Bat Boy The Musical 3/10ソワレ@大阪シアタードラマシティ(茶屋町)

 劇場は地下に入り口があります。11階まで上り詰めた1010とはその点、かなり感じが違うかな。
 ホールの大きさは、1010よりすこーし広めの感じ。ステージの幅が広いのが、なんかやけに印象に残ります。会場の中は、縦横の通路にびっしり補助椅子が並べられ、しかも、1010みたいに、サイドのドア前視界がまっすぐ開けているという構造じゃないので、いったいどこをエドガーが駆け抜けるのか、とっても不安でした。幕間にざっと歩いてみたのですが、ともかく通路が通路じゃない、完全に座席と化してます…。けつまずくなよ〜って感じです。
 えっと、ともかくじゃあ、下にレポ、いってみます。いつものことながら、ネタバレ危険、でお願いします。なんか呪文めいてますね(苦笑)。

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【1幕】

  • まずこれは大きな声で言っておこう!デイジーの声、完全復活!!今までの分を取り戻すかのように透き通る声を響かせてくれてました。うれし〜!!
  • 音響が、会場の広さのせいもあるのかもしれませんが、1010のような轟音ではありませんでした。まあ、耳に心地よいと言えばそうで、1010では、もう少し絞ってもらえないかなあ、なんて思わないではなかったのですが、慣れてしまったのか、いざほーんの少し体感音量が下がっただけで、少しばかり寂しく感じてしまう、慣性の法則みたいなものを実感しました(いや、慣性じゃないって)。
  • コウモリ少年登場!檻で暴れるところから、すでに観客大受け!
  • 檻の中のコウモリくんに、メレディスシェリーが交互に声をかけます、「エードガー…」。これまでは、「ウッ」と呻いてるだけだったコウモリくんですが、今日は「エホッ」なんて返してました。野獣はそのままだったけど(笑)。この時点ですでに場内爆笑!舞台上の三人も気分良さげです(笑)。
  • 「こーこがあーなたのーいえー、こーこであーいされーてー」、かわいいよ…。怯えながらもきょとんとして、メレディスになつきはじめる心の動きが痛々しい。「Ooh〜」のハモリで、場内優しい笑いで満ちました。
  • ☆☆町議会シーン☆☆ああ、デイジーが「第一のギダーイ!」って言ってる(感涙)。
  • マギー町長、今日も飛ばします。会場も乗りに乗ってます。まあ普段ヨシモトで鍛えてますから、客も乗せるのうまいんです。「反応うすすぎっ」喉かきむしって「たこ焼き食いたい…」。で寝転んじゃいました。そのまま「もうやめたい…」。デイジー駆け寄って「後で食べに行こ☆」。町長ピョコンと起き上がって、「うん!」スキップスキップ(笑)。その後、牛が100頭もいない!「私が一日一頭食べるとして…」場内爆笑、「ああ、キリキリ舞いだわ!」といいながら本当にキリキリ舞いしてました(笑)。西村さんが「町長、やり過ぎです!」と一喝。ともかく反応よくって気持ちいいです。
  • 町議会メンバーで、「うしが…うし…う…」の後、檻をぐるぐる回しますね。あの時、今日のエドガーは中で立ったまま踏ん張ってました。わーくるくるしちゃうよー。
  • ことば学習です。もう大好き。かわいいよ〜。今回は、重大な事実が発覚しました!柱に貼ってあるあのおこちゃまのお絵描き、あれ、エドガーが描いたんです!(ウギャ〜!)杜さんから発表があったとです!!「こ、ど、も」って教えるシーンで、いつも柱の絵を叩いてたよね、そん時、杜さんが「ほら、こども。ね、この絵、エドガー描いたでしょ、エドガーと私でしょ!」。ううっあの絵はエドガーとメレディスの肖像だったのか〜〜(エドガーとシェリーかと思ってた:笑)!!かわいいよ〜!ねえ、どうかそのお絵描きシーン、やってくださいな。エドガーが絵を描いてるとこ、見せてください(涙)!…っていまさら、無理だろうね(涙)。あーん、でも想像するだけでかわいいよ〜!!
  • 富山と金沢ではご当地ネタが入ったそうですが、今回は、ここにはご当地ネタ、ありませんでした。たこ焼き、町長に言われちゃったしね〜。エドガーの青いクッションは復活してました☆グリグリねじって片手放し、くるくるもとにもどるのが嬉しくってクッションをしばくまくる、という東京前楽バージョンです!「こんにちわ」学習も「こども」学習もウケにウケて、言えるたびに客席は拍手喝采でした。
  • 可愛いのポーズ!これも杜さん、グッジョブです。「はーい、これから可愛いのポーズはそれよ!」。東京楽ではそれっきりだったのですが、今回、杜さん、一呼吸置いて、振り向きざまに「はい!可愛いのポーズ!」とエドガーに命令。不意をつかれてエドガーは、可愛いのポーズをして、お手手を耳の横でぽよぽよと振ってくれました。かわいいよ〜〜!!やめてくれ〜、いややめないでくれ〜あと一回くらいどこかでいれてくれ〜!(壊)。
  • 今日も乳首でした(笑)。歯も取れませんでした。
  • 歌はね、ほんとによく声が出てことばもよく通じるし感情ひしひし伝わるし。私、この公演、今日が9回目ですけど(汗)未來くんの声がきつい状態見たこと無いです。とても安定してますよね。というより、どんどん進化してる感じがする。歌い続けて、シンプルにうまくなってる、声が出るようになってるって感じがします。すごいよ。成長というベクトルしか彼には無いんかね…無いんやろね。
  • 白いジャケットでくるっと回ってみせるエドガー。なんか回り具合に気合いが入ってて、その後シェリーの台詞のタイミングがずれちゃいます(笑)。いえ、ぎこちないターンの演技はそのままなんだけど、回る前に足を引くのが大股で、力強い回転になっちゃって(笑)。「踊っていただけますか?ミス・シェリー」「よろこんで、ミスター・エドガー…あれ?!」ここでシェリーちゃんの手の出し具合がなんか変な具合になって(何がおかしかったのか、よくわかんないけど)、違う、違う、と二人で言い合ってた。そのまま手の位置が「違う」って話に流れましたけど(笑)。かわいいね。
  • ウサギを前に葛藤するエドガー。ヒリヒリします。「ぼくはできるのでしょうかっ」「自分ではどう思うんだ」「ええ、たぶん」。この「ええ、たぶん」の言い方、いままでで一番ツボにはまりました。自信無げででも笑って言ってみせようとして、それがいままでちょっと明るすぎる口調になっちゃう時があったんですが今回はずきんときました。難しいと思うんです、この表現の仕方。カラ元気だけじゃダメだし、軽薄じゃダメだし、明るい中にも不安に押しつぶされそうでないといけないし…。今日はそれがとても切なく響いて、かなりぐっときました。
  • 血。凄い量です。ぼたぼた落ちてます。


【2幕】

  • 開始前のいつものお遊び!西村さんが客席に下りて来て、3列目くらいの空席に腰を下ろして壇上の皆さんに拍手を送ります。その後、開口一番「大阪の皆さん、お待たせいたしました!」「マギー町長から皆さんに一言!」、町長は「じゃっ」の一言で終わっちゃって、西村さんに「短か過ぎ!」と怒られてました。で、言った言葉が「私の希望は、難波でナンパされたい!」ですって(笑)。
  • マギー町長が終わっても、高谷さんが、まだ客席でうごうごしてました(笑)。高谷さんも今日は終始ノリノリです!高谷さんも、兵庫県のご出身なんですね☆
  • ハイタワー牧師!手拍子もイェイイェイイェイ!も客席かなりのテンションで最初から答えます。神父とバドとネッドが顔を見合わせて、おおお!って受けてた。こっちも張り切りました(笑)。「北千住支部」だった箇所は「茶屋町支部」でした☆。
  • エドガーはサイドのドアから登場しました。でも、やっぱり中の通路には出て行けなくて、一番壁よりの左の通路を歩いて行きました。そこも補助席が並んでるんだけどね(汗)。きついねえ、ちょっと。
  • ハイタワー牧師のヒロシネタと「ちょー愚かもの」、ともに無しでした。
  • Let me walk among you. とてもよかったです。声が本当によく伸びてる。うっかり聞き入ってしまって、わっもう終わっちゃう!て感じでした。言葉がとてもよく聞き取れた。「はたーけしごーともー」…。
  • デイジーが「OK!」って言ってくれた…(涙)。
  • リックを噛んで、その後逃げる場面。やっぱり中の通路走れないので、最前列前をかすめて、今度は右の壁際を走って左のドアから出て行きました。ここも補助席でいっぱい。ほんと、あぶないよー。
  • デイジーの喉は復活したのですが、捜索場面、やはり町長と二人で出て来ます。掛け合いになってて面白い。匍匐漸進よ!あ、崖だわ〜深いわね〜!と二人だけの世界でした☆。それを見ていたテーラー夫人、「あほ!なにやっとるんや、おばはん!」と関西弁で叫んで「お、おばはん」とマギーが引いていました☆。
  • いつもながら切ないよ、エドガーの嗚咽。
  • 牧神、最高!今回、初めて気がついたのですが、藤本さん、カタツムリの殻のの下は、スイミングスーツを着ておられるんですね、やっぱり元オリンピック選手、というコンセプトですか?でもなぜにカタツムリの胴体が(笑)。
  • きょうもエドガーはちょっと怪しい動きやってくれました。その後、先に体をシェリーからちょっとそらせ、ドキドキのおすまし顔で火照ったほっぺの汗をハンカチで拭います。このほっぺがいい具合にピンク色でねーってキモイですね、ごめんなさい(笑)。でもこういうの、嫌らしくなくかわいくメルヘンチックに演じられるのは、才能ですねえ。
  • キッスはちょっとドキドキ。だってくちびるが…(強制終了)。
  • Apology to a cow. 一曲のうちに、4〜5段階くらい、感情が切り替わって表情が追いつめられて凶暴になっていきます。最初は「許してくれ」、次に「洞窟の奥〜愛も知らず暮らせたのに」、そして「もう夢など見ない、見たくない」、「家族なんて、いないんだ、初めから、いなかった!!」。ここで後ろを振り向くと、表情が一変してます。「現実は悪夢、悪夢は現実!」、「にくみあえばいい」、最後に「それでもだめなら殺してやる!後悔させてやる、僕を育てたことを〜」、そして「血を、血を!」…。これ、何度聞いてもすごいんだけど確実に凄みが増してます。咆哮と絶叫と嘲笑と謝罪と絶望と……。感情が歌声からほとばしって、私は座席に金縛り状態でした。
  • 告白シーン、今回もシャツはめくり上がったまま背中にはりついてます。なんかこれがデフォルトになりつつある?(笑)。でもその姿で立ってる横顔が、もうね、ほんとに漫画に出てくる少年みたい、ロンドンの街角にいる(いまもいるんだ)、おもうさま(萩尾望都)のエドガーみたいで。くらくらっときます。
  • エンディングとバンドさん紹介は、いつもの感じ。その後にカテコ二回ありました。もう最初っから客席はテンポの早い手拍子で、ずっとスタンディングオベーション。未來くんは、二回とも「もいっちょう!もいっちょう!」って頭をさげてくれました。最後のときはあまりに手拍子が早くって、杜さんと未來くんが連れ立って、陸上部のモモ上げみたいにタタタタタタっとリズムをとってくれて、とっても盛り上がりました。高谷さんもキスビームを投げまくっておられました。もち、西村さんと並んで(笑)。
  • プレゼントやステージ押し掛けもなく、とっても節度ある会場一体感に満ちた、いい空間でした!盛り上がって楽しかった!!
  • 最後になりましたが、私は6列目の右サイドにいました。ほんとこの角度多いんだ(笑)。でも会場が広くて、エドガーと目は会いませんでした。そのかわり、なぜか福井さんとバシバシ目が合いました(笑)思とけ、思とけ(笑)。うっとり。
  • パパ様が、やはり客席に。相変わらずすてきです、スタイルよ過ぎです…。

【追記】
 トランシーバー、デイジーと町長二人に落ち着いてるのは、上に書いた通りです。そこで、「私たちの任務は終ねっ消えるわよ!」がまた入りましたが。その忍者ポーズの時、デイジーが「ニンニン!」っと言って受けてました!ともかく町長場面、かなり受けてる(笑)。

 ひどいレポだな、すみません。わかります?(汗)