WONDERLAND 初日@大阪厚生年金会館

 全員の出演者の方が見事にすばらしく、幕をあけ、素晴らしい時間と空間と光やら空気やらの渦を巻いて、そして、ニコニコ満面の笑顔で、幕を閉じました。ラストの未來さんの笑顔弾けるダンスを見て、思わずツーンと鼻が酸っぱくなって…ちょっと困りました(苦笑)。
 きれい過ぎてね、全てが美しくて、チャーミングで、切なくって。そして、手の動き、足の運び、首の廻らせ、一つ一つが確かに物語を紡いでいました。そしてその全てが、何度も言いますけど…、美しい…こちらの五感が吸い寄せられてしまうよう…。


 どこまで書いていいのやら、そもそも何か書けるのか、すらおぼつかないのですが…。今日は、内容もなにも切れ切れの記憶です。ともかく、自分の感想を書きなぐるしかできない模様…。

 まずは、いま胸の中で渦巻いてどうしても振り払うことのできない強い強い思いから先に書きます。きっと当たり前のことなんです、わかってたことなんです、でも…。


 この人は、間違いなく、踊るためにダンスのために、生まれて来た人だ、ということ…。
 ダンスができる、ダンサーでもある、なんていうような、いろんなメディアに登場する言葉なんてのはもうもうもうもう、この圧倒的な踊りの前に木っ端みじんに砕け散る…。


 この人が、静寂を破って突然舞い出すと、周囲の色が変わります。鋭角に、その足先で指先で、ナイフのように切り裂かれる、空気の切っ先が見えるようです。その速さと精確さと美しさといったら、日本刀で薄い和紙を断ち切るかのようで…。
 ハラハラと切り刻まれた空気の破片は、もう一度、その柔らかな指先で、掬い上げられ空中に投げられ、彼自身の美しい回転の渦巻きに巻き取られて、マーブルの彩を織り始めます。優しく、優しく、優雅に、そっと、蚕の繭を手の中に転がすように…。でも、この人は、それを途中でフイっと投出します…。途中まで巻き取られた渦がそのまま空気中にたゆたって…。振り向きもしない、歩いて行く、歩いて行く、歩いて行く…。でも、その行方は幾重にも折り曲がって。


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 ずっと無表情でいたこの人が、その美しい跳躍とともに笑顔をこぼした瞬間、もうなにものにも代え難い感動が襲います。

 徹頭徹尾、一言も声を発さないアリス。あまりに禁欲的で、それだけに、封印された踊りが解かれた瞬間の魔法が、見ているものの、喜びを解き放ちます。
 圧巻は、やっぱり、微笑み合い、信頼し合い、高く高く飛ぶ佐竹師匠とのラストのダンス。一気にすべてが華やかにクライマックスへと走り出します。高い、回る、会釈…、にこやかで楽しげで軽やかで…。そして、突然、あっけなく落とされる幕…。


 ともに踊られるダンサーの方達、佐竹先生宇田先生林田先生YOSHI先生中川先生…お一人お一人の感想はもう少し経ってからにしますが、もう素晴らしいってもんじゃないです。「『森山未來が踊る』舞台ではない」なんて、ことわらなくてもほんとにいい。一人一人全ての人がとびっきり素晴らしいパフォーマンス、目を奪われるダンスを徹底的に披露してくださいました。あっという間の二時間でした。皆さん、素晴らし過ぎます。


明日のマチネ、今度は少し肩の力を抜いて、見られるかな。
今は、これ以上、なにも書けないです…。


 あ、最後に、上演時間、二時間ちょうど。休憩なし。
 そうそう、席に座ったら、なんとyunyamさんがお隣だった!で、明日もお隣だということが後で判明。なんで?私たち、隔離されちゃった?(笑)。


ロビーでは、パンフレット&Tシャツ&ポスターが販売。
Bat Boyの新しいポスターが貼られてました。同じチラシも配られてました。
新しいポスター、檻の中から顔を出してるエドガーです。構図は前のと似てるんだけれど、写真は全然違います。もうもうもう、5つか6つの少年みたいなあどけない表情でn、泣けるぐらいかわいいです…。この写真選んだ人、すごいな、未來さんのかわいさをよーく知ってる人ですね。
ハウス製品の展示棚もありました。なんか、取って帰りたくなるかんじ(笑)。


今日配られたチラシに、2006年3月に、次のダンスライブ開催の告知。秋に先行販売ですって…。秋…、秋って、いつ(苦笑)?