宵山に行くなら

 とかなんとか言いつつ、ちょこっと観光案内でも。
 宵山ならば、断然、夜中の11時前に繰り広げられるお囃子のお練り!(翌日の巡行の無事を祈願する行事)
 夜11時頃に、四条寺町にある八坂神社御旅所に集合って感じで、10時半過ぎくらいから、各鉾町のお囃子方が、お揃いの浴衣を着て、ほんとに簡単な櫓に吊るされた紅白のねじり紐を握って、笛を吹き、鐘を叩きながら、湧き出て来られます。四条烏丸の交差点で待っていると、どこからともなくお囃子の音色が近づいて来て、30余りの鉾町がそれぞれ異なるお囃子を奏でつつ眼前を行き過ぎて行くんです…。これがもうとんでもなく非日常なんです。幻想的なんです。ドキドキするのです。
 四条烏丸交差点は、長刀鉾以外の全ての鉾町が通る、まさに十字路です。行きと戻りでお囃子の曲調も変わるから、じっと耳を澄ませるだけで、目をつぶっていても、祭りのハレの世界引きずり込まれます。


 で、以下、またまた妄想。

 鉾町には、物理的物体としての山車をもたない鉾や山をもつ所が有ります。それらは、お神楽を舞うのが「鉾」や「山」の代わりになるんだけれど、その舞者を見ていると、ふと、最高級の反物と織物で作られた筒袖の舞衣に身を包んで、唇をきりりと引き結んでお神楽を舞う未來さんを想像…、したくなっちゃいます(笑)。
 涼やかで厳かな目と流れる汗、あの透き通る未來さんが、お囃子の笛の音に、足袋と草履の足で、軽やかに地面を蹴る…。綺麗だろうなあ…。えーい、今日は妄想放題だよ(涙)。

♪あーのこーにー、あーいたーい♪