8/23マチネ

 20日も思ったのですが、クガイの王子を見る目といったら…、威厳の向こうに万感籠もる、圧倒的な父性を湛えておられます(涙)。身を挺して自分を守りに来た王子に身をゆだねて、心からの安堵と喜悦の笑みを浮かべるクガイ…。こんな素晴らしい役者さんにガシっと手を握られ、後は頼んだとすべてを託される…。これは泣きますよ、泣いちゃうよ(涙)。最初の2人の立ち回りの時もそう。バーヤが殺し合うのはやめてくれ!と訴える言葉を聞きながら、目の前の王子をただただじっと見るクガイ…(涙)。形容不能です。


 ああ、本当にすごい迫力だ。
 この舞台を創り上げる人間の総力が、大きな渦を作って燃焼し、私たちの身体の奥に潜む起爆装置に直接的に働きかける、その装置が発火すると、何かが燃え上がる…。まるでオープニング、釜からギラギラ光る「五右衛門ロック」が大音響の中に、他を圧しながら真っ直ぐ高く立ち上がるかのように。
 

 さて、王子。
 ラストの五右衛門ロック前、ガモー将軍と、拳骨四つ重ね!四つ目をとまどったようにそっと置くのがたまんないです。ここまでは21日もやってたのと同じはずなのですが(桐ちゃんレポ)、今日はなんと、ガモー将軍が、一番下の拳骨を、「うんにゅ!」とばかりに引っこ抜いてさらに5つめに上乗せ、一瞬の躊躇の後、王子もうんにゅと拳骨引っこ抜いて6つめ、ガモー7つめ!王子8つめ!でめでたくファイナルでした。だんだん高い位置に積み重なっていくのが芸が細かい!(笑) なんだいなんだい、かわいいじゃないか☆宝塚みたいな格好の王子!*1 

 その後、船の操舵室上に駆け上がった王子、有り得ない倍速横ステップでガモー将軍に挑みます(笑)。はやすぎる〜人間業じゃないよ〜(笑)。懸命にくらいつくガモー将軍…ええ、おいつかないのは将軍のせいではありません!このお子ちゃま王子の身体がどうかしてるんです(笑)。

 カテコでも、みんなが穏やかにバンドさんに拍手を送っているのに、王子1人はひたすらヘドバン(笑)。最後のカテコでは、何を思ったか、右腕を、これまた有り得ない速度でぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶん回す回す回す!!!さすがに息が上がってましたが(笑)、回している最中上半身微動だにせず!☆いったいどういう筋力ですか〜!

 ギター侍時のインストラクターさんは回し蹴り?の指導でした!ちゃんと右足右足右足右足、左足左足左足左足、と準備運動らしきものをすませてから、腕を胸前に構えて美しく回し蹴り!(笑) インストラクターさんは完璧ですが(笑)、ホッタルさんたち、最初の右足4連続、もちませんから〜、足、同じリズムでそんなに高く連続で上がりませんから〜!しかもかなりアップテンポだし(笑)。
 この回し蹴りお稽古に、王子は少々時間を取りまして(笑)、はたと気づいて花道に駆けだし雲梯を始めた時には、すでにギター侍は最後のジャン!に向けてギターをかき鳴らし始めていて(笑)、王子、全力で駆け戻って宙返り!宙返りのまだ空中動作の最中に、ギター侍ったら、「ジャーン!!」って1人で決めちゃいました(笑)。空中動作まっ最中の王子!慌てて足だけピーンと伸ばして、ぎりぎり足だけ「ジャン」に合わせて着地!でも、上体、まだ少し後ろに残ってるよ! ひょえ〜〜!

 王子、えらくバツが悪そうに、うごうごとホッタルさんたちの中で照れてます(笑)。リズムを完璧に左門字と合わせられなかったのが、本人としては不本意なのでしょうが、いやいやいや、空中の回転動作の途中で足だけ伸ばして、ぎりぎりタイミングを合わせてしまえる方がおかしいですから! ありえない。

 えらく楽しそうに、スープ手ですくって飲んでご機嫌な王子の前に、現れるクガイ…。物語が走り出します。
 

 えっと、五右衛門一党を必死に追いかけながら、左門字ばりの追っ手に追いかけられています(苦笑)。補充はしたいとおもうのですが、今日はここまででご勘弁。 よーし野郎ども☆とっとと逃げるぞ〜!(1人だけど)
 
【補足】一つ(笑)。実は席が絶望ロード左岸だったのですが、途中で王子の剣に切られました、鞘に収めてあったのだが…(by Jr.)

*1:ボノー将軍のつっこみ♪