劇団M.O.P『水平線ホテル』7/17マチネ@松下IMPホール

 京都の初日以来約一週間ぶりでしたが、とてもパワーアップしていて、台詞や舞台回しの緊迫感、ぐーんって増していました☆初回に増して、思いっきり感動〜〜!ストーリーは完璧にわかっているのに、やっぱりポロポロ涙が…。
 人間の力の潜在的な逞しさと歴史の前の無力さ、個人の尊厳と それが集体の中で踏みつぶされる惨めさ、様々の心に突き刺さる事象が、綿密な台詞と、分厚い演技力の中で、ヒタヒタと迫ります。ラストシーンは、考えようによっては、そこまで積み上げて来た芝居の世界をすべてご破算にしかねない、不条理…。
 その事実の前に、言葉を失って凝固するドリさん*1の美しさに、すべての時間が象徴されるようでした。やっぱりすごい役者さんだなあ…。
 ドリさん以外には、今回の大阪では、三上市朗さんの演技に参りました。酒に力を借りても、なお何もできない悲しい男の弱さ、それをあんなに演じてしまうなんてさあ…、ちょっと手加減してよ〜泣いちゃうからさ〜。


 どなたかのブログによると、大阪初日に彼が観に来ていたとのこと。よかったなあ、こんな迫力ある舞台をみたんだ…。彼の感想が聞きたい気持ちになります(笑)あの場面はどう思ったかな、ラストは?そして役者さんの迫力ある芝居、どんな風にうつったでしょうか…?