艶光四射歌舞團

mmooh2004-11-28

  • 書誌情報:李志薔著『一部電影的完成ー艶光四射歌舞團』出版:遠足文化、2004年、300元

しつこくキャンペーン中の映画『艶光四射歌舞團』です(笑)。写真は、映画写真集のカバーです。どうです、主人公の陳煜明くん、美しいでしょ!金馬賞の新人賞にノミネート中です。ほんと取って欲しいけれど、26日に翻訳したニュース*1なんかを読んでると、やっぱ本命は『十七歳的天空』の楊祐寧くん*2なのかなあ。彼も可愛いですけどね☆*3。こちらは大人気テレビドラマの『孽子』に出演し、すでにメジャーになっておられます。この新人賞ノミネート主要人物2人(ま、私が勝手に言ってるんですが)は、ともに同性間の愛情に揺れる少年を演じたということや、監督が共にいま注目されつつある若手女性監督であることなど、話題性の一部に共通項がありますね。
でも、『十七歳〜』が大都会台北を舞台に軽妙洒脱なストーリー展開であるのに対して、『艶光〜』の方は、葬礼を巡っての伝統のしがらみと夜の台北/昼間の海岸を舞台にストーリーが進み、とってもとってもニュアンスの異なる作品であります。
『艶光〜』のストーリーを思いっきり単純化しますと、死者の葬儀を執り行う道士を昼の顔、そして夜は美しい踊り子に姿を変えるに少年が、恋人の葬礼の場で感じた矛盾と葛藤を、夜の原色の世界に解放し、恋人の魂をその場で昇華させていく、というような事になりましょうか(笑:わかりにく〜)。つまり、夜の原色の世界が葬礼の場になるわけですね。これ、台湾という「場」を離れるとなかなか成立しがたい、かなり土着性の高いお話です。DVDは年明け発売って言ってますが、うーん、海外進出はどうなるかな?その点も、『十七歳〜』の普遍性の高さとは、かなーり違います。
何で今日またこのことを言い出したかというと、12月1日、ワーナービレッジ11時開演のこの映画、あーん、行けないかも知れないことが判明したからです。12時から会議だってよ!!なんじゃそりゃー、先週言ってなかったじゃない、そんなこと!!知らないで押し通したい、でもそれが小心者の私には多分できない…あ〜〜(号泣)。
ちなみに、この写真集ですが、著者は李志薔、本のスタイルとしておもしろい作りになっていて、左から開けると横書きのこの『艶光〜』、右から開けると縦書きで『電視電影・偶像劇(テレビと映画・アイドルドラマ)』となります。こちらもミーハーな私にとってはかなり嬉しい内容で、しかもクロニカルな部分を相当きちんと押さえた読み応えのある内容、楽しめる一冊です!

*1:id:mmooh:20041126#p1

*2:公式サイトhttp://www.17-movie.com/

*3:そういうことしか言わないのか、自分