『ぴあEX』4.1-2010

 ずるい!
 これはずるい!
  



 誰だ、この子にこんなかわいい眼鏡をかけさせたのは!!
 かわいらしいのに、妙に上品だしエレガントだし、そのくせ少々ニヒルにも見える笑みを目元や口元に漂わせ……、そうか、これが上から目線の悲哀の笑みなのか?!なんて勝手に妄想が走ってしまいますよ。
 全体的に、とってもとーっても華奢に見えるなあ。細っこいガラスの10代か、君は。この人はどこに筋肉を隠してるんだろ、謎(苦笑)。
 紺かな?黒かな?ジャケットは白のカフス付きなのね!ディテイルはすごく凝ってるのにさり気ない佇まいも、とても似合ってるなあ。
 虫風のポーズ。視線をカメラに合わせているのが、一歩グレゴールに近づいて見える。グレゴールからはすべてが見えているんだもんね。周囲の家族からはグレゴールが見えない(見ない)としても……。手が白いな〜。この人の硬質の白さは、こんな風な真っ白のカフスやアイボリーや、そんな色と触れあうと引き立ちますよね。うん、とてもいい!
 
 インタビュー記事。
 
 モリヤマミライの身体を、研ぎ澄まされた感覚器、と称するインタビュアーは、「変身」の舞台を、彼が感じ取るものを表現する舞台、として位置づけているようです。確かに、「トータルアート」のくだりまではよく目にする彼のコメントだけれど、そこから一歩進んで、「身体に対して丁寧であろうとしているのは初めての感覚」ということばを引き出した、これはインタビュアーの功績だな〜!GJです!
 ダンス・芝居・歌、そのどれにも「寄らない」というのは、そのどれにも寄り掛からない(頼らない)ってことなんでしょうが、もしくは、そのどれに対しても同じ距離で自分をコントロールする、ってこととも取れますね。三点それぞれの重い磁場に対して、より強い磁場を自分自身が作り出してフワリと浮き上がる……。そんな彼の存在感ってのが、こんな言葉からも感じられたりします。
 
 ひゃー。虫、ほんっとすごく楽しみです♪