「その街のこども」動画アップ@NHK公式
そんな不安定な精神状態で、いきなり公式さんの動画に遭遇。いきなりカウンターパンチ、喰らわされました。
30秒版と4分30秒版。
予告編すらも、いや予告編だからこそなのか、一切の予定調和を排除するような厳しさと熱とが、画面と音から滲み出るようです。
佐藤さんの関西弁アクセントが、所々ぎこちないように聞こえて、初めのうちこそドキドキしたのですが、それがどんどん自然になっていく……、その響きの推移にも、逆さまに走る15年を感じたりもしました。
途中で挿入された町の方のインタビュー。「四年生だったんです」という未來さんの言葉を聞いて、「うちの孫がいま四年生やわ…、こんな立派になるんやねぇ」と、嬉しそうに、まるで自分の孫を見るようにつくづくと未來さんを眺めた女性の笑顔が、とてもとても印象的でした。そうなんだね。「その街のこども」だった10歳の少年が、13歳の少女が、こんなに立派になって再び神戸の町に立っている……。未來さんと佐藤さんの「今」の姿こそが、かけがえのない時間を超えるメッセージなんだね。