Bat Boy The Musical in Nagoya 3/12 千秋楽（２）キャストのみなさんへ！

　家に帰って来ました。昨日のこと思い出すと、まだ涙が出て来ます…。
　公演内容ですが、もうそれは私の心の中で蒸発しそうな感じで、まともに書けそうにないです。というか、いつもと同じようなレポにとりかかれない。ぐじゃぐじゃです。桐さん（id:xxkyrixx）tomkoさん（id:tomko）が素敵なレポを書いてくださってるから、私もほんっとそれを楽しみにしてるので、後でみんなで見に行きましょう！（笑）
　そのかわりといってはなんですが、いままであまり書けなかった、このカンパニーの素敵なキャストの方々への気持ちを、下に少しだけ書いてみたいと思います。順不同です。

福井貴一さんの歌唱力と演技力には、特に後半はぞくぞくしました。強烈な罪の意識と疎外感とに苛まれ、常軌を逸して行く男の狂気、酒に力を借りた高笑いや、エドガーから目を背ける弱さ、でも最後にメレディスに本心を伝えようとする、その歌声の痛切さといったら…。脚本としては、「夫婦」が根底に横たわる問題だったのは間違いないと思うのですが、それが人間とコウモリという二重性に映し出される中盤をくぐり抜けて、最後の最後に壮絶な歌声で表現され、もう魂打ち抜かれました。是非、また歌を聴きにいきたいです！

杜けあきさんについては、もう言葉が無いです。ママ！（涙）です。エドガーに注ぐ慈愛の笑み、美しい歌声、そして、一つ一つ優雅にシャープに決まるポーズといったら…。さすが元宝塚のトップスターです、オーラがほんとに違いました。お茶目だし、可愛いし、おどけてくれるし、舞台を完全に自分のものにしておられるプロフェッショナルぶり、喉がきつい時でも、表情一つ変えず、笑顔のまま見事に歌い通し演じ通される、器が違う！とただただ見惚れました。そして、みーをかわいくおもちゃにしてくださって、感謝感謝です。大好きです。えっと、ずっとみーの側にいてくださいな、ずっとかわいがってやってくださいな…。変だな、私、親の気分になってる…（苦笑）。

かわいいシューちゃん！未來くんとお似合いでしたね、身長差も絵から抜け出したみたいにぴったりだし、二人のチッスやしっかり抱き合うの、あまりに可愛くってドキドキしながら見てました。歌声も優しくってかわいいし、心がこもって時々涙声になられるのが、ぐっと来ました…。そうそう、未來くんは、舞台が暗転してる時も、ずっとシューちゃんを優しくエスコートしておられましたね。それがまたいちいち決まってて。ほんと、かわいい二人でした！

結樺健さんのチルチルは惚れました、マジで！ロンのオドオドっぷりからネッドへの早変わりも見事だったし。ロンの時は、白いズックに内股の情けないキャラ、でも歌声はつねに最高だったです。テイラー夫人の子守唄、あのハモっておられるお顔と声も大好きでした。そして何と言っても牧神、夢に見そうです（笑）。歌はもう言うまでもなくかっこいいし、いろんなビームも発射しておられたし（笑）、ええ、ええ、しっかり目に焼き付けました！いつか、K.Dearthのコンサートも見に行きたいなあ。

保安官レイノルズの歌声が響くたびに、ほっと心が安らぎました。林アキラさん、やはり違いますねえ。マイク、必要だったのかな？なんて思ったりして（笑）。町の規範の中で原則を曲げられず、でも心の中ではエドガーを助けたい、と思い続けてる心優しき保安官。リックがピストルぶっ放した時に、とっさに、エドガーではなくリックに向かって銃を構えられたあの姿、思い出すと、ぱらぱらと涙が出ます。ありがとう…、でも、救えなかったんですよね、悲しいエドガー…（涙）。

西村直人さんのやんちゃな表情と歌声、大好きです☆いやひゃ、バド、ぴったりでしたね！なんか一人だけカッコいいんだもん（笑）。キリンではかなり遊んでおられましたけど。バドは、エドガーについてははっきり強硬派だったのに、Let me walk among you で、最初にOK！って声をかけるのがバドとデイジー、感動の場面です。みんないい人、でも、その人間性／ヒューマニズムをずたずたにする原罪への問い、このミュージカルって、けっこうブラックで重いテーマを扱ってるんですよね…。それを体現する重要な役柄をひたすらクールに演じておられました。そうそう、幕間の司会者（？）も西村さんじゃなきゃだめですよね、なんでだろ、ともかく西村さんじゃなきゃ、だめなんだ！（笑）。

高谷あゆみさんのあの喉はもう一度聞いたら忘れられないよー！冒頭のカッコいいロッカーな高谷さん、テイラー夫人の非常識っぷり、ジャッキーおばあちゃんの不思議な味、笑わせてもらいました！そうそう、教会のシーンでエドガーにステッキ貸してくださって、ありがとうございます！二人の息子とのデュエット、ロンとのETばりの指差し、大好きです。

藤本隆宏さんのイカレっぷりもすごかったですねえ。えっと、身長体重、いかほど？なんせ檻がきしむかと思ってハラハラ見てました（笑）。闇を引き裂こうぜ！Tonight！！洞窟でコウモリ少年を捕まえ、肩に担いでおられる時のたくましさといったらなかったです。未來くん、軽かったですか？（笑）。でも、あの場面、にょっきり伸びてる未來くんの太ももとお尻もなかなかりっぱなんですよね。けっこうあの絵、好きなんです（笑）。あ、きもいですか？もう自分ではわかんない。

石原慎一さんの牧師も最高だった！ブラウンばりのシャウト！お遊びたっぷりの歌声。エドガーと向かい合って歌い合う場面、お二人ともセクシーでかっこよかったです！屠殺場のロイがどういう性格だったのかって、いろいろ考えてるんですけれど、ちょっとおめでたくってお人好しで、でも言い出しっぺにはならない、みたいな感じ？あ、そんなことどうでもいいですね（笑）。ともかくハイタワー牧師で、視線釘付けでした。あそこ辛いんです。いつも左サイドのドアを見るのと心の中で葛藤しなきゃならないし。でも結局はドア見ちゃうんだけどね、ごめんなさい（笑）。

大好きなマギー町長！伽代子さん！！あのアドリブ？炸裂っぷりと、とぼけたお声、ほんとうに張りつめた芝居の空気が一気にほぐれて、何度でも見続ける力になりましたよ〜。デイジーの声が出なくなったときの窮余の策だったトランシーバー場面、あれ、後半も続けてくださって、ほんと感謝感謝です。おもしろいんだもん☆小此木さんとの仲良しコンビを、また是非どこかで見せてくださいね。二人が手をつないで並んでるだけで…もう、嬉しくって愛しくって…。いや、いま、お二人が手をつないでおられた所思い出しても、ほんとに泣けて来ます（涙）。お願いします、是非また演ってくださいねっ！

小此木麻里さんの綺麗な歌声、初日に聞いた時、びっくりしました！途中で全く声が出なくなった時には、どんな気持ちでおられるだろう、悔しいだろうなあ、なんて思って…、それに、澄んだ歌声が無い分、明らかにコーラスに少し一本弦が切れてるような寂しさがありました…。東京楽日、どうか歌って！って思ってたんだけれど、やっぱりお声は聞けず…、でもでも最後の最後に、歌われましたよね！あの時の嬉しさといったら…。同時に、あそこで歌われたお気持ちなんかをいろいろ考えると、やっぱり泣けて来ちゃいます、ごめんなさい、泣いてばっかりだ…。

仲代奈緒さんのお芝居、初めて見ました。持って生まれた美しさ優雅さはさすがですよね！歌もお上手だし、南部の厚い信仰をもつ少々エキセントリックな潔癖女性ロレーンなんて、とってもはまっておられました。洞窟のルーシー、ほんとはもっと見たかったな。きっととってもポップな出で立ちだったんですよね、シルエットしかわかんなかったから…

　ほんとに、みなさん、素敵な舞台をありがとうございました。少し充電されたら、また次の舞台に走られるんでしょうね。また見に行きます。で、Bat Boyの舞台で、もう一度もう一度、必ずきっと私たちの前に戻って来てください。心からお願いします。
　お疲れさまでした。みなさん、キラキラでした！…だめだ、やっぱり泣けて来たよ……。