『百万円と苦虫女』特番ーストーリー篇&蒼井優篇@wowow

 ストーリー篇(10日)、蒼井優篇(再放送:11日)、まとめて。

 ストーリー篇は、予告編で公開されている映像を基本に、一部を少しづつ前後長めに、という感じかな。
 下宿の窓辺で、草や花を二人眺めて照れくさそうに楽しそうに語る姿がとてもキュート。優ちゃんがニコニコしてるのがすごく自然でかわいい!
 
 蒼井優篇。監督の優ちゃんへの思いを軸に、何度か優ちゃんインタビューも入ります。おっ☆メイキング場面に中島発見!監督のタナダユキさんの手にある脚本を見ながら、何やら確認中のエプロン中島。手前の優ちゃんがそれを眺めている感じもとっても良いな。タナダユキさん、コロコロ楽しそうに笑いながら、とっても自然体な方ですね。現場の暖かさ楽しさが伝わってきます♪
 

 特番三編、ラストはともにあの泣ける手つなぎ。少し離れて歩いていた二人が一足毎に近づき、ゆっくり中島の大きな手のひらが鈴子の華奢な手を包んでいく、その様子がねえ…きゅんときます。何度見てもやられちゃいます。あまりの衝撃に、わたしゃ、大学時代すこし好きだった男の子のこと、夢に見ちゃいましたよ(イタイ)。手をつないだ方じゃなく、つながなかった方(苦笑)。あんな風にちょっと並んで歩いたことがあったんです…。
 


 以下、当然ながら思いっ切りバカバカしいので、畳みます(苦笑)。




 サークルが同じだったSくん。学部は違ったんだけど。ちゃんと目を見て話す人で、笑うと照れくさそうな顔になるのが優しげな人でした。それぞれ私たちの学年の男女の世話係になったってこともあって、少し気になる存在になってたんだけれど、それが好きってことかどうか自分ではよくわからないまま。
 そんな風に一年くらい経ったのかな。ふとしたきっかけで、彼が飲みの席で友達に私のこと好きだと、しかも私に迷惑をかけたくないから知らせないでくれって言ってたと、そんなことを聞かされて…(苦笑)。なんだかね、私は嬉しいのか悲しいのかよくわからない気持ちになっちゃって泣けてきてて。何の気なしにそれを私に言った友人がびっくりしてたの覚えてます(ばかだなあ)。もう、なんというバカバカしくもどかしく愛しい青春で笑っちゃうのですが(汗)。
 彼が迷惑をかけたくないと言ったっていう背景も、有ったんですよね〜。ああ、20歳前後の頃って、どうしてそんなことが越えようのない大問題になるんだろう!って程に酸っぱい背景で、照れくさすぎてここには書けませんが。
 でも、そんな風に聞かされたらどうしようもない。私だって好きかも知れないけど、真面目なだけで融通の利かない私なんか、ホントどうしようもないです。だからといって、悲しいっていうのでもないのよね…。そんな日々もほのかに幸せだったなあ。サークルで彼と出くわすと軽く緊張したり、ふと目が合うと嬉しかったり、そんな他愛もない毎日でも幸せでした。切なくて涙が出ても、それでも降り注ぐ時間の中で、毎日幸せだったです。
 
 そんなある日の夕方、授業も終わって家に帰ろうと駅までの道をスタスタ歩いてたら、後ろから「△△」って私を呼ぶ声がして、振り向いたら、照れくさそうに笑う彼が赤いデイパックを肩にかけて立ってたことが有ったんです。
 初めて、二人だけで並んで歩きました。駅までの15〜20分の道…。ずっと続けばいいのに。って思いながら歩いたですよ、ほんと(苦笑)。楽しくてね、ほんとに楽しくて、二人ともずっと笑ってた。でも途中で一度、何かの弾みで手と手が触れたことがあって、電気が走ったみたいに手を引っ込めちゃいました…。その後、絵に描いたみたいに二人ともぎこちなくなっちゃって…。
 駅について改札に入ったら、私と彼は電車の方向が違うんです。そこでおしまい。駅前の喫茶店に入る知恵も無かったよ。で、ことさら普段と同じように「じゃーねー!」って手を元気に振ってそれぞれの電車に乗って、それでおしまい。それっきり。

 
 でもあの二人の手が触れた時、Sくんが、中島みたいに私の手を包んでくれてたらどうなってただろう…って、まあそんなキャラじゃなかったんですが私自身が。それをさておいても、ほんっと21世紀になってから思うような話じゃないのに、そんなこと、今更真面目に考えちゃう私もどうかしてます。その後、私だって色々ありましたけど、実らなかった、いや育たなかった、そんな小さな想いのことが苦虫特番見てよみがえっちゃうとは我ながらびっくり…。しかも、そんなことを考えて夢にまで見るとは!あきれちゃいます、なんだかねえ、です(苦笑)。
 
 どうなってるかな、Sくん。もうすっかりおっさんになっちゃってるんだろうな(わたしもおばさんだし)。夢では前のままだったけど。元気かなあ。活躍してるかなあ。彼が万一『苦虫女』を見たら、あの日のこと思い出すかな?思い出す訳ないかあ(笑)。
 

 おばかな昔話、失礼しました(汗)。読んでしまった方、ごめんなさいです。