ロス・タイム・ライフ第1節@2/2放送

 いや、面白かったです!で、瑛太に泣かされました。いい役者になったね〜(涙)。
 人生のロスタイムに焦点をしぼり、どんどんカウントダウン秒読みに入るって設定それ自体は、否が応にも作品に強烈な求心力を持たせますよね。最終シーンはわかっちゃってる、死んじゃうんだ、でも、その、終わりが始まりになるという設定。物語を遡るんじゃなく、追いかける!別の時間軸でぎりぎりの挽回を試みる。そこにドラマを集約させるっていうのは、とても色んな意味で象徴的だなあ、なんて思ったり。
 人の死、が始まりになっているので、ドラマ全体の中では死の到来はあまりにも唐突で、寧ろ軽すぎるというか、え?!これで死んじゃうの〜!っていうくらいにやってくる。でもそれだけに、死の日常性っていうか、誰にもそれは隣り合わせに存在してるっていうのが、際立って印象づけられた気がする。死の最後にスクープ写真を残したいと思った瑛太(晴彦)、その貪欲さがまず彼を走らせて、その後なぜか妊婦さんの出産に巻き込まれ、そして、一番大事な人のもとへと歩を進めさせる…。分娩室の壁にへばりついて腰砕けになってる瑛太がおかしかった。でもこのシーンもとても象徴的。
 現場では常に強気で情け容赦なく、事件や人間を被写体としか見ないやり手の若手カメラマン。彼がこれまでの現場で見捨ててきた「事件の中の人間」を妊婦さんが象徴し、そして生命の誕生という、何にも代え難い尊い現場で「尻込みしている」姿を描き、そこで彼の人生が「仕事」から「人間」へのベクトルに切り替わる。
 自分が知らなかった「らいか」ちゃんの存在。彼女を見る瑛太の目が、もうもう、とっても優しくて、話しかける声が暖かくて、もうね、それだけで号泣ですよ。瑛太!あんたはすごい!!ラストシーンも良かった。二つ並んだ写真立て。ピンぼけの、らいかちゃんが撮った瑛太の笑顔と砂場の母子。この二つを飾ってもらって、瑛太、ほんとにあんたの人生は良かったよ!よくやった(涙)。ぼろぼろですよ〜〜(号泣)。
 無言の審判団が人間的なのにも救われました。無情のホイッスルなんだけれどそれを手にする集団が優しくて(涙)。それにも泣かされたなあ。瑛太が最後に訊ねた「俺はダメな男だったかなあ」に、銜えていたホイッスルをぽとりと落とし、ニッコリ笑って大きく首を横に振った審判さんの姿は、涙腺結界に追い打ちかけてくれました(号泣)。審判さんGJ!

 ところで、瑛太に示された時間はたったの4時間ちょっとでしたね。無駄な時間、少ないな〜(苦笑)。私ならもっと膨大な無駄な時間があるように思う。ロスタイムだけで何ヶ月もありそうだ(汗)。きっとそんな人には挽回のチャンスはめぐってこないんだろうな〜。
 ともかく誠実に、心をこめて生きますです。
 

 あ〜しかし、瑛太を見ると彼を思い出す。この条件反射なんとかならないか?(苦笑)。私たちのあの大事な彼も、こんな良いドラマに出て欲しい。うん、ともかく「刑事の現場」期待してます!(いつもこれ:苦笑)


【追記】
瑛太くん、四月の連ドラ決定なんですね。なかなか大変な役どころのようだけれどやり甲斐あるだろうな。身体壊さないようにね(祈)。痒いけれど*1応援するよ〜!!

*1:桐ちゃんち参照!