台北茶芸館ーその1

 今日は、日本からのお客さんに付き合って、有名な茶芸館「紫藤廬」に行ってきました。台湾大学のすぐ近く、新生南路沿い、和平東路を下がった西側にあります。大通りに面しているのでわかりやすいですね。開店直後(午前11時)に行ったために暫くは他にお客さんもなく、ゆったりとお茶を楽しめました。
 建物は、古い日本の家屋に少し手を入れたという風情で、入口すぐにある藤棚と濃い緑がとてもよい雰囲気です(上の写真が入口です)。中には椅子席と畳の座敷とがあります。畳ももちろん寛ぐけれど、古い日本家屋の例に漏れず畳の間はちょっと光線に乏しいかな。今日はとても爽やかな好天だったので、藤棚に向って開かれた掃き出しのフレンチ窓沿いの椅子席にしました(下の写真は室内、画像をクリックして右上の《を左にクリックすると座席の写真が出ます)。そこに座っているだけでピキッピキッと音を立てて、身体や脳みそのこわばりがほぐれる感じです。
 まず、メニューと一緒に、十数種類ものおやつを乗せたお盆が運ばれてきます。お茶と一緒に、お盆の中からお茶請けを選ぶわけです。「高山茶」、お茶請けは大好きな緑豆糕と黒糖味のくず餅を頼みました。このお菓子がもう絶品だったんだなあ。緑豆糕はお店によって全然味が違うので、是非各お店で食べ比べされるのをお勧めします。他には、ドライ台湾フルーツやナッツ、月餅類など、たっぷりたっぷり!
 お茶の用意には少し時間がかかります。お湯がちんちん沸きだした頃に、茶器とお茶が運ばれてきました。お姉さんは、2種類のお茶のどっちがどっちでってな説明をし、6回淹れられるから後はお願いね、と立ち去ろうとします。慌てて「あの、私淹れ方わからないので教えて下さいな」と引き留めると、「え、あなたできないの?!」とじろりと見られます。ーーうっ、こめんなさいごめんなさい(汗)。不調法ものです。…でもね、日本のお客さんを連れてると、いつも地元の通訳さんに見られちゃってほってかれるんです、いろいろ損するんです…。台北もお茶も初心者なので、ほっとかれるの辛いのよー。
 今日のお姉さんは「しょうがないわねっ」て感じで隣の椅子をぎぎぎと引き寄せ座り込むと、てきぱきとお茶の淹れ方を指南して下さいました。うーん、無駄がなく、かっこいい!ありがとう、お姉さん!
 高山茶は、最初に聞くお茶の香りがほんとに清涼、いいなあ、くつろぐなあ、なんて思いながら、脳みそをほんの少し虫干ししてきました。いい一日でした!