La Boheme(プッチーニ)@NHK Bshi

 忘年会が予想外に早く終わったので、録画してあったプッチーニの『La Boheme』を見たのですが、ほんっと、桐ちゃんも書いてたように笑っちゃうほど見事な翻案っぷり。おもしろかった見応え有った!!
 ロドルフォとマルチェッロは暖炉に原稿を燃やして暖を取ろうとするし、コッリーネは哲学者で「古い外套よ!」なんて歌っちゃうし、ブノアは家賃を取り立てに来て浮気を責められ追い出されるし、ミミはキャンドルに火をもらいにきてそれをワザと消しちゃうし、音楽家のショナールはうるさいオウムを殺してお金を稼ぐし(エンジェルのフルネームは、エンジェル・ドゥモット・シュナルド)!
 病気のミミが、ロドルフォとマルチェッロの「逃げるのか!愛してるんだろ!(私の脳内変換)」の言い争いを盗み聞きする場面は、Halloween〜Good Bye Love と重なるし、気づいたロドルフォが「聞いてたのか?」って叫ぶし、もう書き出したらきりがない。
 エンジェルがいないのでミミは死んじゃうんだけれど…。でも死ぬ前に「この家はいいわね」って言うの。RENTのミミが「ここに来たい」ってモーリーンに言うのと同じね。La Boheme では、ムゼッタがミミの急変を告げに来る。

 最後のミミとロドルフォには泣かされました。ロドルフォ…(泣)。それとコリンズ、いやコッリーネがショナールに、「一つづつ良い行いをしよう、おれはこの外套を売る、お前は彼ら(ミミとロドルフォ)を2人きりにするんだ」というシーンには、思わず涙が出ましたよ(涙)。

 
 番組解説の人も、「これはBWでミュージカルにもなっていて…」などと、完全に『RENT』と『La Boheme』とを同一視して語っておられました。いや、そりゃそうだ。名作っていうのはこういうことだ。近松門左衛門狂言が、人形浄瑠璃でも歌舞伎でも演じられるようなもんです(笑)。『女殺油地獄』が、孝夫でも扇雀でも、森山未來でも演じられるようなもんです、うん。
 
 年明け大阪公演が終わったら、『RENT』を一緒に見る友人と『La Boheme』上映会をしようっと。