「リミットー刑事の現場2」第四話(8/1放送)

 後一回で最終回とは……。
 は〜〜。
 今回は、茉莉亜の言葉が一番きつかった。残酷すぎる(涙)。
 茉莉亜がいなくなって生気を失い、やっと会えたのに、会えたのに…。でも啓吾は、会えたけれど本当はわかってるんだよね、不安なままなんだよね、帰って来てと心を込めて伝えても、茉莉亜の心はやはり自分に無くて…。
 黒川の手中に茉莉亜が落ちたことを知って、取り乱す啓吾が悲しすぎる…。啓吾は心から茉莉亜を愛してる。愛してるけど、あんなことを茉莉亜に言われてしまって、二人はやり直せるんだろうか、というか!それよりも茉莉亜は助かるのか?!
 
 梅木、「殺す!」と拳銃を構えて走りだした啓吾を必死に止めながら、何を考えてたんだろう。黒川に「さあどうする!」挑発されて硬直する啓吾、その啓吾を抱え込みながら、悔しそうに一瞬目を背けて考えを巡らす梅木…。黒川の復讐と梅木の復讐、やはりどこかが違う。梅木の声を聞いて、自分のことを一番理解する同類だ、と嬉しそうに語る黒川と同じく嬉しそうに相好を崩す梅木…。そりゃ、憎むという形ではあっても、誰よりも黒川のことを思い続けて来たのは梅木だものね。でも、やっぱり違う。黒川にとっての復讐は、子どもがゲームに夢中になるのと同じ、本気で手加減無く嬉嬉として実行する。だって、それは彼にとって自己存在の全て、謂わばレゾンデートル…。梅木も自分では「犯人を殺すために生きてきた」と、復讐が自らの存在理由であることを強調するけれど、復讐と自我が黒川ほどに一体化していない…。むしろ、復讐と苦しみが一体化しているのか??
 黒川には復讐することに苦しみはない。有るのは苦しみの記憶と復讐する自我だけ。彼が涙を流すのも、いまが苦しいからではなく、苦しみの記憶がそうさせるだけ。梅木には、復讐とは異なる自我をまだ抱えている。だから、迷う。迷うから啓吾を止めてしまう。「迷ったからともよを死なせた、もう迷わない、殺す!」…そう決めてきたはずなのに、一線を越えようとする啓吾を、梅木は止めてしまう。自らの「復讐の決意」に、実は梅木の本性は一致してはいない…彼も本当は愛の人だったからなのか…?梅木がまだ苦しむ人間だということを、黒川もわかっている。
 人が苦しむ限り、黒川の復讐の手は止まらない。苦しみの深い=愛の深い人間こそ黒川のターゲットだ。しかも、かつて自分が初めて「復讐」を実践した「ともよ」(自分より幸せだから復讐する…怖)と面影の似る、茉莉亜を愛し苦しむ啓吾なら、なおさらのこと。梅木とバディを組む事実も、なおさら黒川にとってのゲーム性を高める要素だ。だって、啓吾を奈落に陥れれば、もう一度、梅木を不幸に落とすことができる、敵陣崩壊の王手を詰めるようなもの。
 そのスパイラルを抜け出すには、啓吾と梅木が、愛を捨てるしかない。苦しまない人間になるしかない。……それは不可能。
 単純なのは、黒川がこの世からいなくなることだけれど、それでは、啓吾と茉莉亜の間の愛と苦しみのスパイラルは解決しないで回り続ける。
 黒川が愛を知る、なのか…?復讐とは異なる人間の心を知ることが、黒川にできるのか…。それもほとんど不可能だ、常識的に不可能だ。でも…。
 最終回に、一体どんな「手」が隠されてるのか、黒川の王手を覆す駒は、どこに潜むのか…。
 
 目が離せないです…ああ、一週間が、長すぎる〜。

 
 そういうと、水中シーンは悪夢でしたね…。第1、2話にも啓吾の悪夢と幻聴が描かれ、3にはそれがなく4話で復活、と…。3話は1,2話の悪夢をそのまま実行しようとしてしまう内容だったから、有る意味、1,2話の悪夢は3話を象徴してたのかもしれない。3話全体が全体が悪夢だった、と…。とすると、最終回は、啓吾が暗い水中をもがいて何とか光の下に出ようとする内容…になるのかしら。
 啓吾は、水面に出られるのか、光を捕まえられるのか。

 
 番組公式サイトの予告編。口の中を血で染める啓吾がいます…。なんだ?梅木に殴られたのか??!!ああ、気になる! 
 
 ドラマサイトに、8月の壁紙もアップされました。それから「直筆メッセージプレゼント」も始まりました。最終回「最後の審判」のタイトル秘話は余計ですNHKさん。そんなこと言わないでよ〜!ちょっと怒ってます私(苦笑)。