石井麻木と森山未來 Nature saves Cambodia!

 いまは夜明けの3時45分です。また変な時間に寝てしまい、こんな時間に目が覚めました。
 昨日(2日)カリーのルーシーHPから、各所経由してここに到着しました。
http://naturesavescambodia.org/main_ja.html
 ブログに、ルーシー美術館の展示風景や店内の暖かい様子が紹介されています。
 「身体活動家」という言葉に、一つの肩書きに括りようのない彼の有り様が映し出されるようです。そして、blogに綴られた飾り気なく優しい石井麻木さんの言葉に、背筋の伸びる思いがします。
 上のHPのProjectsを読み、どうして「地雷原を綿畑」なのか、その理由がよくわかりました。
 そもそも大規模かつ工業生産的な綿栽培は、大量の農薬を使うことで土地への負荷が極めて高いことが知られています。しかし、オーガニックコットン栽培は、生産量が低いために製品単価が高くなり流通の面でどうしても不利になる。そのため、生産を産業として維持していくためには、購入者側にも意識的な選択が不可欠で、何らかの運動として取り組まないといけない。このことは聞きかじっていたんですが……。
 Projectsに記された活動の由来を読み、このメコン流域は、そもそも自然な農法による綿栽培を行っていたことを初めて知りました。そして、度重なる侵略戦争や内線により、現地の豊かな文化であった「糸つむぎ」の技術が途絶えたままであったことも知りました。ほんの10数年前まで地雷が埋め続けられてきたカンボジアの実状は、綿畑であったはずの土地と、綿花から糸を紡ぐ文化の両方を奪ってきた、と……。
 Projectsに書かれた、三人の曾て「糸つむぎ名人」であったおばあさんたちが再び糸を紡ぎ始め、その姿を見て「私も糸がつむげますよ」というおばあさんたちが集まり出す様子は、胸を打ちます。文化はまだ完全に途絶えていなかった。今ならまだ間に合う。
 元来その土地が有していた産業と文化を蘇らせ、土地と民の豊かな力を取り戻し伸ばすことに協力をする、それが「地雷原を綿畑に」、なんですね。
 
 森山未來という人を通して、このことを学ぶ機会を得られたことに感謝します。
 神戸のルーシー、しばらくご無沙汰だけれど行ってこよう。未來さんデザインの手ぬぐいも楽しみだけれど、上のHP「Goods」で買える優しい風合いのストールや石けんもとてもすてき。
 末端購入者も一人のサポーターになれそうな、そんな暖かく強い活動ですね。
 早く、カンボジアで生まれた糸を手に取りたいです。