高校野球

 家に帰って来たら、八重山商工VS千葉経大附属のゲーム、最終段階にさしかかっていました。夕食をとりながら観戦。
 いやあ、素晴らしい試合でした。両チームの健闘に胸が熱くなりました。

 3年くらい前まで、仕事で年に2回は石垣島を訪問していたので、八重山には格別の思い入れが有ります。4対6でリードされて迎えた9回表の八重山の攻撃。3塁に走者がいます。外野フライでその走者がタッチアップ。一点を返すもののカウントはツーアウト、緊迫した場面です。相手ピッチャーのボールをファウルファウルで粘るバッター。千葉経大附属のピッチャーは、打たれたエースをリリーフした1年生。つい4ヶ月前まで中学生だった少年です。
 ナイターに入ったクライマックス。スタンドの全ての目が自分の投球に注がれる、リードを守れるのかどうか、重圧は大変なものに違いない。おまけに気迫のスイングで自分に向かってくる八重山商工のジリジリの集中力…。でも彼は、耐えて耐えて耐えて、きびきびとテンポよく、先輩の構えるキャッチャーミットに向かってひたすら投げています。そのまだ幼さの残る後ろ姿を見ているうちに、アルプススタンドにいるであろうこの少年の親御さんの気持ちになって思わず…(涙)。
 でも、応援するのは八重山商工(苦笑)。怒濤の反撃です!とうとう追いつきました。延長戦。1年生ピッチャーはレフトの守備に。去年までエースだったという3年生にバトンタッチ。よくやったね!でもそこから八重山商工は3点の猛攻。大逆転劇でした。感動した〜。
 ホームプレートを挟んで一礼。9回表、一人マウンドで一生懸命投げ続けた1年生ピッチャーに、両チームの選手が肩を叩いて健闘をねぎらいます。マウンドではしっかりと目を見開いて淡々とボールを投げ続けていた1年生はもうあふれる涙を押さえられません…。でも、ほんとによくやったよ!
 まだ15歳か16歳ですよね。Boys Timeの誰かさんみたいな歳*1。来年、再来年の甲子園。今年はまだ華奢だった君も、きっと見違えるようにたくましく成長して戻ってくるに違いない。来年、また八重山と戦ってね!待ってるよ。
 

*1:いつも比較がこれっていうのも我ながらなんなんですが…苦笑