大阪公演引っくるめて

 で、キャバレー大阪公演なのですが…。
 ちゃんと感想書こうとは思ってるのですが、なんせ秋はほんとに忙しくて(涙)。時間がとれません。
 私は、初日と、最終日マチソワの、3回しか見てませんが(十分!)、その見た中では、ナイスな歌は、初日と千秋楽がとてもよかった。最終日のマチネ、高音がいがらっぽくかすれて上がりきらない感じはありました。でも感心したのは、その不安定な喉を、何がどうなったのか素人には全然わからないのですが、歌詞に込める感情表現の濃淡みたいなもので、見事に乗り切ったことです。ほ〜うまいね〜!(笑)なんて思っちゃった。

 そのお歌のMAXじゃない分、芝居の台詞回しの昂揚感、メリハリ緩急は、最終日マチネがすごく良かった。ソワレ(つまり大千秋楽)は、その芝居部分が、じゃっかんリズムに乗り切れてないような感じがした。でも、歌はすごく良かった。歌うときの身体のキレは、もう常に完璧だし!
 

 そうそう、殴られるときのダンサブルな身体の動き、初日より最終日が格段に良かったです。
 そうね、初日で印象に残ってるのは、「パスタゆでますね!」と動揺しまくるクリフが、クローゼットの扉を開けて、その中に顔を突っ込んでじたばたしてたの、かな〜?(笑)。この状況すごく遠い!とサリーが言うのが納得できた(笑)。クリフ、どこに行こうとしてるんだ、それはドアじゃないぞ!


 総じていろいろ見ると、クリフの全体像は、私が見た中では最終日(4日)マチネが良かった、です。
 ラストのWillkommenも、泣きそうになった。シュナイダーさんとのまっすぐ向かい合うクリフの姿も素晴らしかった。一切瞬きをせず、感情の全てを乗せた目で見つめ続け、絶望の切っ先で踏みとどまる異邦人クリフ…(泣)。
 いえね、席がね、最初で最後の最前列!という涙が出るようなお席だったのも大きいかも知れませんよ、はい。
 でもね〜、歌の声のかすれも、その後に集中して持ち直した役者としての総力に、「技あり」で軍配上げちゃう勢いです♪私。まあ、もちろんね、あの甘い声で伸びやかに高音(それが彼の魅力だもんね!)を響かせてくれれば言うことなかったのですが(笑)。


 演出手法や何やかや、いろいろまさかの上から目線の感想はありますが(苦笑)、それはきちんと時間が取れるようになってから改めて…。言葉足らずで文字が一人歩きするのは、まずいすし〜。


 ともかく、クリフのかっこよさと可愛らしさと色っぽさ、この秋は、つくづくとかみしめさせていただきました。


 クリフを自分の中で育てた人、外から育ててくれた人たちに、改めて感謝!です。