「アンチクロックワイズワンダーランド」@2/24マチネ

 いやあ、季節外れの暖かさ。大阪は気温20度だって!
 今日は、職場には顔を出さない日と決めて、いろいろ準備をしておりました。ゆっくりめに梅田に着いて、ちょっとブラブラ辺りを散歩しておいしいランチを食べて……。
 ところがいろいろ思いがけない異変ーー自業自得とも言うーーが生じて、何とも筋肉痛な一日になりました。どんなだったかというと……

  1. 有り得ないメール飛来。今日中に処理しないと行けない問題の発生です。メールで対応可なので家からでもOK☆と思いきや、その為に入らなきゃ行けないサイト、パスワード最近変わって家から入れないよ〜!パスワード、職場のデスクの鍵付き引き出しに入っるよ〜〜!! ということで、アンチロックワイズの後、職場直行決定…とほほ。
  2. まあそれでも気持ち入れ替えて、早めに家を出発。まず本屋さんで『anan』購入完了。『anan』はどこにでも売ってていいな〜〜。ほくほく。とのんびり電車に乗り込んで、二駅過ぎたところで、ジーザス!チケット家に置いてきた〜〜(大汗)。
  3. 一瞬、いろいろ考えました。ぴあで買ったチケット。iPhoneでぴあのMY PAGEに入って購入済みの画面を見せれば何とかなるんじゃないか、とかいろいろ、いろいろ。でも、今日は昼は優雅にランチの予定。開演ギリギリになるやもしれず。ままよ!取りに帰るしかないべ。
  4. 走りました。普通に歩くと、最寄り駅から片道徒歩8分の我が家。往復10分(含む:家でチケット確保の時間)で走り抜けました〜〜。駅の改札を出たのが11時4分。舞い戻ったのが14分!よくやった(苦笑)。
  5. 予定より15分遅れで梅田着。なんとか許容範囲、かな(苦笑)。しかし焦った〜!地元の電車だから二駅通過で舞い戻れたけれど、新幹線じゃそうは行かないから!3月は気をつけよう。
  6. 何とか最低のロスタイムでランチ開始。mnmさんに声かけていただけて楽しかった〜。昼間からワインをグラスで3杯飲んじゃいましたよ(私はね♪)。ワイン美味しかったです。あまり他所にないワインで楽しかった♪
  7. 食べ終わってお店を出たのが13時45分。10分くらいで着きますよね〜なんて余裕かましてたのが甘かった!西梅田から梅田ならまだしも、敵は茶屋町におったのだ!!後半、真剣に走りましたぜ。今日2度目のダッシュだぜ。梅田芸術劇場の、地下に下りるエスカレーターに飛び乗って「はー、間に合ったねー!」と、勇治の声色で言ってみたりしましたよ(笑)。会場に飛び込んだのが、開演1,2分前。ぎりぎりにも程がある!走らせちゃって、すみませんでした〜〜mnmさん!


 と、始まる前段階でえらくスペース取っちゃいましたが(苦笑)。お芝居、おもしろかったですよ。途中、声出して笑ってしまった。中山さん扮する安倍が出て来るたびに、後半笑いを堪えるのが大変だった。いや、あの安倍の役回り、演じる中では一番救われないかもとは思います……。最も「何も無い」存在が安倍ですよね〜。いや、「何も失わない」という意味で「持たない」ってことなんだけれど。そりゃ、「行くのいやだ〜〜!!」って毎朝地団太踏まないと出てこれないわ(@長塚&池鉄&山内のアフタートーク
 で、その安倍を見るたびに笑うって、人としてどうなんだ、って思いますが、まあ安倍にそんな滑稽さを加味したのが長塚さんの「愛」なんだろうな。せめて笑ってやってくれ、と。
 馬渕さんは良いね!って彼女の舞台は『レッツゴー忍法帖』しか知らないんですが、あの作品は私の中で傑作中の傑作なので。新感線の中では、MMよりも五右衛門よりも、抜群にリピート率が高い!アカドクロより下手したら多い!大好きなんですよ〜〜忍法帖。というか、MM&五右衛門が低すぎ?でもねえ、あれは舞台をさんざん見たからなあ〜映像だと不完全燃焼だったりする…、だので意外と冷静なDVD対応ができてるんですよ。
 
 いや、忍法帖じゃない、今日はアンチクロックワイズだ(苦笑)。
 率直な感想。
 おもしろかったです。長塚さんのやりたいことが、とてもよくわかった。作品名にまずヒントが有るので*1、途中で「ははあ、そうか」ってまず思った。特に、因果関係、前後関係が混乱し出すところ。だから、若山と安倍の刑事コンビが、始めてもいない取り調べから逆回しになっていく辺りは、話がたどれた。いろんな台詞も、すごく説明台詞が多くて(意外!)、なんだ、全部種明かししてるじゃない!って途中まで思いながら見てた。
 わかりにくかったのは、男(伊達)と女(馬渕)の役割です…。たぶんあの二人は、葛河(光石研)と満智子(小島聖)が織りなす虚構の、もう一つのパラレルワールドの住人だと思うんだけれど、それがどうして葛河とクロスしてしまうのか、その意図がもう一つよくわからない。いっそ、入れ替わってしまえば良かったのに、と思うのは素人の浅はかさ? 光石さんと伊達が、途中で入れ替わっちゃう……。いや、芝居の中では……というかパラレルワールドでは、二人の人格は一部入れ替わってるんだけれど、まあそれで十分とも言えるけれど、いっそ形骸としての役者も入れ替わってしまっても、ワンダーランド」振りは鮮明になったんじゃ?なんて一瞬思いました。
 伊達が入れ替わった葛河が、妻と食卓を長辺をはさんで向かい合う。誰もその変化に気づかない。カーテンコールも、中央に伊達が立っても良かった。芝居の終幕すらも曖昧にすることができますよね……なんて帰りの電車の中で考えてたら、またうっかり乗り過ごしそうになりました。
 まあ、結局はわからないのですが、わからないんだよってことがわかれば十分だってことがわかったので(ややこしい)、思いの外ストレスのない舞台でした。
 
 舞台が終わった後は、長塚さんと池鉄さんと山内さんのトークショーでした!
 週間プラチケで毎度お世話になってる、関テレの杉本アナウンサーが司会で、とってもテンポ良く進みました。うまいな〜杉本アナ!
 長塚さんは穏やかでシャイな方、山内さんはあの通り鉄砲玉。それをまとめて双方立てつつ、知的に話題を転換させ池鉄さんのクレバーさに、ちょっと軽く惚れそうになりました(笑)。見事だったな〜〜。あんなにしゃべって仕切っていても、全然彼ばかりがしゃべってるって印象を与えない、理想だな〜頭良いな〜〜! 見習いたい(汗)。
 
 前半、走ってばかりでしたが、とても楽しい初観劇でした!(カウントダウンは、去年にカウント、だよね?笑)
 やっぱ、芝居って、いいよね!
 
 シアタードラマシティーに入ってた「変身」チラシは、まだ丸尾さんに差し変わってなかったです。そうこうしてるうちに、東京開幕だわ〜!

*1:時計の逆回り、という意味ですよね