BATBOY THE MUSICALシアターBRAVA!(大阪千秋楽)

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 既に翌日になってます。
 なんだか、身体の疲労というよりも、一種表現しようのない気持ちが支配してて、全然だめです。でも、記録ということに徹して、昨日の大阪千秋楽で見たことの何千分の一かの断片を記すことにします。
 これから書き出せることが、私が本当に書きたいことに、少しでもいい、ちらりとでもいい、触れてくれることを祈って、書き出してみます…。順不同。

1/29(日)L列30番台

  • いいお天気の大阪ビジネスパーク。冬の日曜日の柔らかな光が満ちてます。エドガーが、メレディスシェリーと連れ立って、喜びに溢れて、こぼれる笑顔を抑えられずに出かけた信仰復活集会、その日もこんな日差しの中だったのかな。
  • エドガー、みんなが自分と遊んでくれてると思ってるのね。リックの登場に一瞬ビックリはしてみたけれど、実はリックがそんなに怖くないってわかったら最後、もう一生懸命追いかけて遊んじゃう。ナイフ、キラキラして面白いのね。お尻ツンツン、お膝ツンツン。
  • でもお調子者で要領がいいエドガー、ママの登場にバツが悪そうなリックと好対照に、ママー助けて〜!って手を差し伸べちゃう。リックが怒られてる間にトットと檻の中に逃げ込んで一足お先におやすみなさい。鍵だってかけちゃうもんね。
  • ふわ〜っと大欠伸、ラジオ体操(笑)。かわいいな。なんでかな、理屈抜きでかわいいよ…。ああ、このままでも良かったのね、この愛らしいぼうや…。キラキラ光る目で、お腹がすいたら泣いちゃうけど、でも元気にピョンピョン跳ね回って生きられた。
  • メレディスが、エドガーを守ろうとするんだもん。愛で満たそうとするんだもん。それに知らず知らず心を沿わせて一緒にハミングするエドガー。でも、最後のハミングでは、彼はメレディスを見ていない…。檻の外、遠い彼方を見つめてる。何を見てるの?エドガー…。
  • 教育も成長も文明化も、そんなのすべて人間の都合、そして、逆に、その功罪を取り上げて近代文明の横暴だと主張するのも、それもまた同じ文明の価値観の裏返し。つまり近代社会は是非判断に一つの常識しか許容しなかった。彼を見て愛しくなるのも混乱するのも、それもつまり同じことなのか、と自問自答…。
  • パーカー先生、すごい。酒で声が完全につぶれてる。もちろん、演技。檻の中、鴨の血の中に顔を埋めて喜びの叫びを上げるエドガーを見て、勝ち誇ったように、高くうわずった笑い声を上げるその姿。そこにすでに狂気がある…。「獣」と「人」とを同じ檻の中に入れて際立たものは、結局なんなのか。
  • お勉強シーン。お遊びがいっぱい。遊ぶエドガーが見られるのが嬉しくって幸せで。仮に、最終的に否定されることがわかっていても、彼が希望に包まれて行く、その過程そのものは、この上もなくピカピカ光ってシンプルであって欲しいよ。いっぱいいっぱい笑って、みんながエドガーのことを好きになってしまいますように!!って願いたい。未來さんのエドガーはそれそのものです。この可愛くって希望の塊のようでありながら、心に一片の墨のような刻印を押された少年を、森山未來以外の誰が演じられるというの。
  • 今回は、「551の豚まん(肉まんって言ったけど)に、アイスキャンデーとシュウマイ」も付くんだそうです。パーカー先生、今回は上手に「こうてくんのわすれたわ」と大阪弁で応えておられました(笑)。
  • 去年は「こんにちわ!こんにちわ!!」って何度も嬉しそうに言ってたけど、今年は言ってないのね。そのかわり、「こども」がとっても上手です(笑)。落ち着いたら、初演解再演の対照表でも作ってみようかな☆…時間あんのか(苦笑)?
  • アソーレ!アソーレ!のラインダンスです。
  • COMFORT AND JOY。辛い自分との闘いの末に愛しくウサギを抱きしめるエドガー。喜びと誇りに満ちた彼の心をずたずたにするパーカー先生の「ひっかりっを…」の歌声が、呪いに聞こえる。
  • 何度見ても、集会で名乗りを待つ、エドガーの喜びいっぱい夢いっぱいの表情が泣ける(涙)。精一杯のおめかしをして、二人に支えられて。でも待ち切れなくって駆け出すエドガー。走りながら「ぼくは癒されたい!!」って叫んじゃうの。去年みたいに、途中で立ち止まって距離を保って訴えるんじゃない。もう抑えられなくって真下まで走りよっちゃうの(涙)。ああ、あなたはホントに信じることしか知らないのよね…。そう、神は信じる者を救い給う…。
  • 私の前を走り抜けるエドガー。走り去った後、かすかなミントの香りがしました。
  • チルチル。牧神の登場。昨日のソワレと同じ姿勢だけれど。胸を押さえた姿がライトアップされると同時に「ワオ!」って叫んでおられて爆笑でした。
  • キリンさんのあんよをどけようとするエドガー、丁寧に頭を下げてお願いしながらどけてます(笑)。でもその後、突っ込みのしあいっこしてた。なんでや??(笑)かわいいから許す!おかげで、いつもの肩振りダンスは間に合わず、一気に左足を前に格好よく投げ出し、そのまま牧神に例の箇所を指さされちゃいました(笑)。それにしても未來さんの足の投げ出し方ってかっこいいですよねえ。
  • とても嬉しそうにシェリーを抱きしめるエドガー、素敵です。キッスも可愛くって大好き!
  • でも、キスは、やっぱり証拠のキスの荒々しさと、その直後、唇を離した二人、泣きそうなシェリーを、これ以上ない愛おしそうな表情で少し小首をかしげて見つめるエドガーに、涙腺決壊です。本当にこんな優しい表情って人間にできるの?っていうような目でズキンとします…。いい恋をしないとできない表情ですね☆なーんて。
  • APOLOGYも、死ぬために名乗り合った父と母に唱いかける場面も、もう震える程の絶望に満ちた歌声でした…。心と声と表情と動作が、すべて核を同じくし猛烈な勢いで共振を起こします。この人の表現って、中からほとばしる魂に彼自身の如何なる一点も置き去りにされていない、そんなもの凄さを感じます。観客もその共振に巻き込まれてしまう。ぐわんぐわんと共振しちゃう。おかげで、歌も唱わないのに、喉がカラカラ…(苦笑)。
  • 最後のエドガーの微笑。今回は、あきらめじゃなく安堵の喜びに近く思えた…。それ全部なのかな…。どうなんだろう。。。。エドガーのこと、私は理解できるのかな…。大好きなのに…。


 書き忘れてることもいっぱい有りますが、今日はもうだめだ。
 すべては、明日!(書いてるの、1/30〜31です)