10/8マチネ@青山劇場 

 さっき、帰り着きました。ふー。なんだかまだ夢の中。
 感想書きたいところだけど、初見だったのに加え、ネタバレ回避でどんなレポも読んでなかったので、まだまだ前後左右の辻褄が私の中で合ってません(笑)。
 おまけに、これから明日の仕事の準備をしなきゃなんないので(苦笑)、今日はほんとに軽く第一印象のみにて♪いずれにしても、カオスの第一印象ですよ!きっと。次回見終わった後には、ちゃんと感想書きたいと思うけど…。


 ああでも、パンフレットのタナダユキさんのコメントには大感動しやした!
 ほんとその通り!!って叫んでしまった(笑)。
 タナダユキさんに、是非是非そういう未來さんをばっちり撮って欲しいなあ。きっときっと、もうたまんない☆作品になるだろうなあ…って、お芝居と関係のないところでしばし時を忘れましたよ(笑)。

 
 感想だけなので、ネタバレも無いと思うけれど、一応、畳んでおきますね〜〜。







 全体としては、歌に入る前後がホントにおしゃれ!
 そのままの感情で、ずんずん歌に入っていける。秋山さんの歌がリズムに乗ってメロディーを獲得していくところも、ナイスな人(byクリフ)が、息や心臓の脈にぴったりと、止まったり繋がったりするのも、すっごいうまい!絶妙だった〜〜。
 それにしても、秋山さん、すごい役者さんですね〜!ぶらぼー♪

 
 未來さん関係で、ガツンとずっしりと感じたのは、なんといってもクリフの造型。
 はー、そうなんやー、こんな風になってるんやー……。
 もちろん原作ものだし、フォッシーの映画も有るし、その前の『I am a Camera』も一応見ておいたし、あ、舞台は見てないけれど(笑)、それぞれが少しづつ違うことも知識としては入ってました。でも、松尾版は、そのどれもの要素を取り入れつつ、それらをちょいと斜に構えた洒脱な視線でずらしながら、なんとも不思議な純情青年、クリフ像を造っておられた!へー、こうなるんやー…。


 で、それもそうなんだけれど、それを演じる未來さんの姿にも驚いた!っていうか、こっちが大きいかな……。可愛くってウブででもかっこよくって品が良くで、信念があるようなんだけど相当の振り回されキャラで、もうもう目を細めるしかないんだけれど、それを、ほんとに安定した余裕のある(ように見える)鉄板の演じっぷりで、舞台の上の空気を軽快に動かしてはりましたよ。
 内実はどうか知らないけれど、ともかくとてもゆとりのある姿。笑顔も自然で可愛らしいし、絶妙の緩急ついた台詞回しに豊かな表情。立ち姿も蹴り姿もどぎまぎしてても困ってても泣いてても、クリフを演じてるっていうより、クリフと未來さんがちゃんと寄り添ってるっていうか…。
 舞台の上の姿に、ほんとに無理がないの…。
 いつのまにこんなに頼もしい姿に…っていうのも変だけど(笑)、いやほんまに、やけに頼もしく見えたんですよ。


 やっぱりすごい男だね、モリヤマミライ。たいしたもんだ。


 歌は甘い声でたまりません。歌いながら軽く振りをつけるのが一々決まりすぎ。
 殴られるところでは、Wonderlandの「赤」(怒)のダンスでボコボコにされるところを思い出す、いや、あれより、無茶苦茶キレがあるな。
 跳び蹴りは、一人で風船相手にやってたのが生きてるかしら?(笑)でも生身の人間相手だと迫力が違うな〜!

 そうそう、冒頭近くで、クリフが『我が闘争』を読んでたのには苦笑いした。


 本音を言うと、舞台全体については、まだきちんと腑に落ちてない私です(苦笑)。
 松雪さんのサリーは、綺麗で可愛いけれど、クリフを翻弄してしまう荒唐無稽さにちょっと欠ける…、というか、端正さがやはり勝ってる感じがちょいとした。もともとの松雪さんの品格のなせる技かな…。
 クリフとサリーとの間に存在する、埋めようもないアンバランスさ、それなのに振り回し振り回され、惹かれ合い離れられない理不尽さ、そういったあれやこれやがどうしようもなく哀しく表れてしまう2人を見せて欲しかったかな〜と、思ったり思わなかったり思ったり…。ま、松尾さんだから、ああいう斜めな感じになっちゃうのかも、だけどね(苦笑)。


 でもでも、まだまだ開幕したてだし、これからどんどん進化して、サリーがどんどん予測不能のチャーミングさを撒き散らしてくれることを期待しよう!もっともっとクリフを翻弄しちゃってしちゃって!!


 次回は12日(金)!やー、待ち遠しい!