危険なアネキ 第4話

 わー、もう、勇太郎ぅううっぅぅううぅう。
 あねき、ひどすぎるんじゃないの?人の心、もてあそび過ぎだよう!!愛ちゃんの心にも、全くまっとうに耳を傾けないで勘違いだけしてさあ。
 で、勇太郎の勇太郎の、一生懸命でひたむきな気持ちはないがしろにされたまんまで(涙)。騒動の原因を作っておいて、勝手につじつま合わせてるだけじゃないのよっ…。
 ああ、でもこれはそういうドラマなんだった、ほんとそうでした、顔だけ良い女なんでした…。はは…。

 前半はよかった。楽しかった。きゃは☆って足バタバタさせて勇太郎を愛でてました。パッヘルベルのカノンも、愛ちゃんメモを見て枕に顔押し付けて雄たけび上げてるのも…。ああもうかわいくってかわいくって健気で純粋で。こんないい子がどこにいるって言うの! 雲行きが怪しくなったのは、カラオケルームです。愛ちゃんが拓未に告白した時は、もう胸がかきむしられるみたいに痛かったっすよ。ゆ、勇太郎っっっっっ。




 こらアネキ!!もっと自分の弟のこと、真面目にしっかり見つめなさいよ!!愛ちゃんのことにしても、なんちゅうおざなりな態度…。


ー「でも私は、てっきり勇太郎のことが好きなのかと思ってたから…」

 なんなん、そのしれっとした言い方(怒)。そこに到るまでの愛ちゃんの気持ちや、目の前にいる弟の一途な気持ちなんか、なーーんにも見ないで、「よくやった!」って何それ!
 愛ちゃんはちゃんと告白してないよ、不本意だよっ。だって、彼女は寛子が自分の気持ちを伝えてくれてると思って、それで勇気を出したんでしょ*1。でも拓未にとって、その「告白」は「唐突」そのもの…。ああ、愛ちゃんは、もっときちんとした告白をしたかったはずだよ。できるはずだったんだよ、それをぶち壊したのは寛子じゃないの! で、勇太郎は、ずっと夜の街を走り回って愛ちゃんを探しまわってるのに…。その目の前で、なんか愛ちゃんを抱きしめて、はいそれで万事解決☆ですか、ああそうですか。ええ加減にせえよ!ですよ(怒)。
 「無事で良かった…」の勇太郎の一言がなかったら、ホンマまじ切れでした…。


 ーーああ、ちょっとすっきりした(笑)かも。


 うん、この寛子さん、まともに腹立ててもしょうがない相手でした。そうでした。前半だけで楽しむのがいいんだった。そう、確かに思いっきり笑いました。そうだったそうだった♪ パッヘルベルのカノンって言えないのも、動揺してベッドと襖を行ったり来たりバタバタしてるのも可愛かった…、声がうわずるのも、うまいなああ…って。じたーっと愛ちゃんの後をついて気味悪ーくとなりに腰下ろすのも、ああ、ほんまアホで可愛かったよ☆。


 ラストの、勇太郎が愛ちゃんに「パッヘルベルのカノンは聞き過ぎたたので、2番目に好きな曲は何ですか?」って聞いたの、とてもかっこよかったです。ショパンノクターンOpus9-2って手の甲に書くのは健気だった。
 田村教授に、アネキのこと言われて、万感押さえて生真面目に「はい」って呟きながらの、苦かったり酸っぱかったり、どうにも納めどころの無い感情を必死に押さえている表情といったら……、いったい、なんという繊細な感情をあの短い時間と、伏せた目で表現し切ってしまうのでしょう、この人は…て思って。感嘆と茫然と……。すごい役者さんです、未來さん。


 ともかく、40分のジンクス、今回も破られず、でした〜。突然登場する選挙カー?チラシ?笑うしかないですね。
  
 

*1:ほんとは全部自分ですべきなんだろうけどまあ…