行きます…。
 支配人の鈴木。堺さん、その嫌らしさから、ペーペー時代の必死さまで、うまいですねえ、こちらも体当たりに演じておられます。かなり引く場面、てんこもりなんですけどね、いやほんまにええええ??!!って感じで引きまくるんですけどね。ほんま困ります。引きつつ笑う、秋の宵かな…(無意味に一句)。


 じゅんさんの魅力はもうもう、炸裂してます。あの声、あの動作、あのテンポ、そしてあの恐ろしさにチャーミングさ、もうね、ともかくすごい、訳わからない。狂気なのか正気なのか、策なのか偶然なのか…。ある意味、というか間違いなく、じゅんさんが一番恐いんだけど、だけど一番愛しい…。


 色々分析したくなるけど(苦笑)、今日のところは我慢しやす。
 ともかくこれ、すごい芝居ですよ…。
 
 次の参戦は、明後日です。
 そうだ。カーテンコールでは、じゅんさんが三つ指突いてご挨拶されました☆あの出で立ちで、私の目の前で(笑)。