『月刊ドラマ』'01/11号(映人社)

以前、ammyさんに教えていただいた『TEAM スペシャル』のシナリオ掲載誌です。読みました。
ammyさん、素敵な情報、ありがとうございました!!
読みながら、翔一くんの姿が浮かんで困りました、いえ困らないんですが、あまりに切なすぎるから身が保たない・・・。
最後の廊下でお父さんを凝視するシーン、シナリオのト書きと私の受けた印象とが、少し違ってました。
ト書きでは、お父さんを見る視線を「復讐者の目のよう」と記してあったけど、私がミライさんの目の表情から感じたのは、ぎりぎり微かに張られた弱い糸が、引き絞られプチリと切れる瞬間までの、絶望(放棄)への過程だったような・・・。復讐者として一方的な視線を父に放つのではなく、明らかに父親の何かを最後まで見ようとしていた深い深い目。もしも父が大人が社会が、どこかで別のことをする力があったなら、この少年はそれをちゃんと見て感じることができただろう、とほぞを噛む思い、それができなかったことへの悔い、そんな重い何かを、見る人間に残す目でした。それは、ドラマの主題に加えて、さらに大きく深い課題を(見てる私に)投げかけました。翔一は最後の最後まで父を見ていた、糸ーー絆を捨て去るその瞬間まで、彼はその糸の端を握っていた。それを最後に放棄する瞬間までを、ミライさんの目は見事に表現しきっていた、と思ったのです。
その印象はシナリオを読んでも変わらないなあ。どっちがどうとは思いませんが、ともかくあの目はすごかった・・・。

【追記1/19】ふと思ったんですが、糸の端を放す瞬間を狙っている目、と考えると、これはすごい復讐になりますね。糸を放されて奈落に陥るのは、あそこでは父だった、から。