こうもりぼうや二日目、ネタバレない程度にささやかレポ

 ともかく今日は7列目上手にしっかり陣取ることができました。昨日と違って、よくお顔が見えて・・・、まるでリスかハツカネズミか、の風情で、おびえたり目を丸くしたり、毛を逆立てたりしてる可愛いバットボーイに、心臓穴だらけになりました・・・。
 おっと、まずさっきの説明をせねば(笑)。以降、思い出した順番に書きます(笑)。ネタバレにならない程度に、昨日との相違を中心に書きますが、どうしてもバレちゃう要素もあるかも、です。すみません、読む読まないをご自身で判断くださいますよう。

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(1) とっても可愛いハプニングでした(笑)。
 ラストもラスト、話がクライマックスになる場面で、魂と肉体を振り絞るようにコウモリ少年ーエドガーがズボンのポケットからハンカチを取り出す場面があります。それは一つのとっても重い事実のシンボルとして使われます。エドガーは革のズボンのポケットからそれを出そうとします・・・しかし!無い!(苦笑)。えーっとハンカチ無いまま、エドガーいえ未來くんは「これが・・・」と声を振り絞ります・・・。
 ストーリーとして、今日初見の人は、あれ?とは思ったかもしれませんが、そこにあるべきものが「ハンカチ」とはわからない訳で・・・。それに芝居そのものは、本当に感動的にスムーズに、むしろ美しく進行してたので、すぐに「ハンカチ」のことはどっか飛んでしまっていたのです・・・。
 で、カテコです。一回目のカテコ、登場人物が全員駆け出してきます。あれ?未來くんいないよ?? じゃーん!いました!舞台上に組まれた木組みのスロープ、右てっぺんです(ちなみに、私の正面☆☆)。そこで、ほんっと嬉しそうに、なんか自慢げに、でもちょっとはにかんで、さっき取り出し損ねたハンカチを高々と両手で広げ持ち、両足を重いっきり広げて、どうだ〜〜!!って感じでポーズ!!です(笑)。
 あのね、未來くん、さっき取り出して決めねばならなかったのが「ハンカチ」だったってのは、昨日見てなきゃわかんないのよ〜〜☆なーんて心で叫びながら、その最っ高に嬉しそうな笑顔にもうやられちまって、ひたすらにやけるばかりでした。ばかです(笑)。
 その後、未來さんは、スロープを駆け下り列の中央に躍り出て、丁寧に両サイドのシューさんと杜けやきさんに手を差し出し、「ありがとうございました!」っておっしゃいました。かっこええ・・・。


(2)信仰復興祭でのエドガー
 彼が皆に受け入れられる、一瞬の本当に幸せな場面。その直後にパーカーによってもたらされる悪い知らせ(罠)。それを聞きながら「そんなつもりじゃ・・・」と振り絞るように呻くエドガー。
 その時ね、未來さんね、く、唇をずっと触っておられるのです・・・。やめて〜!(バタリ)
 どんどん追いつめられるコウモリ少年、唇に添えられる綺麗な指が震えて・・・。ねえ、昨日どうでした?ねー?昨日の座席が後ろの方だったので、よくわかんないのです(涙)。ともかく今日初めて気づいたのです・・・。わー、もうたまんないです。ぶるぶるこっちが震えちゃうよ。


(3)檻の中の未來さん(ここと、ことばの練習場面、とっても好きです!)
 もうね、ここでの動き、人間離れし過ぎです。だのに、おびえちゃってるの、可愛くってねえ・・・。
 両足で檻の天井にぶら下がるのですが、その時、両足は檻の天井中央付近に引っかかってぶら下がり、そのまま両手をやっぱ天井の棒に持っていって、その棒を握るんです、で、お顔は客席向いて、吠えるんです・・・。あの、背骨、いくら柔らかいっていったで、ほどがあります。そんなエビぞり、あり得ない・・・。
 これは多分、昨日意識喪失状態で私の記憶に無かっただけなんでしょうが、ともかく、一連の動作、超人的です。で、これも今回初めて気づきましたが、檻の中でばたっと倒れてる(寝転がってる)だけの時も、手指や足指までも、ずっとピクピクと動かしておられるんですね。
 ことば学習は、もう可愛くって可愛くって・・・できるものなら私が教えて差し上げたい・・・(笑)。「こども」の発音、はいどうぞ☆「こ・・ろ・・んもっ!」ってなによ!(逆切れ)わたしが「んも〜」って言いたいわよ、このーこのー・・・(壊れてる)。
 シルエットクイズは、やけに「いぬごやっ!」が多いですよね〜☆☆かわいい、かわいい、ほんまかわいい。足を床に下ろせって言われて、かちんこちんであんよを伸ばすのもかわいいし・・・って、どうして「かわいい」しか言えないのだろう、ま今に始まったことじゃないんだけど(苦笑)


(4)試金石のウサギ
 血の量、昨日の倍は出てるよ、どきっ!未來さんの口元から、帯状に血が流れ落ちました。せ、鮮烈・・・。
 この時、エドガーは、ベージュの爽やかなジャケットを脱ぎすててしまうのですが、下に来ている焦げ茶のシャツ、そのボタンも一緒に外していたのですね(昨日は気づかなかった)。で、最後にそのシャツの左襟元を思いっきり広げて胸というか鎖骨を全開にしてくれちゃいました、このやろう。その真っ白の胸元、やばすぎますって、で、その後、ウサギの鮮血ですよ。くらくら・・・。


(5)幕間の休憩が明けて、その冒頭
 町の人たちがまだ暗い舞台上に登場、一部は通路まで降りてこられます。
 そのとき、西村直人さんが、いろいろ客席に話しかけておられました。昨日もそうだったのかもしれないけれど、何せ、遠かったから・・・(涙)。
 例えば、「携帯切ってますか?』とか、最後に舞台上から「フジさん〜!」など人名らしきものも。「フジさん」の時には、思いがけず客席から「はい!」と返事をした人がいて、なんだか楽しかった。それともわかって言っておられたのかな?


(6)キリンの中身は西村さん
 これも昨日は気づきませんでした。今日はばっちり!
 すんごいノリノリで楽しそうでした。かわいかった!(なんて言うのは失礼なのですが)。


 近い席で見ると、未來さんの咆哮、小動物さながらのうかつに触ったら噛み付かれそう、なのに可愛い威嚇顔、がとってもよく見えました。歌の最中にシャワーのように飛ぶ飛沫(つばの)、とか・・・、ほんとたまりませんね。
 それと、両膝が赤く擦り剥けたみたいになってるのも見えました。あの運動量と、尋常じゃない空間移動のスピードだと、やっぱ代償は逃れようがないか・・・。袋に入れらる前に担がれる未來さん、全体はとても繊細に見えるのですが、ショートパンツからにょっきり出た足の筋肉の太さ、なまなましい程の迫力です。ズボンはいてるとあんなにスリムなのになあ・・・(照)。 


 私の斜め前に、杜けやきさんのファンらしき女性がおられ、もう、ずっとオペラグラスで杜さんを追っておられました。宝塚時代からのサポーターなのかな。そのおかげもあって、私も杜けやきさんについつい目がいってしまったのですが、確かに美しくかっこいいですねえ。姿勢がいちいち決まって、さすが〜って感じです。綺麗だし、ほんと素敵でした。


【付記】「最悪な人生のためのガイドブック」チラシ
 会場で配布された(椅子に乗っけてあった)チラシの束の中に「最悪な〜」のチラシが入っていますね。濃いピンク色の濃淡単色刷り。演出家の方のコメントがのってます。先日の朝日新聞関西版の広告記事は、このコメントに基づいているのかしら?