危険なアネキ 第五話


 どうしたらいいのかな。このワイン、もう空けちゃった方がいい?


 うん、楽しかったよ。加恋ちゃんには降参だったよ。
 勇太郎は、白くて可愛かった上品だったおりこうだった走ったし叫んだし泣いたしよそよそしいし苛ついてたし寝癖が可愛いし落ち込んだし、最後はとってもかっこよかったし、意地っ張りのくせに素直だったし、男らしかったし睫毛長かったし…。
 ラストは泣きました。勇太郎がパパを連れて来て空港で涙の再会。加恋ちゃんの「パパ」という呟きに泣いた。勇太郎の思いをこらえる表情にも泣いた。
 でも、一番こみ上げたのは、勇太郎の西日が射すアパートで、加恋ちゃんにつらく当たる事しかできない勇太郎の弱さ、もどかしい思い、これにいろいろこみ上げて(苦笑)泣けた。 人間だ、勇太郎だけはちゃんと人間のにおいがするよ。場面の緊迫感も凄かった。勇太郎のどろどろの思いを正面で受けて言葉を投げた人って、初めて(苦笑)。


 で、またまた来週は不安だよ、胃がんって?余命4ヶ月って?それ、誰がどういうシチュエーションで誰のカルテを見るの?何かがぞんざいに扱われたりしないでしょうね?…だいじょぶ?(オロオロ)

 ういーっ☆って、ああまた、なんか酒が進むぜ…。
 ま、勇太郎がむちゃくちゃ素敵だったから、良しとしよう(エラそう…)。


 このドラマで一番好きなのは、エンディングです。アネキと勇太郎がとっても仲良しだから。かわいいなあ。かわいいなあ。勇太郎のこと、もっと可愛がってあげて〜大事にしてあげて〜。勇太郎の気持ちに真っ正面から向かい合ってあげて〜。
 だってね、アネキが大事なのは勇太郎のことが好きな自分の気持ち、てな風しか今は見えないの、目の前の勇太郎そのものが大事なんじゃなく、さ…*1。それが悲しくって、ちょいと切ねえよ、でさ。あ、酔っぱらってますからね〜(苦笑)。



 でもね。
 アネキ…、いくら純粋で美しい気持ちから成り立っている「想い」でも、その自分の「想い」が最優先で他を顧みず、心からの「ごめんなさい」や「ありがとう」が出ないのは、やっぱりつらいよ…。病院から疲れて帰って来て持ち物ぐしゃぐしゃに引っ掻き回されてたら、それはヒドい扱いだと思うよ私は…。だから加恋ちゃんというか麻美ちゃんは「ごめんなさい」って言った方が良かったし、そう言おうと思ったのをアネキは「謝んなくていい」なんて言うべきじゃなかったよ。ごめんね頭固くて…というのも、どっかアネキの性格づけに違和感が有って…。無理に納得させられたくなくて…。
 「よかった〜!」で喜べることだけが大事なのかなあ、ポジティブでどんな状況も自分の行動すらも肯定できるのが最善?「迷惑だ」「いやだ」は悪い感情で、そんな感情をもたずにはいられない人間だけが、変わらねばならないの?ーー私は違うと思うな。ってまあ誰も聞いてないですね。うん、変わって行く勇太郎は人間臭いし、とてもいいんだけれど、その動機がモヤモヤ…。


 わかんないことがあります。私、エンディングのテロップで流れる「森山未來」という文字に胸がキュンってなるの。どうして?なぜ?

*1:ひねくれ者かな私…