人間観察

 一週間、とんでもない女工哀史なみの「公」仕事を余儀なくされ、さっきそれがとうとう終了、ぼろぼろで帰宅したところです。連日、神経の休まる隙もなく、昼ご飯も晩ご飯もブロイラーのように詰め込まれ、1日13時間の拘束。順番に登場して、準備してきたことを目の前で説明する人々をえんえんとつらつら眺めていると、普段意識しない「人間」なんてことに思いを馳せてしまう。



 人間って、刻一刻と移り変わる「現状」の過程で、予期せぬ形に塑像されていくんだね。この人達も(私も)、21歳の時なんて、可能性に満ちた時間を、前途への希望に溢れて過ごしてたに違いない。



 欲しいもの。
 目の前に示されたささやかな「飛び石」に気づく心のアンテナと、道なき道に足を踏み出す勇気。