『ムーンウォーカー』&『This Is It』ダブルヘッダー

 行ってきました。先に『ムーンウォーカー』、その次にTIIという順番です。
  
 『ムーンウォーカー』当時は30歳くらい?若々しくって可愛らしいマイケルに思わずホッペタがほころびます(笑)。Smooth Criminalはかっこいいな〜。かっこいい☆としか言いようがないや。
 でも、冒頭から殆ど全編逃げてばかりのマイケルを見ながら、何だか切なくて一瞬涙が出そうになったです…。この人はずっと何者かから、こんな風に全速で逃げようとしていたの? 優しい人柄の彼には、現実に「逃げ出す」ことなんてできっこないんだけれど。映画の冒頭、長い自分の足を使って、思いっ切り逃げまくる彼、何と嬉嬉として楽しげだったことでしょう。太陽の下、星空の下、たった一人でどこまでも走る、走る、走る、バイクで高速をぶっ飛ばす、アラバマまで駆けてっちゃう……。
 最後の切符切りの保安官?ポリス?とダンス対決してお茶目な目を嬉しそうにキョロキョロさせる姿といったら、生き生きとして楽しげで幸せそうで。
 
 天国にいるマイケルも、あのいたずらっ子みたいな笑顔で、この世の関所の門番さんとおどけた握手を交わしたのかしら……。

 そんなことをつらつら思いながらTIIを見たら、余計に色々こみ上げるものがありました。余分な力を使わないリラックスした彼の姿の美しいことといったら……。
 Earth Songのパフォーマンスを見ていて、この人の動きって音楽そのものなんだと痛感。人工的に外から付け加わった動きなんてひとつもない。この人が動くとそれがそのままダンスになり音の波になり、人の心に直接届く……。ミューズが降りるとかそういうことじゃなくって、この人自身がミューズだったんだろうな。