変身短評@朝日新聞(関西版)夕刊4/8

 教えていただいて、数日分溜まっていた新聞をチェックしました*1
 すごく小さい記事ですが、芸能欄「ステージから」に短評がありました。未來氏については「ダンスで鍛えた身体能力がさえた」と。一方、舞台全体を覆うトーンについては、「なぜかウェットさが漂うのは日本ゆえか」と有りました(執筆者:西本ゆか)。
 これは、実は東京で一緒に見た私の友人が言ってた意見と近くて。
 友人は森山未來を絶賛すると同時に、「カフカの硬質な世界が湿って感じられた」と言うんだけれど、その根拠は、森山グレゴールの硬質でシンボリックな表現に対して、他のキャストがあまりにも日常的な演技なので、それが「湿って」感じられた、というものでした。それは私も少々同感なポイントでは有るのですが(笑)。
 この西本ゆかさんが、何をもって「ウェットさ」と表しておられるのかは、あまりに短い批評なためにこれ以上は判断できないんだけれど、確かに、大阪でのグレゴールは、身体を操る自由さが増すと同時に、そこに溢れるような情感が備わることになってたよなあ……なんて思ったりする。それをウェットと表すことは、可能かもしれません(笑)。私はきらいじゃないけどね。情緒的な虫ってステキ!

*1:ありがとうございました!