『刑事の現場』第一話!

 仕事から駆け戻ってきたのが午後9時。着替えて部屋の暖房をつけて、お湯を沸かしてお茶を淹れ、テレビの前に陣取って、ああ、始まった!間に合った!
 これからもう一度見直そうと思いますが、伊勢崎&加藤は軸ではあっても、他の出演者の個性と魅力が丁寧に描かれていて、一時間があっと言う間だった。
 いやあ、CMが無いのっていいですね!

 啓吾は、直情的できまじめ、優しくて思ったことすぐ口に出す。典型的に経験不足の熱血刑事。
 いや本音を言うと、初めて加わる現場だったら、もっとただただ人の話を聞くので精一杯、それこそ「はい」としが言えないんじゃないか、と思うんだけどね〜(苦笑)。うん、その辺りが類型的な描き方というか、設定の方で、啓吾の造型を少々急いでるかも?という印象は持った。だけど、4回で人物像を走らせていかないといけないんだし、しかたないんだろな。それを覆って余りあるのは、骨格が明確で、斬り込みも鋭く、丁寧に描き込んだシーン一つ一つ。それが全体を支えてて、物語が空回りしない。見応えあります。
 危惧していた「団塊」要素も、ドラマの中ではそれ程耳障りではなかったので一安心(苦笑)。

 若い面々も、みんな必死に肩肘張って、プロ意識を持って立ち向かってる、それがホントよく伝わった。良介、いいじゃないの!優しくて要領よくって愛おしい!(笑) 昭太もかわいいなあ。
 ラストで三人がお弁当をムシャムシャ食べてた場面は癒された〜すごく良かったです!昭太と良介の騒いでる声を聞きながらホッペタ膨らませてニッコリ笑ってる啓吾が、とてもとてもかわゆらしかったよ〜。うーん、見事な新米くんだ!(泣)
 宇崎さんも苅谷さんもいい味だし。内海師匠のおばあちゃん、良かったよ。良介が心動かされてる様子も絶妙だった。
  
 一つの事件に交差する人間模様。
 犯人を捕まえることが結論にならない。そのことが、事件の背景の様々な問題を浮き彫りにしてしまう。寧ろ、問題がそこで始まっていく。ベテランが解決に導く事件が、若手の中で確かな問題意識として種まかれ育っていく…。
 このドラマが「事件」という形で「世代間の継承」を語ろうとする上で、これはとても象徴的な舞台構造になってると、思う。

  
 そうそう、最後の回想シーンに出て来た啓吾@5歳の男の子、啓吾じゃなく良介の5歳時に見えましたよ(笑)。かわいかったけど!それと、エンディングがあんなコトになってるなんて聞いてなかったですよ〜(笑)!いやーありがと☆NHKさん!!
 
 さー、もう一回見ようっと。これははまりますね。