THE21 2011-2

 てことで買ってきました。案外見つけにくかった。最初のいつも行く書店には売ってなくて、紀伊國屋まで行って2冊だけ見つけました。配架されて誰も手にとってない感じで、ページを開くのに骨が折れた。家に帰って読んでたら、見る見る本全体が湿気を帯びてかなり焦ったんだけれど、すぐに落ち着いて普通の雑誌になりました(苦笑)。何だったんだ、あれ(苦笑)。
 p.6からの見開きページに、写真とインタビューです。何かに腰を下ろしてるようなポーズなんだけれど、腰を下ろせるような物体が見えない。中腰?まさかねえ。トリックめいたお写真です。髪はアルトゥル。茶色く焼けてます。
 表情は落ち着いた大人の趣きがあります。左のページに載っかってる「その街」の見慣れた画像と見比べると、たった一年ちょっとなのに、表情がぐんと違う……。ま、そりゃそうか。
 印象的な場面ということで、「追悼のつどい」シーンを挙げてるんだけれど、定点観測的な視点で、追悼の時間を挟んで人が作り出す熱量の推移に思いを寄せるあたりに、その時の研ぎ澄まされた神経の在処をうかがい知ることができます。
 そして、「ゼロから1を創り出す」という、近ごろ彼がよく口にするその心意についても、ああそういう気持ちで言ってるんだって気づかされました。
 関西ではもう公開が終わってしまった「その街のこども」、全国では来週から公開なんですね。何だか不思議な気がするなあ。